まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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進撃の巨人 17巻 70話 「いつか見た夢」

2016年10月14日 | 進撃の巨人
ヒストリアは女王となった後、かねてから思っていた事業に着手した。
壁の中の地下街から孤児や困窮者を集めて、面倒をみること。
王室の公費や、没収した議員の資産を、貧困層の支援に回した。
これには、地下街の孤児出身のリヴァイ兵長の後押しもあった。
当初は、貴族院の反発を恐れたか、結果的に民衆の支持を得、ヒストリアは「牛飼いの女神様」と呼ばれて民衆に愛された。



困っている人がいればどこにいたって見つけ出して助けに行く、それがヒストリアのやりたい事だった。
女王は、孤児院併設の牧場仕事に毎日汗を流し、孤児達に笑顔が戻ることを一番に気にかけていた。


そのヒストリアが、エレンに話しかけた。
「ライナーとベルトルトにもう一度会うとしたら、どうしたいの?」
エレンの目はまだ死んだままだった。
「奴らは殺さなきゃ・・ならない。殺さなきゃ、いけないんだ」



ヒストリアは少し黙ってから「早くわかるといいね、この世界が何でこうなっているのか。私達が初代王の力を否定したこと、後悔するわけにいかないから・・・。最近は地下街の子も笑うようになったの、これが間違えているはずなんてないよ」
エレンが「お前は立派だよ」と言ったところで、怒りモードのミカサに見つかった。





実質の政治は、女王ではなく兵団が行っていた。
ヒストリアの平和主義に反して、兵団は、今まで優越した地位で利権をむさぼっていた旧体制の議員一族に対して、容赦ない粛清を行っていた。
同時に、これまで中央憲兵によって抹消されていたと思われていた技術革新の芽が秘密裡に保持されていたことが明るみに出、兵器改良の余地を示した。

また、レイス家の地下にあった「光る鉱石」は、エネルギー不要の資源として、人々の生活に活用され、工業の発展を促した。
そして、エレンは硬質化の能力を手に入れ、未来への期待を抱かせることとなった。

とりわけ、壁の上から木材で巨人を撃破する対巨人兵器は、人力もエネルギーもいらない画期的武器として重宝された。



それを生み出すために体を酷使するエレンの体調はよくはないようだったが、エレンはそんな事に構わなかった。
今は、自分の体のことなど考えはいないようで「早く武器を揃えて行きましょう、シガンシナ地区に」と言った。









それはエレンたけでなく、現政権の目標でもあり、人類の未来でもあった。
現政権は、ザックレー総統を首に、ピクシーやエルヴィンを主要人物とした。



エルヴィン団長は、議会の場で「およそ一か月以内に準備が完了します。失われた兵士の魂が報われるよう、死力を尽くして挑む所存です」と報告すると、ザックレー総統はエルヴィンに「シガンシナ地区の地下室に、君の望む宝が眠っていることを祈ってるよ」と声をかけたがエルヴィンはそれには答えなかった。




議会解散後、ザックレー、ピクシー、エルヴィン、リヴァイ、ハンジだけが残った。
もう一つ話しあわねばならない重大な事があったからだ。
それは、リヴァイがケニーから手渡された”巨人化の注射器”だった。
解明に挑んだものの、今の技術では解明不可の、現人類の持つ技術とは比較にならない高度な技術で作られているようだった。
一体、いつ、だれが、どうやってこれを作り出したのかはわからない。

ならば当初の目的で使うしかない。エルヴィンはこれを「最も生存確率の高い兵士に委ねるべき。状況によって誰に使用すべきか君が決めることになる、任せてもいいか?」とリヴァイに聞いた。
リヴァイは「命じればいいことを、なぜ聞く?」と聞き返して、受け取らなかった。



リヴァイはエルヴィンと二人きりになると「お前の夢ってのが叶ったら、その後はどうする?」とエルヴィンに聞いた。
いつも冷静に、迅速に的確な判断をくだすエルヴィンがとまどった。
「・・・それはわからない。叶えてみないことにはな」と。
とりあえずは、シガンシナ区の地下室を見ることがエルヴィンの目的だった。その後の事はその後に考える。

リヴァイはその答えに「そうか、わかった。了解だ」と答えて、巨人の注射をその手に取った。







上層部が会議をしている頃、エレン達を含めた兵士達は、3か月前の訓練中もそうであったように集団で食事をとっていた。
ここは兵士達の話し合いの場でもある。

途中から104期と行動を共にするようになったマルロを筆頭に、駐屯兵に行っていた104期の同期の何人かは調査兵団になっていた。
今の世間の風潮は「ウォール・マリア奪還は目前だ!今こそ人類復活を!兵士よ集え!」という感じの為、調査兵団ら入団してくる人が増えているのだ。
その中でも、一足先に調査兵団として行動しているマルロは声高に意気込んでいた。

しかし、訓練兵卒業直後から調査兵団として巨人と戦い、人殺しまでやってきたエレン達104期に意気込みはなかった。
はしゃいでいる場合ではなく、行かねばならない時は嫌でもやってくることはわかっていたから。
訓練時代の同期は、彼等の面構えが変わった、と言った。
変わりたくなくても、あれだけの地獄を見てくれば、新兵の頃と同じにはいられなかった。





コニーが食事を早めに切り上げて、故郷に帰ってくると席を立ち、仲間達は沈黙でコニーを見送った。

コニーの抱える問題は、この世界の抱える問題の中枢でもあった。
コニーの母が巨人化したらしいことによって、人類の敵である巨人とは、元人間であることがわかりだしたのだ。

だとすれば、調査兵団は、人類は一体何と戦っているのだろう・・・。
エレン同様に巨人と人間を行き来できるユミルが言っていた。
「60年くらいだ、もうずっと終わらない夢を見てるようだった・・・」と。

エレンがつぶやいた。
「ユミルが壁の外の巨人だった頃は悪夢みたいだったって言ってた・・・つまり巨人ってのは悪夢にうなされ続ける人間ってことなのか?
オレも一時期はそんな巨人になってたはずなんだがな、ちっとも思いだせねぇよ・・・。あるのはオレに食われる親父から見た・・・」





そこでミカサに止められた。
「エレン、まだパンとスープが残ってるでしょ!おしゃべりは食べ終わってからにしなさい」その言い方はまるで母で・・・エレンは暖かで平和だった頃の家族を思い出した。

そしてアルミンがつぶやいた。
「・・・悪夢だけじゃないよ、壁の向こう側にあるものは・・・」

ジャンは、最近根暗になっているエレンに「お前が思い出さなきゃいけねぇのは『あの男』だろ」と現実に引き戻した。

あの男とは、レイス家の洞窟でエレンの記憶に触れられた時に見た父の記憶の中に出てきた、父の友人の調査兵団の男。
”あの日”、洞窟から逃げる父と会っていたのだから、その男も父の秘密を知っているに違いないのだ。
エレンはハッ!!とした。
あの男・・・キース・シャンディスだ。頭突きの鬼教官だ!!!










その頃、シガンシナ区では、猿の巨人と鎧の巨人が戦い、鋼の巨人が負けた。


猿の巨人のうなじから出てきた男は、ライナーに言った。
「勝ったぜ、アニちゃん助けるのは後な。座標の奪取を優先当然だろ?ここで待ってりゃあっちから来るんだし」















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