まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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カラダ探し最終章 54話「最終日」ネタバレ 

2017年12月13日 | カラダ探し 最終章(完)
明日香は、けたたましい目覚まし時計のアラームの音で目を覚ました。自分の部屋のベッドで、ちゃんとパジャマを着て眠っていたようだ。



明日香は、枕元のスマホを手に取って、願うような気持ちでおそるおそる日付を見た。
日付けは11月29日を示していた。
・・・という事は美雪が目覚めた次の日、一晩経過している。

明日香は嫌な予感がして、大急ぎで学校へ行く準備をして家を飛び出した。
もし全てが修正されているなら、明日香自身に『カラダ探し』の記憶が残っている事が辻褄が合わない、『カラダ探し』はまだ終わっていないのでは・・・・!!"昨日"死んだ美雪と遥が心配だった。美子の墓へ向かった皆も・・!!

家を飛び出すと、高広が必死にここまで走ってきたらしく息をきらせて「明日香、無事かっ!!」と明日香に声をかけた。明日香は少しほっとして、「ど・・・どうなってんだろ、皆は・・・」と聞くが、高広にもわかるわけがない。



ただ、昨日まであった空間のヒビがキレイになくなっている所を見ると、何らかの異変があったと考えられる。
明日香は不安な気持ちを抱えたまま、焦るような気持ちで学校へとひた走った。
お願い・・・全て戻っていて・・・!!美雪、遥・・・どうか生き返っていて・・・。皆・・・!!
『赤い人』が小野山邸の地下に来たという事は、留美子が美子に心臓を返せたという事、けど『赤い人』が向うに現れたとも考えられる。
留美子は、健司の事を分かっているようだった。
それ以前に、留美子と武司は倒れた時に何を見て、何を知ったの?
棺桶に入ったまま『カラダ探し』が崩れた小川君は?
『カラダ探し』の変化で死んだ事になった美雪の家族や、武司の妹のあゆみちゃんは・・・!??
"呪い"は本当に解けたの・・・???

不安に押しつぶされそうになって走る明日香を、軽快な明るい声が呼び止めた。
「明日香っ!!おはよっ早いじゃん!」とそれはいつもの留美子だった。






明日香は、一気に安心して留美子に抱き着いた。
「良かった・・・やっぱり無事だったんだね。美子の心臓を返したでしょ?ちゃんとこっちに来たよ!!」とあの日の報告をしたが、留美子は驚いて「ちょ、ちょっと待って、それって何の話??」と戸惑った。留美子は、「からださがし」というもの自体の一切を覚えてないらしい。



明日香は、留美子と別れて大急ぎで教室に入ると美雪を探した。死んだはずの美雪は普通に席に座っていて、やはり留美子同様に一切の記憶を消されていた。まるで『カラダ探し』が終わった時に削除された時のように。

死んだはずの美雪も、美雪の家族も、全て"元に戻って"いた。美雪は両親に無視され、妹とは仲が悪いままらしい。
明日香は、もうそれだけでいい、たとえ皆で共に戦った日々を覚えていなくても、生きていて、家族が元に戻っているならそれでいいと思うと、一気に安心して泣き崩れた。



美雪も留美子も覚えていないけど、高広だけはわかってくれている。
高広が、「って事はちゃんと"呪い"は解けたって事だろ!」と明日香を慰めた。
明日香も気を取り直して、「うん、きっと遥も普通に学校に来るよね、記憶がなくても生きてさえくれれば・・・」と答えたが、横から美雪が口を挟んだ。「明日香・・・はるかって誰?」

この後、普通の登校してきた小川君も他の皆も同じ状態だった。
皆には、3つの共通点があった。
1つは、11月28日、つまり昨日の記憶が全く無いこと。
2つは、『カラダ探し』の事を1度も聞いたこともなく知らないこと。
3つは、遥の事を誰も覚えていない事。

『カラダ探し』の記憶を保持し続けてきた八代先生すらも、『カラダ探し』という時間を過ごさなかったように、卒業写真で見た溌剌としたリーダーシップのある明るいイケメンの状態で年を取っていた。



明日香は戸惑った。どうして遥だけ存在がないのか・・・。『赤い人』ではなく、『黒くて怖い人』に殺されたから・・?
昨日・・いやついさっきまであった恐怖と緊張感が突然全て消えてしまった事での混乱は、まるで明日香と高広だけが悪夢を見ているかのようだった。

明日香は、高広を誘って呪いの元凶となった小野山美子の殺害事件を調べると、確かに事件は存在していた。
それから二人は、二人の記憶を辿るように美子の墓、小野山邸に行ってみたが、何も残ってはいなかった。



そこでやっと、全てが終わった事を実感した。時間は、遥一人をかき消して、何事もなかったように日々を刻んで動き出していた。




過ぎゆく平和な日々の中、明日香は「約束」していた日菜子との買い物に出た。
ふと見ると、ショーウィンドゥの中に、自分が遥にお金を借りて美子の為に買った、あの「赤いワンピース」がまだ飾られていた。
初めて遥が自分から明日香に協力してくれた事だったから、明日香は嬉しかったのだけど、それもなかった事になっていて明日香は気持ちが沈んだ。

すると、そこに私服の遥が通りかかったのだ。
明日香は目を見開いて驚き、嬉しくて思わず「遥っ!」と声をかけたが、遥は明日香の事をまったく知らない様だった。



明日香の事は知らなくても、同級生の香山君の妹としての日菜子の事は知っていて談笑している。
遥は『カラダ探し』を1年以上続けていたから明日香と同級生になってしまっていたけど、『カラダ探し』がない事になれば、明日香より先輩で、すでに卒業していたのだ。もちろん、日菜子の兄から暴行を受けた事実もなく、親も健在で・・・遥が望んだ「元の世界」で遥は生きていたのだ。

全部、元に戻ったいた---------。
明日香は泣いた。嬉しくて泣いた。全てを壊してしまう可能性もあった"呪い"の解除は、本当に「何もなかった」ことになって元に戻ったのだ。





それから月日は過ぎ、明日香達の学年は卒業の日を迎えた。
昨日が終われば、今日がきて、明日は必ずやってくる当たり前の日々を積み重ねてきた。

それも人の歩んだ長い歴史かせすれば、小さなものだったのか、私にはわからない。
皆の記憶から『カラダ探し』に関わる記憶が消えてしまった今、留美子、武司に何が起きたのかを知る術はない。
今はそれよりも、記憶が無くなっても同じように、前より繋がっている皆がいる。










感無量で学校を、皆を見つめていた明日香は高広に言った。
「高広、私達だけ全部、覚えてるんだよね・・・。良いのか悪いのか。」
高広は「それはオレと明日香だけの思い出だ。それに、一生守るって気持ちを死ぬ気で持てた。オレァ悪くねぇと思ってるけどな」と言ってから、「卒業まで待ったんだぞ、いい加減返事聞かせろよ」と告白の答えを求めた。






『カラダ探し』・・・私達二人だけが覚えている、二人の少女と"呪い"の恐怖、そして皆でそれを乗り越えた絆の物語。
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