伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

勝敗を捨てて…

2010年03月30日 | Weblog
快晴の朝ですが相当冷え込んだようです。蹲(つくばい)に氷が張っています。真冬のようですが、日差しはやはり冬とはちがいます。なんかアンバランスな感じの朝です。

勝利者が勝ち取るものは敵意である。
敗れた人は苦しんで萎縮する。
心穏やかな人は、勝敗を捨てて安らかに過ごす。
              「法句経」

フィギュアスケート世界選手権で日本勢が男女金獲得しましたね。すごいです。
昨日のワイドショー(昨日は意外に暇だったんで…)では“リベンジをはたした”とか相手韓国人選手との比較をずいぶんしてました。
隣の国同士の戦いみたいな表現もあるように報道(特にオリンピック時は)している部分も感じましたが、本当に越えなければならないのは自分自身ですよね。
きっと選手の皆さんはそう思っていると思いますが…。
“リベンジ”という言葉はよく耳にしますが、相手に対して雪辱・報復・借りを返すなどの意味ですが、それより自分自身に対してというならわかります。
スポーツでもなんでもリベンジは結局“勝利者が勝ち取るものは敵意である”になっちゃいますから。
自己との戦いであって、相手あっての勝敗にこだわっていてはいつまでも心を穏やかにすることはできないですもんね。