まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

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進撃の巨人 8巻 第33話「壁」 アニメ最終回分ネタバレ

2013年12月08日 | 進撃の巨人
第33話「壁」

※テレビ放送(最終回)放送済分。

(ウォール・シール、ストヘス区)
ストヘス区の教会の中、『宗教』とよばれる権力を持つ団体は、壁を神聖なものとし、
人の手で壁に手を加えてはならぬ、と説いていた。
「壁は、唯一巨人を退けられる力である。」司祭がそう説いた時、
エレンの巨人に殴り飛ばされた女型の巨人が、教会を破壊しながら倒れ込んできた。


街中で煙があがったのを確認したエルヴィンは、全兵を集めるよう憲兵団の
ナイルに告げた。その横で、負傷のリヴァイは黙って拳を握りしめた。
  

兵を振り払った女型は、兵達が加わりにくい平地で、最後のエレン捕獲に賭け、
戦闘体勢に入った。巨人化したエレンは、正気を保って戦闘に応じていた。
なぁ・・・アニ。お前・・・何のために、戦ってんだ。どんな大義があって、人を殺せた。
戦いながらアニに問いかける、エレンの心は人間だった。


訓練兵の時、アニとエレンが対人戦闘訓練で戦った、あの戦術そのままに、
二人の巨人は戦っていた。訓練兵だったエレンが、アニに勝てなかったように、
女型の巨人の足が、エレンの巨人の顔面を打ち砕いた。
しかし、今回はエレンが女型の足をがっちり咥えて離さなかった。
エレン捕獲を諦め、逃走に転じた女型は、壁を登り始めた。


指を鋼鉄化させた女型が、壁を登る速度は凄まじく、誰も追いつけない。
そう思った時、アルミンがひらめいた。
アルミンの知恵で、エレンの巨人の力で、ミカサを上空に打ち上げたのだ。
ミカサは、自分の失態で、兵団の主力であるリヴァイを負傷させた、
その責任の始末を自分でとらねばと思っていた。
ミカサの剣が、女型の指を壁から切り離す。
「アニ、落ちて。」最後にミカサがその足で、女型の額を押した。
  

壁から落下した女型の巨人は、エレンの巨人に取り押さえられつつ、
ハンジら調査兵団によって、うなじから、アニが取り出された。
人類は初めて巨人の秘密を手にする事ができる。調査兵団の、人類の悲願がここに手に入る。

女型の中から取り出されつつあるアニは、思いだしていた。
故郷の父の言葉を。
「アニ・・・俺が間違っていた・・・今さら俺を許してくれとは言わないが、
一つだけ・・・一つだけでいい、頼みがある。この世のすべてを、敵に回したっていい。
この世のすべてから、お前が恨まれることになっても、父さんだけは、お前の味方だ。
だから、約束してくれ。帰ってくるって・・・」

      

感情を表に出す事のなかったアニは、調査兵団に、巨人の中から引きはが
されつつ泣いた。そして、取り出される、まさにその瞬間に、光とともに
水晶のような物に包まれ、その中で長い眠りについたようだった。
  

壁の上から、一部始終を見ていたミカサは、アニが崩した壁の中から、
壁とほぼ同じ大きさの、超巨体の巨人の顔がのぞいたの見て、息をのんだ。




(アニメ編)
今回も、アニメ編は、大きく原作超えをしていたと思います。
特に、「人間性を捨てなければ、化け物に勝てない」という部分の掘り下げが
大きかったと思います。

エレンが巨人化して、女型の巨人と戦う時、原作では最後まで理性を保っており、
また街への被害が最少で済むよう、二人の巨人の配慮も多少はあったが、
アニメ編では、途中でエレンの意識が、全ての巨人の駆逐・・・一匹残らず殺してやる、
この世界を破壊してやる、というところまでいってしまいます。

戦闘も、街中で無遠慮に繰り広げられる為、建物は崩壊し、その瓦礫の下敷きと
なって死ぬ市民達の犠牲も膨大なものになります。かつては、瓦礫に家を壊され、
巨人に母を殺された側で、一人一人の死に、心を痛めてきたエレンが、大勢の罪
なき市民を巻き添えにしていく。まさに、人間性を失った、と言える戦闘シーン。
女型に対しても、遠慮なく顔面を潰しにかかります。

また、街中で巨人同士を戦わせる事を、独断で計画したエルヴィン団長は、憲兵団に
この犠牲を強く責められますが、エルウィンもまた、人類の種の保存の大義の為
に、人間性を捨てたことを見せたシーンでもあります。
市民一人を、街を、人々の日常の生活を守る憲兵団の言う事は、エルヴィンの前に軽い。
だけど、憲兵団こそが、元々の普通の人間の心であるとも、思います。
アニが、愚弄な憲兵団を、人間らしいと言った意味がよくわかります。

エルヴィンは、りヴァイに対して、「犬死には嫌いだろ」と負傷した体で戦闘に
加わらないよう指示します。一瞬、仲間を大事にするのかとも思うけれど、
仲間をも犠牲にする事を決意済の、もっと冷静で惨酷な判断なのかもしれまん。

「犬死にするのも、させるのも嫌いだ」と言うリヴァイさん。

さて、女型は一旦は壁に登るが、ミカサによってあっさり落下されられ、落下後に
正気を失ったエレンの巨人単独によって、女型のうなじを喰い裂きだします。
落下しつつ、アニは父親との会話を思い出し、涙を流します。
人間として、父親と約束した事・・。アニの「人間性をも捨てる大義」は実は
とても人間らしい事情があったのかもしれません。人間でいる事に拘ったアニ。

人間である事に戻ったアニに対して、女型を食い殺す勢いの、巨人独特の殺気を
出すエレンには、人間性が感じられず、リヴァイが思わず止めに入る程。
対比が鮮やかでした。

しかし、うなじから涙を流し、苦渋の表情で出てきたアニを見て、エレンは一気に
人間性を取戻し、体が動かなくなります。・・・その一瞬の隙で、アニは
水晶体に包まれてしまい、同時に、この膨大な被害が無駄な物になってしまいます。
再び、エレンの人間らしい心が、人類救済を遠ざけるという皮肉。

アルミンは「エレンには、それが出来るはず」と言うが、
ジャンは「人間性を失って巨人に勝って、それが『人類の勝利』と言えるのか」
と疑問をなげかけます。
人間に戻ったエレンは、ミカサに「このまま死んでもいいかなと思った」と
吐露し、ミカサは心をざわつかせます。エレンの手を握り、「戻ってきてくれて
よかった」と肩を震わせます。
アニが巨人から人間に戻った時も、この自分を愛し、自分を待つ者の存在が
大きかった。エレンにとって、ミカサは戻るべき原動力になり得るのか。

アニメ編では、壁の中の巨人に、まだ誰も気づきません。
最後、崩れ落ちた壁から、超大型巨人の顔が少しだけ出て、終わります・・・・。
第2シーズンが始まるまで、待ちきれません・・・・。
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