伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

一日限りを願います

2010年01月21日 | Weblog
外の空気に触れてびっくり、“なまあたたかい”と思わず口から出てしまいました。どう考えても1月の朝とは考えられません。
昨日の日中の暖かさより今朝のほうが驚きです。思わず梅も咲いちゃうんじゃないでしょうか。いろんな花が勘違いして咲きだしそうです。

無益な語句を千たびかたるよりも、
聞いて心の静まる有益な語句を一つ聞くほうがすぐれている。
                    『法句経』

只今開催中の国会での野次の酷さが問題になっていますが、ホントこんな議員たちに国の将来はあずけられないと思いますよね。
野次を飛ばした議員もそうですが、あの状況を許している会場の雰囲気が許せません。
言葉巧みに語り人々をだます人が多すぎますが、今の議員達もそう見えてしまいます。
本来の厳粛な会議の場が酔っぱらいの居酒屋状態ではいけません。今朝の生温かさも一日限りであってもらいたいですし、国会の場も有益な語句を語る場であってほしいですね。

大寒の朝

2010年01月20日 | Weblog
大寒の朝ですがここところの冷え込みから抜け出したようです。写真のように氷は張っていません。
昨日・今日と過密スケジュールで法要をおこなっております。今朝はこれから出かけて法要をおこない、夜まで続きますので、このへんで閉じさせていただきます。
皆さんもお仕事がんばってください。

寒さに負けず

2010年01月19日 | Weblog
今日あたりから暖かくなるかなと思っていましたが、そうはいきませんでしたね。手がかじかんでカメラが重く感じます。
一月も後半となりました。あっという間ですね。寺は節分に向けての準備で大変な時期なんですがここにきてどっと法要が重なってしまい、節分の準備まで手が回らない状態になりました。ちょっと焦っています。
たまにはのんびりしたい気もしますが、ここではそうもいきません。でもこの環境のなかで気持ちを穏やかにするのが私に与えられた課題と思っています。
どんな環境にいても心は穏やかにすることができる、というのが仏の教えですもんね。
私のいる環境なんて大したことはありません。自分しか見ていないと世界は小さくなってしまいます。そうなっては行き詰ってしまいます。
寒さで心もちじこまってしまうことがないようにしなくっちゃね。

実は毎日が貴重なんです。

2010年01月18日 | Weblog
今朝は朝焼けを見ることができました。なんかうれしいですね。寒さの厳しい中の朝焼けはいいもんです。

善からぬこと、己のためにならぬことは、なし易い。
ためになること、善いことは、実に極めてなし難い。
              『法句経』

普段の生活そのものですね。人間、楽なほうに流れやすいもんです。当然私もそうです。
そんな感じで時間も流れ、あっという間に歳もとって行きます。振り返れば意味ある生き方をしてきたのかどうか不明瞭な日々がただ連なってきただけ…、虚しさを感じることになります。“善いことは、実に極めてなし難い”というだけあって、けっして楽な道ではなくどちらかといえば面倒なことなんですよね、普段の私達の感覚で言えば。
いつ、どんな形で人生を終える時が来るかは誰にもわかりません。
そんな時虚しさと後悔の中で別れをむかえるか、意味ある人生だったと思いながらみんなと別れられるかは、とても大きな違いになります。
いつ、どうなるかわからないという大前提の中にいる私たち。本当に毎日を貴重に感じながら生活して行きたいですよね。


本日休憩

2010年01月17日 | Weblog
おはようございます。本日遅いUPになりました。PCがなかなかネットにつながらないうちに早朝より来客が続いてブログが書けなくなりました。
本日は申し訳ございませんが、休憩させていただきます。
明日からまたよろしくお願いいたします。

“ひび”のはいった鐘

2010年01月16日 | Weblog
今朝も昨日並みに冷え込んでいます。どうせなら雪が降ってもらいたいです。今シーズン雪の境内を期待しているんで…。

こわれた鐘のように、声をあららげないならば、汝は安らぎに達している。
汝はもはや怒り罵(ののし)ることがないからである。
                      『法句経』

以前外で法要を行っている時に誤って携帯用の鐘(柄の先に小さな鐘がついている法要具)を石の床に落としてしまったことがあります。
小さくてもとてもいい音を出す鐘でしたが、落とした際に小さな“ひび”がはいり、まったく鳴らなくなりました。
よ~く見ないとわからないくらいの“ひび”でも全然使い物にならないぐらい鳴らなくなるんですよね。
生活していると思わず声を荒げる時もあります。その後の雰囲気は最悪になります。“ひび”のはいった鐘からは大きな音は出ることはありません。
出なくていいんですよね、生活の中で荒らげるような声で怒り罵る大きな音は。
あの時落とした鐘は使い物にならなくなって買い換えましたが、拾って打って全く鳴らなかった瞬間はいまだによく覚えています。
あの時の鐘を思い出して、声を荒げることのないようにしたいですね。
鳴らない鐘をいつも心に持っていたいです。


その立場になって初めて・・・

2010年01月15日 | Weblog
今朝の強い冷え込みで写真のように蹲(つくばい)のつらら(?)も今シーズン一番の出来になりました。
私の感覚ではこの冬一番の冷え込みと思います。車のフロントウィンドウもガチガチになってます。
昨日から節分のお札書きをはじめました。
例年より早いスタートです。正式に一馬力状態になってからは初めての節分ですので直前であわてないように、という気持ちからです。
以前は先代住職が何でも早め早めに行事の準備をしているのを傍らで見て「そんなに急がなくてもいいのに…歳とると仕方ないのかな~」と思っていましたが一人になってみてその気持ちがわかるようになりました。
寺というのは先の予定がはっきりしないので、時間があるときに早めに出来ることはしたほうがいいんですよね。
同じように自分の子供が中学・高校生になってはじめて自分の親の気持ちがわかるようになってきました。
親の気持ちは、親になってみないと分かんないもんですね。今頃子供のころの行いを反省しちゃいます。
なるべく相手の気持ちを考えて行動することは普段の生活でも大切なことです。
今回のハイチでのあまりにもひどい惨状を見ると現地の被災者の皆さんの思いは想像を超えるものだと思います。
国際社会の救いの手しか頼るものはないでしょう。私たち一人一人が国際社会の末端なんですよね。
たとえ遠い国のことであっても同じ地球に住んでいる仲間です。
すみやかな復興のためには相手の気持ちを想像することの大切さが問われると思います。

受験シーズン

2010年01月14日 | Weblog
寒さで空気もうっすら凍っているような感じがします。キーンと張りつめた感じもして、いいですね。
久々に雲ひとつないガチガチの朝です。
昨日は九州や日本海側の積雪のニュースが頻繁に流れていましたね。関東のほうが暖かいんですね。
南の地方の方はまさか冬タイヤの準備(持ってないかな)などしないでしょうからホント大変でしょうね。
東北道では玉つき事故があったりしました。久々の大雪にどこも戸惑っているようです。
そういえば今週末は大学センター試験ですもんね。この時期って結構雪が降って交通機関が使えなくなる場合がよくあります。
受験生もひやひやもんですね。
昔はとりあえず入学すれば4年間遊んで就職だ~というのんきな考えが出来ましたが、今じゃ就職のために遊んでられないという感覚なんですかね。本来そうあるべきでしょうが、ここまで厳しい雇用状況では学生さんも大変でしょうね。
とりあえず目の前に迫った大学入学試験に向かって万全の準備(私の場合は万全には程遠いかったです)で臨むしかありませんね。
体調管理には特に気をつけて頑張ってください。保護者の皆さんも頑張ってください(うちの姪っ子も受験なもんで…)。

地元の歴史から

2010年01月13日 | Weblog
雨は止んだようです。7時過ぎからやっと明るくなりだしました。日中は晴れ間が見えるようです。昨日は毎月恒例の浄心会という檀家の皆様方が集まって一緒にお経を読んで法話をする会がありました。そこで戦争当時この地区での艦砲射撃(軍艦が装備する砲による陸上射撃)を番組にするという知り合いのテレビ局のディレクターさんが年配の方に取材をするという流れになりました。ここから30キロも離れた沖合から届くような強烈な射撃があったんですね。そのような攻撃を受けたのは全国でも4か所だけだったとのお話でした。夜11時すぎから1時間ほど攻撃が続いたそうです。いきなりの攻撃に地元住民は米軍がとうとう上陸したのではないかとの恐怖で震えあがったそうです。普段接している檀家のおじいちゃん・おばあちゃんがそんな大変な経験をされていたのを改めて聞いて私も本当に驚いてうなずくことしかできませんでした。

地元の戦争経験者のお話を今の大人子供たちに伝えておくことってあらゆる意味でとても大切だと痛感しました。時間がたてばたつほど生の声も聞くことが難しくなります。地元の歴史を知らない人がほとんどかもしれません。地元、そして日本の歴史を知ることで今までと違う視点で地域や苦労された年配のかたを見ることができると思います。私も改めて地域の歴史を学んでゆきたいと思います。


夜陰に放たれた矢

2010年01月12日 | Weblog
今日も暗い朝です。昼から冷たい雨が降るようですね。明日からまた寒くなるとの予想です。
どうせ寒いなら雪降ってくれないかな~。境内の雪景色見たいな。

善き人々は遠くにいても輝く、 雪をいただく高山のように。
善からぬ人々は近くにいても見えない、 夜陰に放たれた矢のように。
                   『法句経』

頂上付近が雪で輝いて見える山って、ほんと目立ちますし、かっこいいですよね。
その対極の例えが“夜陰に放たれた矢”ですもんね。想像しただけで怖いものがあります。
近くにいても見えない暗闇の中の矢。昔は世間を騒がすような事件も、今では身近に起きるような世の中になってしまいました。
欲・怨み・暴力…、近くにいても見えない夜陰の矢がいつも狙っているんでしょうか。
まずはそんなニオイのする存在を嗅ぎ分けて、近づかないように心掛けるしかありませんね。
世知辛い夜の中ですね。でも自分の身は自分で守るしかありません。どこかにいつも緊張感を持って生活することって必要ですもんね。
ちょっとした音やニオイにいつも敏感に反応する人間以外の動物達って本能で身を守ることをいつもしています。
ある程度の緊張感は人間にも必要なものなんでしょうね。やっぱり人間だって動物ですから。