まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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青のフラッグ 2話

2017年03月02日 | 青のフラッグ


変わりたいと泣いた君を見て、何かしたいと思った俺は、空勢さんに「トーマのこと協力する」という小さなメモを彼女に渡した。


その休み時間、トーマの方から宿題写させてくれと声をかけてきたので、俺はここが”協力”のタイミングかと気を利かせて空勢さんに声をかけ、3人で宿題をすることになった。
小さな机にトーマと頭を寄せ合って宿題をする空勢さんは顔を赤らめて照れっぱなしだった。恐らくこれで満足しきっているに違いない。


昼休み、俺は空勢さんに「一緒にノート写したぐらいで満足してんじゃねーよ。空勢さんは最終的にトーマとどうしたいんだよ、付き合いたいんじゃねーの?だったらもっとトーマ好みにアピールしねーと」とアドバイスした。
とは言ったところで、恋の駆け引きなんて俺も知らないけど。


空勢さんから、トーマの好きな人について聞かれた。
本人から誰が好きかを聞いたことはなく、好きな人は「いる」としか聞いていない。だけど、なんとなくあの人なんだろうと推測がつく、というぐらいの事だった。
とりあえず、トーマの好きなタイプは・・・大人っぽい、ハッキリ物を言う、身長はスラリと高い、巨乳、スポーティ・・どれをとっても空性勢さんとは正反対の要素ばかりだ。

せめてと思って、二人で表情筋のトレーニングをしていると、俺の顔が面白いと笑いだした彼女の笑顔に俺はハッとした。


あと巨乳・・・。こればかりはどうしようもないと思っていると、空勢さんがポツリと「揉むと大きくなるって本当なのかなぁ・・・。揉み方が違うのかなぁ」とつぶやいた。俺は、空勢さんが自分のおっぱいを揉んでいるのか!?と驚いた。



・・・・見た目やスタイルなんて努力でどうこう出来るものじゃねぇ、トーマは見た目で人を判断しないと言う事で、トーマの趣味を一緒に楽しめるようにしよう、となった。
トーマは、スポーティな人だがそれを運動が苦手な空勢さんに求めるのは酷な話で、せめて一緒に野球観戦が出来るように、野球のルールを覚える事を努力することになった。

空勢さんは「ありがとう一ノ瀬君。私ちゃんと頑張れている気がする。やることいっぱいだけど嬉しい」と言って笑った。


俺はやっぱり、その笑顔には弱いわけで・・・。でもその笑顔はトーマを思ってのもので・・・。
俺は「何でトーマを好きになったの?」と思わず聞いていた。



答えは意外で、園芸部だった彼女が育てていたトマトの苗に、トーマの野球ボールが当たって折れてしまったのがきっかけなのだと。


以降、トーマはトマトの成長を気にかけ、毎日毎日苗の様子を見に来ていた。
そして育ちの悪いトマトの枝葉を手にとって「こいつも周りとうまくいかない自分を歯がゆく思ったりすんのかなぁ・・・」とつぶやいた。


その苗はまるで自分のようだと思っていた空勢さんは、成長の悪いトマトの気持ちを理解し、気にかけて見守り、実がつくとまるで自分の事のように喜んでくれたことがすごく嬉しかったから、と
言った彼女の顔が、恋をする女の子の顔だった。


てっきり、目立つトーマを見かけた彼女が一方的に一目ぼれしたのかと思っていたが、彼女はトーマと共に過ごした時間があり、トーマの人柄を知って好きになっていたのだ・・・。
トーマに恋をする彼女を見た時、俺の中にもやもやとした黒い感情が広がっていくのを覚えた。








空勢さんの話に、うまい相槌なんてうてるような余裕もなく、俺はモロに渋い顔をして不機嫌な態度を顕にしてしまっていて、空勢さんに気を使われたうえに謝られた。

俺は俺の気持ちを考えてみる・・・。バカだろ、ありえない。わかってた事だろ、これは違う、これは・・・そんなんじゃない。
俺は自分の気持ちを打ち消すように、空勢さんを誘った。


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