まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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東京喰種トーキョーグール 1巻 003「最悪」

2016年06月18日 | 東京喰種トーキョーグール
空腹を抱えて町を彷徨う僕の前で、喫茶「あんてえく」のバイトの女の子が、
人を殺した。間違いない・・・この子は【喰種グール】だ。

彼女、霧島トーカは僕に殺した人間の腕を差し出して「欲しいの?」と聞いてきた。
彼女は僕の顔を見ると、「片方だけ紅眼なんて変わってる・・・」と言いかけて、
「アンタ・・何でリゼに喰われてないの?」と驚いた。



僕はゾッとして逃げた。
こんな近くにもう一体の【喰種】がいるなんて!!!

だけど、僕は自分が大量の涙とよだれを垂らしていることに気付いて、
今度は自分にゾッとした。


それからの僕は大学にも行かず、誰とも連絡を取らず、すたひら水を飲むことで
空腹を紛らわしていた。
そんな中、ヒデが駅前の本屋で、僕の好きな高槻泉がサイン会を開いていると
教えてくれたので、気分転換にと、久しぶりに出かけることにした。

だが、それは最悪の選択だった。
街にいる人間を、あふれかえるたくさんの肉を、美味しそうだと思ってしまうのだ。
気が狂いそうな程の空腹と、人間を美味しそうだと思ってしまう感覚は、
自分の意志でコントロールの仕様がなかった。
それでも僕は、我慢しなければならない。



人間の群れから離れる為に、飛び込んだ公衆トイレの鏡に写った自分は、
片目の紅い化け物だった。


何で・・僕が・・!!!自分のこの状況が辛くて辛くて、泣けてきて、
僕は醜い化け物のような自分が写った鏡を叩き割った。
ガラスで手が切れたが、傷は一瞬のうちに治っていく。
だんだんと、僕の体が化け物と化している事実に、僕は愕然とする。

自宅に帰った僕は、空腹に耐えながら【喰種】の臓器さえ移植されなければ・・・と
思ったところで気がついた。
そう、【喰種】の臓器がなければいいんだ。

ならば自分の体内の”あの臓器”を傷つけて、別の臓器を移植してもらいなおせば、
元に戻るかも・・・。
自分で自分の腹を刺すのは怖かった。
失敗すれば死んでしまう。
万が一に備えて、僕はヒデに大学の授業のノートを自宅まで届けてくれるよう頼んだ。
これでもし失敗しても、ヒデが発見して救急車を呼んでくれるだろう・・。

僕は意を決して、自分の腹に渾身の力で包丁を突き立てた。




だけど・・・・

【喰種】の体は、包丁をぐにゃりと曲げただけで、自分を傷つけることも出来なかった。
この世ならざる空腹に苛まれながら・・・その腹の満たし方がわからない。
いや・・・・ある。
わかっている。だけどもし"それ"を自分がしてしまったら、もう僕はヒトとして生きられない。
でも・・・・もう他にどうしろって言うんだよ・・・・。


僕は泣いた。絶望の中で泣くしかなかった。
それでも、空腹だけは止まることがなかった。



僕は、フラフラの足取りで喫茶「あんていく」を訪ねると、【喰種】のあの子に頼んだ。
この体のことをわかってくれるのは、彼女しかいない気がした。
「助けてください、お願いします!!この"身体"になってから、すべてが最悪なんです・・・」

彼女は「やだ」と言った。
「アンタ、元は人間で今は【喰種】ってこと?教えてよ、元人間。
ケーキってどんな味?ドーナツはどんな味?誰にも命を狙われない生活はどうだった?
喰種捜査官とか、頭のおかしい【喰種】に怯える必要のない日々は?
ねぇ・・・教えろよ!!!!
全てが最悪?_ ザけんな・・・だったら私は生まれた時から最悪ってワケ_?」
その眼は怒りに満ちていた。



だが、優しく声をかけてくれた人がいた。
喫茶「あんていく」のマスターだった。
「・・・苦しかったろうね、中へお入り」


店長にもつっかかるトーカに、マスターは「喰種同士、助け合うのが、私達の方針だよ?」
そう言ってトーカを見る目は、両目共に赤眼だった。

マスターは地下の巨大な冷蔵庫から丁寧に包まれた"肉"を一切れ僕に手渡してくれた。


僕は・・・・本当に人間を食べるのか・・・?
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