まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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進撃の巨人 12巻 第50話「叫び」

2013年12月15日 | 進撃の巨人
母を喰った巨人を見たエレンは、母が喰われた時を思い出して硬直した。



巨人の手が二人に伸びたとき、その前に立ちはだかったのは、ハンネスさんだった。
ハンネスの中でも、あの日の事は忘れたことがなかったに違いない。
恐怖に負け、子供達の前で、母親を見殺しにして逃げたあの日の事を。
「見てろよ!お前らの母ちゃんの仇を!俺が!!ぶっ殺すところを!!
俺がやんなくちゃなんねぇんだ!!オレがケリをつけねぇと!!」









一方、地面に投げ出されたエルヴィン団長は兵達に 「私の代わりはいる。それよりエレンを連れて一刻も早く離脱しろ!」と指示を出すも、兵達はライナーが投げつける巨人達によって、エレン救出どころではなかった。
アルミンは、ライナーがエレンが巨人に喰われてもいいような行動をとる事に疑問を抱く。

援護が足止めされている間に、ハンネスさんが、あの巨人に捕まった。
エレンは、再び家族のように大事な人が、あの巨人に喰われていく様をその目で見なければならなかった。
ハンネスさんの死を見たエレンは発狂したように笑い出した。
「何にも変わってねぇな!!
母さん・・オレは何も、なんっにもできないままだったよ!!」



 

その時、ミカサが静かに声をかけた。
 「エレン。」
その声に、エレンはハッ!として顔をあげた。
周りはいつの間にか、仲間達が巨人に食い尽くされていく光景だった。
ミカサは、何かを覚悟したように、二人の残虐で静寂な最後の時の中で、言葉を続けた。
「エレン、聞いて、伝えたいことがあるの。
私と・・・一緒にいてくれてありがとう。
私に・・・生き方を教えてくれてありがとう。
・・・私に、マフラーを巻いてくれてありがとう。














ミカサの、戦士ではない、死を覚悟した女の子としての笑顔と涙を見たエレンは、立ちあがった。
「そんなもん、何度でも巻いてやる。これからもずっと、オレが何度でも」
そして、巨人に対して、素手で渾身の力で殴りかかった。
ペチン・・・







巨人にパンチなど効かない。
だが、その瞬間、ライナーとベルトルト、ユミルにビリビリとした戦慄の衝撃が走った。




次の瞬間、周りにいた巨人どもが、一匹残らず一斉に「あの巨人」に喰らいつきだした。
調査兵団達は、何が起きているのかわからずにいた。
だが、ライナーは愕然とする。
「最悪だ・・よりによって『座標』が最悪の奴の手に渡っちまった・・・
絶対に取り戻さないねぇと・・・この世で一番それを持っちゃいけねぇのは、
エレン・・・お前だ。」




ライナーが再びエレンを捕まえに行こうとした時、エレンが叫んだ。
「来るんじゃねぇ!!てめぇら!!クソ!!ぶっ殺してやる!!」
その瞬間、再びライナーとベルトルトに、ビリビリとした戦慄が走る。
「まずい・・」ライナーがそう思った時、さっきまで「あの巨人」を食っていた巨人の群れが
一斉に、ライナーめがけて走り寄ってきていた。
このままでは、自分はともかく、ベルトルトを守りきれない・・・。

この機をエルヴィン団長が見逃すはずもなく、すかさず「撤退」の指令がとんだ。
皆が、この状況の意味もわからず、全力で撤退する。その中にヒストリアもいた。
ヒストリアの傍についていたユミルは、考えていた。
もうじき、壁の中が地獄と仮す事は避けようがなく、ヒストリアを壁の中から、「あっち側」へ送らねば、ヒストリアを生かす事はできない、と今まではそう思っていた。
だが、エレンの「あれ」を見て考えが変わった。
「だからライナーは必死こいてエレンを・・・。だとすれば壁の中にも未来がある」
ヒストリアが生き続ける事が出来る未来が、ある。

ユミルは、ヒストリアに「ゴエンア」と伝え、そしてヒストリアから離れて、巨人に襲われているライナーとベルトルトを助けに戻った。



戦いの中で、ヒストリアに言われた事・・・
「私達はもう人の為に生きるのは辞めよう、私達はこれから、私達のために生きようよ!」
その約束は守れそうになかった。



ユミルが消えた後、「鎧の巨人」が追ってくることはなかった。



[ウォール・マリア、シガンシナ区の壁の上]
どれ程の時間が経ったか、ライナー、ベルトルトそしてユミルは、命からがら巨人から逃げ、壁の上で倒れこむように休息をとっていた。
ライナーが、「俺達と来ると殺されるとわかって、なぜ助けに来たのか」と問うた時、ユミルは言った。
「お前らが、この壁を壊しに来なければ、私はずっと醒めない悪夢を見てたんだ。
私も同じだよ・・・自分じゃどうにもならなかった。」

「女神様も、そんなに悪い気分じゃないね」

そう言って伸ばした手で、ユミルは、何を掴もうとしたのだろうか。


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