富谷教会ホームページ・礼拝説教

富谷教会は宗教法人の教会です。教会は礼拝室と二つの茶室からなる和風の教会です。ゴルフ場に接する自然豊かな環境にあります。

「宣教の開始」マタイによる福音書4章12~17節

2025-01-16 13:52:04 | キリスト教

   イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。」マタイ4章17節

〒981-3302 宮城県富谷市三ノ関坂ノ下120番地12 

TEL:022-358-1380 FAX:022-358-1403

  日本福音教団 富谷教会週報

 降誕節第4主日 2025年1月19日(日) 午後3時~3時50分      

礼 拝 順 序                

前 奏                辺見トモ子姉

司 会                邉見 順子姉

讃美歌(21)   4(世にあるかぎりの)  

交読詩篇   44:1-9(神よ、我らはこの耳で聞いています)

主の祈り   93-5、A

使徒信条   93-4、A

司会者の祈り

聖 書(新共同訳)マタイによる福音書4章12~17節(新p.15)

説 教    「宣教の開始」 辺見宗邦牧師

祈 祷    

讃美歌(21) 507(主に従うことは)

聖餐式    78(わが主よ、ここに集い)

献 金

感謝祈祷

頌 栄(21)  27(父・子・聖霊の)

祝 祷

後 奏

      次週礼拝 降誕節第5主日

      1月26日 午後3時~3時50分

      「新しい神殿」マタイによる福音書21章12-16節

       讃美歌 7 309 24 詩編44:1-9

  本日の聖書 マタイによる福音書4章12~17節

 4:12イエスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。 13そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた。14それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。 15「ゼブルンの地とナフタリの地、湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、異邦人のガリラヤ、 16暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」 17そのときから、イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。

 本日の説教

 「イエスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。」(4章12節)

 洗礼のヨハネの運動はユダヤの人々を眠りから目覚めさす警鐘のごとくに、ユダヤの社会を揺り動かしました。人々は続々と彼のもとに集まり、ヨルダン川で洗礼を受けました。

 しかし、ヨハネは捕らえられてしまった。領主ヘロデ・アンティパスが、自分の兄弟の妻へロディアの不義の結婚を責めたため、捕らえられ、投獄されたのです(マタイ14章1-4)。

 ヨハネが捕らえられたとイエスは聞き、ヨルダン川付近に留まる必要がなくなり、ガリラヤ地方で宣教を開始するため、先ず、故郷のナザレに退かれました。神の計画の中でイエスの宣教活動が始まったのです。

 「そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた。」(4章13節)

 そして、ナザレを離れ湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた。そこは、かつてモーセの後継者ヨシュアの時代に、ゼブルン族とナフタリ部族に割り当てられた境にある所です(ヨシュア記19:10-16、32:39)。ゼブルンとナフタリはヤコブの12人の息子の中の二人の名で、イスラエルの12部族のうちの二つです。

 「それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。」(4章14節)

  イエスはガリラヤ地方で宣教を開始された。マタイは、このことをイザヤ書9章1-2節の預言が実現するためであったと説明します。

 「ゼブルンの地とナフタリの地、湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、異邦人のガリラヤ、暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」(4章15節-16節) 

 ゼブルンの地とナフタリの地は、ガリラヤ湖に沿った道にあり、ヨルダン川から離れた向こう岸にあります。「異邦人のガリラヤ」と呼ばれたことには、いくつかの理由があります。

 一つには、モーセの後継者ヨシュアの時代に完全に先住民を追い出せなかったことです。

 二つ目は、この地域は外国領と隣り合っていた関係上、しばしば、フェニキヤやシリヤその他の周辺国からの侵略を受けて占領されてから、「異邦人のガリラヤ」と言われて、ユダヤ人に蔑(さげす)まれたのです。

 そして三つ目は、紀元前733年にアッシリア帝国によって占領され、多くのアッシリア人が移住してきたことです。

 イエスの時代には、人口の半数以上が異邦人でユダヤ地方とは違った雰囲気でした。さらにこの地方はローマ帝国の強力な支配下に置かれていました。このようにガリラヤ地方は異邦人の支配的な地域となっていました。彼らは「闇の中を歩む民」とか、「死の陰の地に住む者」(イザヤ書9章1節)とかと言われ、このような表現は、ガリラヤ地方が長年外国軍の圧制に苦しみ、霊的には死んだような世界だったことを示します。

 預言者イザヤは、「闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた」(イザヤ書9章1節)と述べているように、メシアが現れるという「光が射し込み」ました。政治的にはローマの支配下にあり、文化的にはギリシャの支配下にあった場所に、神(イエス)の支配が忽然と輝いたのです。

 「そのときから、イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。」(4章17節)

 その時から、イエスの宣教が始まりました。イエスは、「悔い改めなさい。天の御国は近づいた」と宣教されました。イエスが地上に来られたことによって、神の支配が実現しました。その支配こそ神の国です。それは、イエスの再臨によって完成するのです。喜びの知らせが今、主によって宣教され、時は改まっています。

 暗闇に住む人々や死の陰の地に住む人々を照らしてくださる方、希望の光を与えてくださる方は、私たちではなく、主イエス・キリストなのです。主イエス・キリストはすべての人を照らす光としてこの世に来られたからです。幼子のようにへりくだって、主イエスの真実溢れる愛の招きに応えようではありませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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