まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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オオカミ王子の言うとおり (漫画紹介)

2016年12月31日 | 漫画紹介


原作:ももしろ
漫画:上森優


【ジャンル】
ツンデレ男、女子もてもて、少女漫画

【レビュー】
意識的に、少女漫画の金字塔『花より男子』がインスパイアされてあるように思いました。
美人設定ではない庶民女子「りか」が、美形御曹司3人に囲まれ、リーダー格のドSツンデレ男子「つかさ」に振り回されつつも、いつしか「つかさ」がりかを意識していて・・・。
ツンデレ王子が素直じゃなく恋にオチていくところにキュンとします。

『花より男子』の第二弾が読みたい人向け。
「オオカミ~~」のタイトルのつくツンデレ男子の少女漫画シリーズの1つかな、と思います。


【あらすじ】
普通の女子高生の「灰音りか」17歳は、ある日階段から落下し、その下敷きになったのが「大神長(おおがみつかさ)」だった。




彼は、世界的大企業の御子息ご令嬢が通うことで有名な私立校麗涼学園高校の中でも、トップクラスの富豪の御曹司で、王様気質。


長(つかさ)はりかのせいで右腕を骨折し、りかは、激怒した大神の母に「24時間大神家の屋敷に住み込んで、長の身の回りの世話をするよう」命じられて、大神家にメイドとして住み込むことになります。
長(つかさ)といつも一緒にいる親友は、かわいい系男子の「ふう」と、静かで優しい「ロウ」のイケメン達で、りかは金持ちイケメン3人に囲まれることになる。




長はドSな男で、冷たい口調でりかをバカにしつつ、りかに「こいつには他の使用人にさせられないような事やらせる」と言って、風呂の手伝いをするよう命じたりと、りかを振り回します。


りかは、いろいろ我慢しながらも、パンツを馬鹿にされた事には我慢しきれず、長をビンタして「お坊ちゃまだからって何でも許されるとでも思ってんの!?あんたも私も同じ人間なんだからね!」と啖呵を切ってしまう・・・が、りかのカン違いであった事から、さらに長のSッ気を引き出すことになった。

でも、長には寝言で「ミナホ」と呼ぶ意中の人がいるらしく・・・?


ツンデレ王子のつかさが、りかのバイト先の先輩かつ、りかの初恋の人に対抗心を持ったり、りかの同級生で同じ部活の男子佐々木君に対抗心を剥き出しにしたり、つかさ自身が自分の気持ちに振り回さていき・・・・。







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溺れる獣と甘い罠 (漫画紹介)

2016年12月30日 | 漫画紹介


作者:松崎真帆、袴田十莉
連載:Jourすてきな主婦たち

【ジャンル】
大人の恋愛、オフィスラブ、女性1人男2人モテ、エッチ、オレ様


【レビュー】
広告デザイナーの羽村ミオの職場の隣の席は、苦手なタイプの同期の男子だった。
長瀬恭(ながせきょう)27歳、このルックスで仕事もずば抜けて出来る上、女性からの人気は社内外問わずファン多数、かつ同性にも嫌われない長完璧なモテ男。



でも羽村ミオの憧れの男性は、取引先の広告代理店の神谷響(かみやひびき)さん。


ある時、仕事の打ち上げで憧れの神谷さんと同席して、いい気分で意識がなくなるぐらいに酔ってしまったことが運の尽きだった。
記憶を失くしたミオは、事もあろうか長瀬とベッドを共にしてしまったいたのだった。




それからは、弱みを握られたミオは、長瀬のいいなりとなって、体を重ね、翻弄されていく。
「こんな相性のいいカラダ、誰が手放すかよ。拒否権ないよ。」









頭ではこんなつきあいを重ねていてはいけない、長瀬にとって私は単なる欲望のハケ口、都合のいいカラダだけの女、ちょうどいいオモチャ。わかっているのに、長瀬の強引さに結局溺れていく。早く長瀬が私に飽きて開放される事を願っていた。


そんな時、憧れの神谷さんから誘いがあり、神谷さんからアプローチを受けた。
本当ならこんなに嬉しい事はないのに、長瀬の求めるままにカラダを重ねる今、素直に喜ぶことは出来ない・・・。



モテ男長瀬の魂胆と本心は?
憧れの神谷さんは、ミオを長瀬から解放する救世主になるのか?
長瀬と、神谷さん、ミオはどちらの男を選ぶのか。

カラダから始まるオトナの恋愛。


【感想】
女1人に、イケメン2人のモテパターン。
チャラい王様ドS男と、真面目で優しい男の性質の相反する男にモテる王道パターン。
男達も仕事が出来るが、ヒロインも仕事が出来る、健気でスタイルの良い美人で、ビューテホーな3人のキラキラとした都会的な恋愛が小さくまとまっています。

性描写がキレイで読みやすかったですが、ストーリーに起伏や大きな変動がなく、淡々とオフィスラブの日常が続く中で、自然に結末に入っていくように思いました。

予定調和で意表をつかないハッピーエンドでしたが、キレイな終わり方でした。




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シックスティーン症候群  (漫画紹介)

2016年12月29日 | 漫画紹介


作者:小夏
連載:別冊マーガレット


【ジャンル】
少女マンガ、初恋、女の子がツンデレ、三角関係


【レビュー】
幼少期に起こった誘拐事件が二人の少女に影を落とし、二人はそこから離脱する事ができず、依存した関係にしてしまっていた。
喘息の持病を持つ女の子らしい美少女「めい」は、幼少期に一人で帰宅する途中に、男に誘拐された過去を持つ。以来男嫌いとなり、男勝りで頼りがいのある親友「息吹」に強い依存と執着と独占欲を抱いていた。

「息吹」は、めいが誘拐されたのは、自分のせいだと強い自責の念を持ち、めいを守って、めいの為に生きようと決意していた。
そんな二人の少女の間に、浅田は「男嫌いのめいちゃんを落とす」という賭けで割り込んでいき、次第に息吹に心惹かれていくが・・・・。

浅田君とめいちゃんの間で揺れる「息吹ちゃん」が男勝りで、でも傷つきやすくて素直が健気。女の子ツンデレも入りつつ、初恋を知って成長していく様子がかわいい、初恋胸キュン少女漫画。



【あらすじ】
いつも二人一緒だった。お姫様な「めい」と、王子様な「息吹」。ずっと二人で生きていくんだと思ってた、それなのに。



男勝りな性格の「東息吹」と、その隣の家に住む女の子らしい「織田沢めい」は幼馴染の大の仲良し。子供の頃からいつも一緒に行動し、片時も離れることのないめいと息吹は、高校も同じ学校へと進学した。
息吹はそのサバサバした性格で、女の子に人気で友達も少なくなかったが、人見知りで男性恐怖症のめいが、息吹に他人を寄せ付けなかった。



息吹は、実は小学生の頃、依存の強いめいがうっとおしくて、めいと別れて友達の家に遊びに行ったことがあった。それだけなら普通の事だが、その日、一人で帰宅するめいが男に誘拐されるという事件が発生する。
自分がめいの誘いを断って友達とげらげら笑っている間、めいは犯人に「逃げたら大事な友達を殺す」と脅され、恐怖に一人怯えながら、息吹を守る為に耐えていたことを知った息吹は、これからはめいを一人にしない、今度は自分がめいを守ると決意したのだった。
誘拐事件は、小学生だっためいと息吹の心に深いトラウマとなって刻み付けられ、二人に「共依存」を引き起こさせていたのだった。


そんな事を知らないチャラ男の浅田は、「男嫌いの織田沢めいを2週間以内におとす」という男同士のゲームを開始して、二人に近付き、間にわって入ってきた。



はじめは男勝りで可愛げのない、お姫様を守る王子気取りの息吹をうっとおしがっていたが、二人の事を知れば知るほど、息吹の素直さや、優しさ、真剣さ、そして時折見せる女の子らしさに惹かれて、恋に落ちていく。










息吹は、浅田と出会うことで、初めて経験する”守られる側”や、”女の子扱い””男子からの告白”に心境の変化を見せていく。

だけど、めいは違っていた。
幼少期からずっと息吹だけを見て、独占し続け、激しい依存状態となっていためいは、息吹を失う事が怖く、また腹立たしく思っていくのだった・・・・。

















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四月は君の嘘 目次

2016年12月01日 | 四月は君の嘘
1巻

1話、「モノトーン」

2話、「ヴァイオリストの恋」

3話、「黒猫」

4話、「カラフル」

5話、「暗い海」

6話、「後ろ姿」

7話、「曇天模様」
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四月は君の嘘 7話「曇天模様」

2016年12月01日 | 四月は君の嘘


公生、椿、渡の3人は、コンクール後に倒れたかをりの入院する「都津原大学付属病院」へお見舞いに行った。


念の為の検査入院だとかをりは言ったが、「検査入院」の言葉に母を病気で亡くしている公生は一抹の不安を覚えた。
だが、かをりはコンクール前に、僕が逃げ回るからだと笑った。

あのコンクールで、演奏を止めたために審査対象外として僕達は本戦へは進めなかった。
前代未聞、ハプニング満載、最悪の事態・・・全部僕のせいなのに、君は恨み言一つ言わない。
責められる方がずっとマシなのに。


帰り際に呼び止められて、君は僕に聞く。 「ねぇ、ピアノは弾いてる?」
弾いていないと答える僕に、君は「どうして?」と聞いて来る。
「なんか僕にはピアノしかないみたい・・・」と絞り出した答えに、君は僕を逃さない。
「それではいけないの?君は忘れられるの?」




病院を出ると、空は今にも雨が降り出しそうな”曇天模様”だった。




--------------
椿はあの日以来、どこかぼーとして野球にも力が入らず、調子がおかしかった。
親友の柏木に「有馬君と何かあった?目が曇ってる」と指摘されたけど、否定できないでいた。

そんな時、中学の時に憧れて好きだった斎藤先輩にばったり出会った。彼は野球部の元キャプテンで、かっこよくて、頼りがいがあって、女子の憧れの人だ。



それに比べて誰かさんはかっこ悪くて、頼りがいがなくて、誰の憧れでもなくて・・・なのにあの日の公生は・・・。




あの日の公生は輝いていて、皆の憧れで、その公生の輝きを取り戻したのはかをりちゃんで、公生がかをりちゃんを見る目は・・・。
大丈夫、大丈夫、私は公生のピアノ以外のいいところをいっぱい知っているもの・・・、なのになんで不安なんだろう。
私の心の中も、今にも振り出しそうなネズミ色の雲がどんより溜まって曇天模様だ・・。




斎藤先輩に「つきあおう」と言われた。嬉しいはずなのに、気持ちが曇天模様であることは変わらなかった。



-------------
渡は、あの日以来、今までにも増してサッカーに打ち込み、全国大会を目指して頑張っていた。公生を見つけた渡は、「俺のかをりちゃんと公生の演奏、あんなもん見せられて燃えないわけにはいかねーよ。あん時のお前らは目に焼き付いて忘れらんねーよ」と笑う。






公生は、あの以来、ピアノに触れてもコンクールでの失態を思い出して手が止まっていた。
でも、渡の言葉に突き動かされるように、自宅の、ピアノ部屋へと駆けだしていた。
君の言葉が頭の中に響いている。

「君は忘れられるの?ピアノは君のほんの一部、でもあの瞬間、確かにピアノは君の全てだった。
それや無理矢理引きはがそうとしてる、手足をもぐように、だから痛くて痛くて仕方ない
苦しくって苦しくって仕方ないって顔してる」



君は忘れられるの?の答えは「ううん、絶対に無理!!」
演奏を終えた後の大歓声、拍手、自分達の音が届いた実感、高揚、人々の笑顔・・・それらを僕は忘れることはできない。

そして、あの時の君の顔も、君の声も、君の言葉も忘れることはできない。
「私達はあの瞬間の為に生きている、君は私と同じ演奏家だもの」





「ここにいる人達は、私達のことを忘れないでくれる。私、きっと忘れない、死んでも忘れない」




「ありがとう、君のおかげ。君が伴奏してくれたから、君がピアノを弾いてくれたから。ありがとう、有馬公生君」


僕は君は容赦のない人だと思った。
そのまっすぐな目も、その後ろ姿でさえも、僕に諦めることを許してくれない、
支えられていたのは、僕だ。ありがとう、ありがとう・・・・・



舞台の袖で、君は倒れた。






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四月は君の嘘 6話「後ろ姿」

2016年12月01日 | 四月は君の嘘
公生は、あの11歳の時のコンクールと同じような・・・暗い海の底にいるように、何も聞こえない、誰もいない世界に引きずり込まれた気がした。暗い・・・僕は暗い海の底で・・・ひとりぼっちになる


鍵盤を叩く音も、ヴァイオリンの音も、観客のざわめきさえも聴こえるのに、僕のピアノの音だけが聴こえない・・・!!!
こんな時に・・・!!!公生のピアノが、演奏を台無しにしていた。



審査員だけでなく、観客達もピアノ伴奏の異変にざわめきだした。
「ピアノ下手くそ」「邪魔すんなよ」「最初から弾かなきゃいいのに」
ピアノが、ヴァイオリンの演奏をぶち壊している事は、誰の耳にも、音楽は素人の椿でさえも明白にわかった。

僕は、ピアノを弾く手を止めた。
このまま弾き続ければヴァイオリニストの経歴に傷がつく・・・。
このままヴァイオリンの演奏だけでコンクールをのりきった方がマシだ、君の為、僕が演奏を止めるのは君の為・・・。



だが、かをりも演奏の手を止めてしまう。
ヴァイオリンのコンクールなので、伴奏のピアノが演奏を止めるのと、ヴァイオリンが辞めるのでは意味が違う。
彼女のコンクールはここで終わる。
観客は、この前代未聞の事態に驚き、ピアノにつられて止めてしまった事に大ブーイングとなった。
かをりの演奏に寄せられた期待が、不満へと一気に傾いた。

僕は驚いてかをりの方を見たが、かをりはまっすぐに前を向いて佇んでいる。
でも、僕には彼女のその背中から声が聴こえた気がした。
(大丈夫、私達ならできる。私は全力で弾く、聴いてくれた人が私を忘れないように、私は演奏家だもの)



彼女はヴァイオリンを構えると、公生を向いて「アゲイン」とだけ言った。
その目は、まっすぐに強い意志を公生に向けていた。



この先は暗い、夜道だけかもしれない。それでも信じて進むんだ。星がその道を少しでも照らしてくれるのを。



かをりの目には覚悟があった。ならその目に映った僕には?僕には・・・

その時、また君の声が聴こえた気がした。
(私がいるじゃん、顔をあげて、私を見て)


声に導かれるように、顔をあげて君を見る。君の背中を




僕は再びピアノを弾きだした。覚悟を決めろ!!!
音も楽譜もいつも譜面は目に入る所にあった。ずっと昼休みに聴いていた。
僕の中にあるものを引っ張りだせ、集中、集中、集中・・!

ヒステリックに鍵盤を叩く僕に、母さんが話しかける。
(公生、ピアノはあなたなのよ、優しく触れれば笑ってくれる、さぁもう一度)

音が聴こえないならイメージしろ!!体中で鳴らせ、母さんが僕に残してくれたものを引っ張り出せ



集中した公生は、2年のブランクがあったとは思えない、驚異のピアノを奏でだした。
審査員の男は(マジかよ・・!とんでもないな、なるで殴り合いだ、彼は彼女と同じ”独奏者(ソリスト)”だ!!)


その殴り合いに会場が呑み込まれてゆく







力強く、鼓動のように、僕を突き動かす、君の音が聴こえる・・・君がいる



僕は思い出していた。
昼休み、学校に流れるサン・サーンスの音に、僕の指は自然に動き、心地よく、幸せな気持ちであったことを。
もう僕は、新しい一歩を踏み出していたことを、暗い海だけでなく、明るい春の空の下に出ていたことを。



演奏が終わった時、観客は二人に惜しみない拍手を、大歓声を、賞賛を浴びせるように沸きあがった。
まるでライブ会場のように、その感動を体中で表現してみせた。



大嫌いだった乾いた冷房、ほこりの匂いが、聴衆の渦で埋まる
僕は旅に出る





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