まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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進撃の巨人 20巻 81話 「約束」

2016年11月15日 | 進撃の巨人
【内門側】
エルヴィン調査兵団団長を先頭に、馬に乗った兵士達が一斉に『獣の巨人』めがけて突撃を開始した。
死を覚悟した兵士達の怒涛の声が戦場に響き、『獣の巨人』の耳にも届いた。

『獣の巨人』は正直がっくりした。
このまま終わるとは思ってなかったが、最後の策が捨て身の特攻とは・・・。
ジーク戦士長の目に、その兵士達の姿は哀れだった。
「哀れだ・・、歴史の過ちを学んでいないとは・・・。
レイス王によって『世界の記憶』が奪われたのは悲劇だ。だから何度も過ちを繰り返す。しまいには壁の中の全員、年寄りから子どもまで特攻させるんだろうな・・・、どうせ誇り高き死がどうとか言い出すぞ。
発想が貧困でワンパターンなヤツラの事だ・・・・、ふざけやがって」



ジークは、怒りで、思わず手にしていた岩を粉々に砕いてしまい、それを見て我に返った。
「あ、ハハ・・・何やってんで俺。何マジになってんだよ?お前は父親とは違うだろう?
何事も楽しまなくちゃ、みんなを誇り高き肉片にしてあげようぜ」
と、再び岩を手に取ると、向かってくる誇り高き特攻戦士達めがけて投げつけた。


岩片は、先頭を走っていたエルヴィン団長の腹をえぐり、エルヴィンは地面に転がった。
団長の死に動揺する新兵達に「振り返るな!!進め!!!」と指示を出したのはマルロだった。

マルロは、自分に向かってくる石の塊を避ける術なく見つめていた。
いろんな想いが頭を駆け巡る。
ほんの数日前に、新兵達の集まる食堂で”自己犠牲の精神”なんてものを説いていた自分はなんだったのか。
なぜ自分は、安全な憲兵の地位を捨てて、調査兵団を志願したのだろう。
わからない・・・・何で・・・俺は・・・今頃・・・



それで全滅したかと思ったが、まだあと3人残っていた。
3人は悲壮な顔で、半泣きで、死にたくない顔をしてそれでも叫びながら信煙弾を撃ちながら突撃をやめなかった。
ジークは再び怒りを覚えて、力任せに3人の兵に対して岩を投げつけた。
「そんなに叫んで何の意味があるってんだよ!!!」


若い兵士は、泣きそうな顔で体をバラバラにして死んでいた。
「あーあ・・・かわいそうに」


信煙弾には意味があったし、彼らの叫びには意味があった。
それらに意味をつける者が他にいた、と言った方が正しいのか、自分達の命を、死の意味をある男に託す為に撃ち、叫んでいた。
信煙弾を撃つために、突撃した死んだと言っても過言ではない。
それがたとえ囮であったとしても、『獣の巨人』を討ち取ったのならば、そこに大きな意味を成すと信じて。


『獣の巨人』が信煙弾で視界を奪われながら、突撃兵達に気を取られている隙に、リヴァイが一人で『獣の巨人』に接近していた。円陣を組んで立つ巨人達の周りは、立体軌道装置が使えない更地であり、驚くリヴァイにエルヴィンが指示した。
「丁度いい高さの立体物が並んで突っ立っているだろう?巨人を伝って忍び寄り、『獣の巨人』を奇襲しろ」

この作戦は、この被害は、この命はリヴァイの奇襲の為のものであり、その成功だけガ"死んでいく意味" であった。
リヴァイは、巨人を斬り進みながら、岩に打ち砕かれて死んでいく者達を見ていた。
「すまない・・・・」それ以上の言葉は探し出せない。
あとは実行してみせるのみ。



『獣の巨人』の周辺の煙が収まってきた時、ふと気付くと、周囲に立たせていた巨人達がなぜか倒れていた。
その煙の中から、立体軌道装置のアンカーが飛び出したと同時に、一人の兵士が飛び出してきて、一瞬の間に『獣の巨人』の腕をズタズタに切り落とした。

そういえば、ライナーとベルトルトから、リヴァイ兵長という名の一人の兵士に気をつけろと言われていた・・・。
マズイ!!!咄嗟に『獣の巨人』は自分のうなじを残った片方の手でガードした。

次の瞬間には両目をやられ、両脚を切断され、一人の小さな兵になすすべもなく『獣の巨人』は地面に叩きつけられた。
そのあまりの速さにジークは対応を取るのが遅れ、体を硬質化でガードする前に、リヴァイの刃が『獣の巨人』を八つ裂きにして、そのうなじからジークを引きずり出していた。


「さっきは随分と楽しそうだったな、もっと楽しんでくれよ」
そう言って刃を奮うリヴァイは、かつてない程に鬼気迫っていた。

ジークがうなじから吐き出された瞬間には、その口の中にリヴァイの刃が突っ込まれていた。
「巨人化直後、体を激しく損傷し、回復に手一杯なうちは巨人化できない、そうだったよな?」


リヴァイはそのまま刃をジークの口から頬を貫通させたが、これでこいつらが死なないことはわかっている。
こいつはまだ殺せない。
誰か一人でもいい、瀕死でもいい、生きている奴がいたならそいつに『巨人化』の注射を打って巨人化させ、そいつにこの男を喰わせて『獣の巨人』の力を奪うまでは殺せない。
誰か・・・・生きていないのか、誰か一人だけ生き返らせることができたなら・・・・エルヴィン・・。



リヴァイは背後に殺気を感じて振り向くと、『四足歩行型巨人』が巨大な口を開いて迫ってきていた。
リヴァイがそいつを避けると、そいつは躊躇なく瀕死の男を口に咥えて走り去った。


リヴァイは、立ち上がってそいつを追いかけたが、間に合うはずもない。
このまま、エルヴィン達大勢が命を賭けてくれたこの作戦を無に返していいはずがない・・・!!

だが、ジークは逃げながら突っ立っている巨人達に指令を出した。
「お前ら!!あいつを殺せ!!」
それまでただ突っ立っているだけだった大型巨人が一斉にリヴァイめがけて走ってきた。

リヴァイは迫り来る大量の大型巨人に対してひるまなかった。
「待てよ・・・俺はあいつに誓ったんだ。必ずお前を殺すと・・・・俺は、誓った!!!」


死につくしたと思っていた調査兵団の死体の中、一人無傷で生きていた者がいた。









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