まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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カラダ探し最終章 49話「世界が壊れた日⑧」ネタバレ

2017年12月12日 | カラダ探し 最終章(完)
小野山邸の地下室に足を踏み入れた高広、明日香、遥の3人は、禍々しい祭壇の上に鎮座する"壷"を前にして立ちすくんだ。
全ての"呪い"の元凶であり、"呪い"を終わらせる事が出来る壷・・・。

遥が確認するように言った。 「あの壷に『赤い人』が吸い込まれたら、壊せばいいのね!」

その言葉を合図のように壷の中から黒いモヤが立ちあがり、それは周りに立ちこめる殺気と混合しながら一つの塊を形成し、3人の目の前に巨大な『黒くて怖い人』が現れた。
今までは美紀、美子と明日香にしか見えなかった『黒くて怖い人』が、今は高広にも遥にも見えていた。強烈な殺意、憎悪、執念といった"呪い"の感情が人の形相をして立ちはだかる・・・漠然とした恐怖が形になって襲い来る最大級の恐怖がそこにあった。







『黒くて怖い人』を前にして一瞬でもひるんだら負ける・・・、高広は感情を支配されぬように必死で自分を奮い立たせると「オラァァア!!オレが相手になってやるぜコラァア」と大声を発して『黒くて怖い人』に殴りかかったその時、脳の意識の奥に直接話しかけられたような不気味な"声"が聞こえた。
(ワタサナイ・・・ココデ・・・シネ)
その瞬間、3人の体は強制的に金縛りにあって体が動かなくなり、次の瞬間、3人は後方へ吹っ飛ばされた。



3人は物凄い勢いで壁に激突したが、不思議と痛みは感じなかった。
だが、(ワタサナイ、シネ)という声は止むことなく聞こえている。
明日香は見えない手で、首をギリギリと凄い力で締め上げられていた。人間の力と比べものにならないその絶大な力に、明日香の身体は宙に浮き、絶望的に何も抵抗できず、なす術も無く殺されていくしかなかった。今まで『カラダ探し』で何度も死んだが、首を絞められて殺される恐怖と苦しみは体験したことがなかった。



明日香はかろうじて動く眼球で高広を見ると、床の上で見えない力で抑え付けられて苦し気にもがく高広と遥が見えた。
2人も自分同様に、この『黒くて怖い人』に絞め殺されかけている・・・、これでは誰が壷を壊すのか・・・留美子達が頑張ってくれても、これでは壷を壊せない・・・、"呪い"は解けない・・・・、ダメ・・・留美子・・・・
明日香は「シネ」という憎悪の殺意の言葉を聞きながら、意識が薄れていくのを感じた。





美子の墓のある山の方では、健司が死を確信していた。
『赤い人』に腹を突き破られ、意識が遠のいていく。泰蔵の力のせいなのか痛みは感じないが、皆に『赤い人』が追う事を知らせてやりたいが、肺をやられていて声が出ない。1秒でも長く『赤い人』を足止めしておきたいがもう闘う力と体がない・・・。



瀕死の健司の視界に、先程横転して放置された八代先生の車が入った。
そうだ、車・・・!!
健司は最後の力と残った左手で『赤い人』の頭部を掴むと、車へとダイプした。
「アアアアアアア!!!!ぶっ飛べ化け物ォォォォォ!!!」
健司は車の給油タンクの上をその足で踏みつけると、思った通り泰蔵の怪力によって給油タンクは破裂し、その勢いで車は爆破、炎上した。泰蔵と『赤い人』を道連れに、健司の肉体は炎に包まれ燃え上がった。







健司が死闘を繰り広げている頃、留美子達は山の鳥居まで到着していた。
鳥居を越えて暫く山を登った先の広場に、美子の墓はある。武司は足を負傷した結子を抱えて「おし行くぞオラァ!」と意気込んだが、留美子が武司を止めた。
「ここからは私と先生で何とかするから、武司は結子を連れて逃げて。結子の足はまともに歩けないのに、山なんか登れっこないでしょ。健司が止めている今ならまだ間に合う!!早く、武司!!」

その時だった。
健司が居た方から、健司の雄叫びと共に爆音と激しい炎と煙が立ち上がるのが見えた。

驚いてその方を見る皆に、留美子が言った。
「さっきの声からして・・・多分、健司が死んだ・・!!前もちゃんと・・知らせてくれたから・・。」
健司は『カラダ探し』の中でも、『カラダ探し』を終わらせる為、真っ先に自分が犠牲になると言い出して『赤い人』を足止めし、自分が死ぬ前に『赤い人』が追う事を最期の力で叫んで知らせてから死んだ・・・、きっと今も・・・。




爆発があったということは『赤い人』を倒せたのでは?と言う結子に、留美子は厳しい口調で言った。
「関係ないよ、健司が死んだってことは『赤い人』がこっちに来るって事!!」
留美子は、『赤い人』を消滅させるのは唯一壷を壊すしかない事を知っていた。それ以外の方法で、すでに死人で怨念の固まりである『赤い人』を消すことなど出来ないのだ。



迷っている時間はない、武司は結子を連れて逃げる事を決断した。
「おい留美子ぉ、結子逃がしたら絶対に追う!!あのバケモノをブッ殺すのはオレだからなぁ、テメェも簡単に死ぬんじゃねぇぞ!!」



留美子は「わかってる!任せなさいっての」と言って、二人と別れて先を急いだ。
留美子と八代先生は山の斜面を走って走って走って、美子の墓に辿り着いた。美雪と健司の犠牲を無駄にするわけにはいかない。
小野山邸で待つ明日香達の為に、失敗するわけにいかない。

留美子達が美子の墓に手をつけた時、『赤い人』は山の下の鳥居に到達していた。
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