伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

不放逸(ふほういつ)であれ

2008年05月15日 | Weblog
雨上がりの気持ちいい朝です。こんな朝は草花もうるおっていて
境内が輝いて見えます。

毎日があっという間に過ぎてゆきます。しかし、昨日何をしたのか、その前の日は
何をしたのかもすぐには思い出せないと言うことは誰にでもあると思います。
私もそうです。こんな調子ですから期限が決まっている仕事などあるともうドキドキしたりします。

もろもろの事象は過ぎ去るものである。
怠ることなく(不放逸[ふほういつ]にして)修行を完成しなさい。『大パリ二ッバーナ経』

これは以前このブログで「釈迦の遺言」として取り上げたものです。
「不放逸であれ」とは「そのときそのときに、なにをするかわかっている」ことです。
今何をすべきかをきちんと考え、その場の雰囲気に流されることなく、
きちんと行うことが心を育てるのですよ、ということです。
私に一番必要なお言葉です。何をしていたかわからない時間というものは一日の中の多くを占めているかもしれません。
流されることなく、おぼれることなく、この瞬間どうすべきか、次の瞬間どうすべきかを“気づく”ことが心を育てます。
「不放逸であれ」をいつも胸のうちに・・・今日は自分自身への言い聞かせのブログでした。