アーロンが出かけた後のアーロンパークでは、ナミがゾロを牢から「今のうちに逃げて」と開放していた。
だがゾロは逃げることはせず、アーロンパークに残る魚人達を全て倒して、一人思案していた。
「あの女連れ戻すってのが、ルフィとの約束だからな。さてどうしたもんかね。」
ゾロが思案していると、パーク正面入口でたこ魚人の「はっちゃん」が、グランドラインから連れてきた海獣で、アーロン一味の戦闘員でもある「モーム」のえさやりをしていたが、いつまでたってもモームが出てこない。
ゾロがハチに声をかける。
事の成り行きを知らないハチは、ゾロを客人とカン違いして、アーロンが長っ鼻のよそ者を捕まえにココヤシ村に出かけていることを
説明し、さらにゾロをココヤシ村までタコツボ船で送り届けてくれた。
カン違いが激しいが、タコのハチはいいやつだった。
ココヤシ村に着いたゾロは、今度は村人から、ウソップはアーロンの部下に捕まって「アーロンパーク」に連行されていることを聞き、再びアーロンパークへ戻らねばならなくなった。完全に行き違ってしまったのだ。
一方、船の上でルフィ、サンジ、ヨサクが食事をとっていると、突如、牛のような巨大な海獣が出現して驚いた。この海獣こそ、ハチが呼んでいた、アーロン一家戦闘員の『海牛モーム』だった。
「東の海・イーストブルー」では見ることのない巨大な怪物は、グランドラインから連れてこられたものだった。
海獣が自分達の食事を狙っているのを知ったサンジは、【首肉・コリエシュート】の一蹴で海獣をのすと、そいつにアーロンパークまで船を曳かせて先を急いだ。
ウソップを捕まえてアーロンパークに戻ったアーロンと幹部達は、留守番をしていた部下達がみんな倒されているのを見て、激怒する。
しかもそれが、先ほど牢屋に入れたはずの男の仕業であり、その男こそ「東の海」にその名を轟かせる、「海賊狩りのノノロア・ゾロ」であったと知って驚いた。
捉えていたはずのゾロが逃げ出したのは、ナミが裏切ったせいではないか、と考える魚人達に、ナミは「私がこの一味の者であることは、8年前にこの刺青に誓ってる!!あんたとの約束の金額ももうすぐたまる、いまさらこんなくだらないことはしない!!」と必死で弁解した。
ここで、裏切ったことがばれれば、今までの8年間の苦労が水の泡となる・・・。
しかし、ゾロやウソップがアーロンに殺されるのを見過ごすこともできない・・・。
ナミは窮地に立たされていた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます