まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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こはねちゃんの犬  (漫画紹介)

2017年11月22日 | 漫画紹介


【作者】江戸屋ポロ
【連載】サンデーGX 単行本3巻(完結)
無料漫画アプリ「サンデーうぇぶり」で読めます

【ジャンル】「SとM」「つんでれ女子」「幼馴染の恋」
【この作品が好きな人に】「愛されるより〇したい」「ホモンクルス」「となりの怪物くん」

【概要】
俺、今日から幼なじみの犬になります。
幼なじみのこはねに流血の大怪我をさせて以来、他人の体液に恐怖を覚えるようになってしまった圭吾は、ひっそりとした学校生活を送っていた。
そんな圭吾の前に転校生として現れたこはねが、圭吾の体液恐怖症を“治療”してあげると宣言したことから圭吾の学校生活は一変して……?罪の意識、痛みの中に潜む快楽、純粋な恋心……
さまざまな感情が入り混じる“体液克服”SM青春ラブストーリー


【感想】
3巻一気に読んでしまう面白さでした。起承転結、途中のハラハラ感、各キャラの個性がしっかりしていて、またキチンとオチていて読後の満足感も高かったです。
性的な描写を浅いラインで抑えながら、あとは読み手の「感覚」に性的快楽感を委ねたような描写だと思いました。

SM緊縛系漫画かと思いきや、それは話のアイテムで、心に闇(トラウマ)を持った人達が、その隙間を埋めていく作業として「束縛」という手法によって「他者」と繋がろうともがき、葛藤する話でした。登場人物のほとんどが悲しい人達です。
メインは、他者とのつながりと自分の存在意義、人を愛すること、傷つけることの心理の方にあると思います。

そういった人間関係と心理の筋とは別に(同時に)、SM的な面白さも味わうことが出来ます。
「痛みと性的快感が同じである」「その感覚をもっと欲しい」「自分は変態だ」「人と違って何が悪い」「SとM」「同性愛」・・・あたりの事が、かわいい絵と青春の中にちりばめられています。
前半は、かわいらしいこはねちゃんが、ムチと飴の交互の出し入れで圭吾を調教していく様が詳細で、性的快楽に堕ちていく男子の心理描写に、そこに「はまって抜け出せない」気持ちが理解できそう・・・な気がしました。

要所要所に出てくる緊縛シーンの紐の描き方がやたらリアル?で、読みながら、自分はSだなー、自分はMだなーというのを考えてしまうかも。SMと言ってもソフトなものだと思います。


【ストーリー】
幼少期、活発で我慢強い男の子だった「圭吾」は、仲のよかった幼馴染の「こはね」に大出血を伴う怪我を負わせてしまい、その止まらない流血を見たショックで倒れてしまう。以来、圭吾は人間のあらゆる体液(汗、涙、唾液、鼻水などの体内から流れ出る液体)に強い恐怖を抱き、身体症状が出るまでとなる。
こはねは、圭吾がショックで寝込んでいる間に引っ越してしまい、謝罪も出来ていないまま、圭吾の心の底で深いトラウマとなって沈殿していた。



圭吾の体液恐怖心は、嘔吐、めまい、気絶を起すなど日常生活にも支障をきたす肉体的症状として現れ、中学高校と目立たず大人しい生徒として、地味で孤独な日々を過ごしていた。



高校で出会った「池端」は、汗をかくことが出来ない体質で、互いに人に理解されにくい体質の悩みと孤独を知る者同士で「親友」として唯一無二で心を開ける存在となり、白鳥圭吾は孤独ではなくなっていた。また、そんな2人に優しく接してくれる美人の「椿先輩」もいて、静かながらもそれなりに楽しく高校生活を送っていた。

そんな圭吾の生活が一変するのは、トラウマの原因「立花こはね」が同じクラスに転入してきてからだった。
被害者であるこはねの気もちを謀りかね、贖罪の責任に沈む圭吾にこはねが迫る。
「ねぇ・・私に身体を預けてみない?私なら治してあげられるよ、ね。このままじゃ好きなコとキスもできないよ?ワンコ」



ワンコとは、幼くふざけ合ってじゃれていた頃の呼び名。こはねの事を圭吾は「ねこ」と呼んでいた。
こはねの提案を断った圭吾に、こはねは圭吾に負わされた傷を見せて脅迫する。元より圭吾に断る権利などなかったのだ。

こはねの「治療」は、圭吾の体を唾液でびちゃびちゃになる程に舐め、首筋に噛みついて噛み跡を残すこと。
圭吾は恐怖で気絶しそうになると、こはねは血が滲む程に圭吾に噛みつく。気絶もできず、ただひたすらこはねの「治療」が終わるのを耐え続けるのみだった。圭吾の首筋についたこはねの噛み跡は、「まるで首輪みたい」だった。









だが圭吾は、次第にこはねの"治療"に言い知れない快楽を感じていて、こはねに支配されていく自分を感じて怯えた。
気持ち悪いと、気持ちいいの境界線の区別がつかない、不快と快楽の狭間に落ちていくのだった。

こはねが「治療をやめる」と言いだすと、今度は続けて欲しい衝動に駆られ、どうしようもなくこはねの「治療」を自ら望んでしまうのであった。



そんな圭吾にこはねが言う。
「身体は嫌がるのに、心は望んでいるの?そう、わかるよ・・・。身体はいつだってわがまままで、心ばかり我慢させられるの・・。だから、これで心を自由にしてあげられるよ。よく今まで我慢したね、偉かったね・・・」






圭吾は自分を飼い犬のように扱い、指示を出すこはねに、いいようのない、大きな安心感を抱くようになる。だがそれは逆に、こはねと離れると途端に襲われる不安症状という副作用も付随した。
圭吾は次第に自分で考える事を辞め、こはねに依存していく。それでいい、互いに互いがなくてはならない補完関係であると信じていたが、そんな二人の秘密を知る人物によって、二人は引き裂かれ・・・・・・。



【各話詳細】


こはねちゃんの犬 1巻-1話「再会」
こはねちゃんの犬 1巻-2話「捕縛」
こはねちゃんの犬 1巻-3話「不調」
こはねちゃんの犬 1巻-4話「共謀」
こはねちゃんの犬 1巻-5話「決壊」


こはねちゃんの犬 2巻-6話「回顧」
こはねちゃんの犬 2巻-7話「選択」
こはねちゃんの犬 2巻-8話「直面」
こはねちゃんの犬 2巻-9話「服従」
こはねちゃんの犬 2巻-10話「散歩」
こはねちゃんの犬 2巻-11話「思慕」
こはねちゃんの犬 2巻-12話「共闘」


こはねちゃんの犬 3巻-13話「屈辱」
こはねちゃんの犬 3巻-14話「決意」
こはねちゃんの犬 3巻-15話「混乱」
こはねちゃんの犬 3巻-16話「執着」
こはねちゃんの犬 3巻-17話「転機」
こはねちゃんの犬 3巻-18話「開放」
こはねちゃんの犬 3巻-最終話「求愛」


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こはねちゃんの犬 5話「決壊」 ネタバレ

2017年11月20日 | 漫画紹介



圭吾はこはねに、自ら「治療を続けてほしい」と言って自宅に連れてきたものの、こはねは何もしゃべらず、何もしようとしない。
沈黙に耐えかねた圭吾は、口を開いた。「あのさ、なんで黙っているの?」

するとこはねは「圭吾が何も言わないから。治療とはいえ、圭吾には嫌な事だから、圭吾の口から『して欲しい』ってはっきり言ってもらわないと・・・」と言ってまた黙った。

嫌がる事をして欲しい、と自分で言うなんて・・・まるで変態じゃないか。と圭吾は躊躇した。でも・・目の前のこはるのあの小さな口で首筋に噛みつかれる事を想像すると・・・・、なんだか落ち着かない気持ちがうずうずとする。



こはねが背中を押した。「どうして、欲しいの?」
圭吾はその言葉にゾクッとして脱力し、もう自分を自制する事などできそうになかった。圭吾は自分で自分の服を脱いで肌をさらけさせると、言った。「欲しい・・・、首元に・・・」
自分がそんなセリフを言うなんて信じられない、何がどうなっているのかわからない。ただ、もう抗えない事だけが確かだった。








こはねは少し微笑んで、圭吾がまだ外していないシャツの下のボタンを全部外して、腹を全部はだけさせた。
首じゃないのか・・、腹・・下腹部にこはるの口が迫ってくる。くる、くる・・・と思うと圭吾のゾクゾクは彼の体中を駆け巡り、脳を刺激しながらとろけさせた。

こはねの小さな舌が、圭吾の腹の肉をなぞり、こはねの口が圭吾の皮膚を強く吸ってうっ血した跡を皮膚に残す、その度に圭吾は「ひっ・・、あ・・」という声を抑えきれずに声を漏らしていた。



その声に、こはねが「ねぇ、気持ち悪い?」と聞いてくる。その口から漏れ出た唾液は圭吾の下腹部の皮膚にねばりつくように繋がって垂れていた。



気持ち悪い・・・?圭吾がこの感覚を言葉にすると何なのかを、とろけた脳で考えていると、下腹部に痛みが走った。
こはねが肉に噛みついたのだ。
もうわからない、気持ち悪いって、どんな感覚だったか思いだせない。これがキモチワルイなのか、もうわからない。ただこはねに辞めてほしくなくて、自分ではどうしようもなく、体中に電気が走ったようにビクビクと反応していることだけがわかる。



「あっ・・くっ・・はっ」としか発せられなくなっている圭吾に代わって、こはねが言葉を発した。
「いっぱい噛み跡ついちゃったね。犬って急所であるお腹は信頼できる飼い主にしか触らせないんだって。人間は・・・どうなのかなぁ?」と言いながら、噛み跡の赤くうっ血した部分を強くその指でつねって、爪を皮膚に食い込ませた。

圭吾は痛みに歯を食いしばり、体をよじって抵抗するも、「やめっ・・・」と言いかけて言葉を止める。
「痛い、辞めてほしい」という気持ちと、「やめないで欲しい」という気持ちが競りあい、入り乱れて、苦しくて悶えた。



ふと気が付けば涙が勝手に流れていて、その顔をこはねがまじまじと見つめていた。
変態だ、痛い事をされ、舐め回されて快楽に悶えた顔を…!!ずっと見られていたのか?どんな顔をしていたんだ・・。恥ずかしくて顔を隠そうとすると、こはねが強い口調で命じた。
「だめ。隠さないで、全部見せなさい」

その屈辱的な恥ずかしさには耐えられず「もう許してくれ、頼む・・・」と懇願すると、こはねはふーと息を吐いて「わかった、今日はやめにしましょう」と圭吾から離れて背を向けると、帰り支度を始めた。

こはねが帰ってしまう・・・。それも耐えれそうになくて、圭吾はこはねのスカートの裾を小さく引っ張り、小さく消えいりそうな声で泣きながら言った。「・・・て。・・・待って。」

こはねは振り返ると「身体は嫌がるのに、心は望んでいるのでしょう?」と聞くが答えに詰まる。そうだとは認めたくない。するとこはねは先ほど外したネクタイで圭吾の両手を縛りあげて言った。
「そう、わかるよ。身体はいつだってわがままで、心ばかり我慢させられるの。だから・・・」








両手を縛られ、首に紐を繋げられて自由を奪われた圭吾は、犬だった。犬のリードを、飼い主は強く引いて呼び寄せた。
「これで心を自由にしてあげられるよ。よく今まで我慢したね、偉かったね・・・」







痛くて苦しくて、窮屈で不自由で、ああ・・・・でもどうして、このとてつもない安心感・・・。



それからの圭吾は朝からぼーとして、全てが上の空だった。親友の池端の言葉も耳に入ってこない。
心配する池端に「なんでもない、お前には関係のない事だから」としか言えないでいた。
友達に相談なんて出来るわけがない、こはねに噛まれ、支配される快楽から抜け出せないでいる・・・だなんて。

池端はショックだった。立花こはねが転入してくる前は、「池端だけが唯一無二の理解者だ」と言ってくれていた圭吾が、自分から離れていく・・・。

圭吾は、それどころではなかった。授業中も禁断症状のように手がガクガクと震えるのを抑えるのに必死だった。気を抜くと、すぐに身体に染みついた噛み跡が熱を持って意識を引っ張る・・・・、放課後まであと何時間あるんだ・・・待てない・・・待つのが辛い、早く、早く、早くあれを・・。



授業中も落ち着かずにソワソワイライラする圭吾の様子を、こはねは少し嬉しそうに見つめていた。


やっと待ちに待った放課後になり、一刻も早くとこはねを探す圭吾はショックな事を知る。
こはねが保健委員の当番で、保健の先生のかわりに最終下校時間まで保健室にいなければならないのだという。今までさんざん苦しんで待ったのに、これ以上待つなんて到底できるはずもない圭吾は、フラフラと引き寄せられるように、こはねのいる保健室へと入って行った。

それを見ていたのは、椿先輩だった。椿は池端から圭吾の最近の様子がおかしい事を聞かされていたので、このチャンスを利用する事を思き、どこかに電話をかけ出した。こうして、圭吾を絡めとる罠ははられた。




誰もいない放課後の保健室で、圭吾は望んだように、こはねによって縛られてベッドに寝かされていた。こうされたかった。
圭吾はそんな自分がおかしいという自覚はあり、情けない姿である事も理解できていた。なのに身体はこはねを欲する。

縛られた圭吾を「すごく素敵」というこはねに「嘘だ、こんなの変だ・・」と反論した。
「嘘だと思いたい、でも頭の中はこうされる事ばかり思いだして、想像して、またでもなんでの繰り返し。自分でも自分がわからない、こはね・・・俺に何をしたんだよ・・・、こはねのせいでこんな・・・!」



「私のせいなの?ワンコ・・・」と言ったこはねの顔が怒っていて、圭吾はその顔にゾクッとした。

こはねは圭吾の腹についた噛み跡を爪でぎゅうと掴んでつねると、「自分から望んでここに来たくせに、私のせいなんだ?」と言うと、ベッドの上で立ち上がって、圭吾の顕になった腹を踏みつけ、何度も噛み跡を蹴りだした。

「自分を隠そうとするから人を傷つけてしまうのよ、素直になればいい、わからせてあげる。」
その足の感触、こはねに踏みにじられる屈辱、蹴られる痛み・・・圭吾の頭の中はそれで満たされ、もう何も考えられなくなっていた。
このまま、この快楽に身を委ねてしまいたい・・・望んでいたのは・・・これだ。



その時、「ねぇ、何やってるの圭吾」とベッドを仕切るカーテンを開けたのは、池端だった。
保健室には鍵がかかっていたはずなのに・・・、絶対に人に見られたくない姿・・・、知られたない事実を、よりによって親友の池端に見られてしまった・・!!!
圭吾は一瞬にして現実に引き戻されたが、現実の自分は手を縛られて、女の子に踏まれている間抜けな自分だった。


圭吾は、「池端、ちがうんだ。これは治療で・・・」と言い訳したが、池端は汚いものを見るような目で、一番言われたくない言葉を圭吾に向けた。
「気持ち悪い」







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こはねちゃんの犬 4話「共謀」 ネタバレ

2017年11月20日 | 漫画紹介



こはねも、ずっとずっと支配されていた。もう痛むことのない古傷が、熱を帯びて私を絆す。




あの時、足に集まる熱と、とてつもない痛みに朦朧として・・・でもすぐ、私はそれを忘れてしまった。刻みつけられたのは痛みよりも鮮明に、圭吾の泣き顔だった。
犬に噛まれても絶対に泣く事のなかった強がりな圭吾が、私のせいで、私の為にあんなにも泣いている・・・そう思うと足の痛みよりも激しく胸の奥がきゅんとして心臓が高鳴り、胸の奥がツンと痛かった。






好きだとか愛だとか、それはまるで美しいもののように扱われるけど、好きな人のその顔をぐちゃぐちゃの泣き顔にしたいという欲望にかわる・・・。こんな好きの形は、許されないことなのかもしれないと思う。
"治療"は全然そのていをなしてはいない。ただの自分の欲望のはけ口になっているだけ・・・。そんな事を続けていてはダメだ・・とこはるは一人悩み、決意した。




こはねの決意とは逆に、圭吾はこはねを受け入れる事を決意していた。
朝、鏡に映る首の噛み跡が薄くなってきていた。胸ポケットに、お守り代わりに椿先輩に貰ったキーホルダーを入れて、覚悟を決めて登校した。こはねを受け入れるんだ・・と。



だけど、今日のこはねの様子はどこかよそよそしい。でもそれは表の顔だ、二人きりになったならこはねはしかけてくるに違いない。いつ来るか、いつ来るかと圭吾は、一日中こはねが気になって仕方がなかった。
こはねの事を気にしていると、クラスの男子達がこはねを目で追っていることが見えてきた。
こはねは女子同士の会話で、好きなタイプは「犬っぽい人」だと言っていた。
犬・・・、2人きりの時にワンコと呼ばれる俺のことか?と思っていたら、乾井がこはねにまとわりつきだした。
乾井がこはねに執拗につきまとうことに、圭吾は無性にイライラした。








そうやって、圭吾は一日中こはねを気にして過ごしていた。
やっと教室で二人きりになり・・・こはねの手が圭吾の頭にのびてきた。圭吾はビクッとして強く目をつぶる。心臓がドクンドクンと激しく脈うつ音が聞こえる。



だけどそれだけだった。「ゴミついてる」そう言ってゴミを取り払うと、こはねは何もせずに行ってしまった・・・。覚悟を決めた圭吾は、肩透かしをくらったような気になっていた。



学校ではアクションがなかったが、自宅に来ているのかもしれない。そう思うと圭吾はいてもたってもいられず、池端の誘いを断って自宅へと急ぐも、こはねは来てはいなかった。待てど暮せどこはねは来ない。せっかく覚悟を決めたというのに・・・。
こはねが付けた首の噛み跡が、うすくなって消えかかっていた・・・。






翌日も、こはねからのアクションは何もなく、圭吾はとうとう放課後にこはねを待ち伏せて声をかけて連れ出した。自分からこはねに声をかけるなんて。


圭吾がこはねに声をかけて二人で連れだって帰るのを、椿先輩は校舎から眺めていた。圭吾の担任教師を奴隷にして。







こはねと二人きりになった圭吾は、話を切り出した。あんなに嫌で怖いのに・・・、自分でも変な事をしていると思ったが、これは謝罪の一環だ。「なんで、何もしてこないんだよ。」
するとこはねは「もう、ああいう事はやめようと思うの」と答え、圭吾は驚いてくいかかるような言い方になった。
「え・・!な、なんだよ急に、意味わかんねぇ。・・・わかった、俺が拒否ばかりしてるから、め・・・面倒になって諦めるのか!?」

それでもこはは、無言だ。圭吾は立ち上がって声を荒げていた。
「治るまで続けるって、私じゃないと治せたいって、こはねが言ったんじゃないか!傷で脅して、そっちから始めた事だろっ!?あんなに強引に・・・なのに、なんで・・・」



圭吾の動揺とは逆に、こはねは落ち着いていた。
「そうだよ、私圭吾が嫌がることいっぱいしたんだよ、だから・・・。なのになんで、怒ってるの?」

自分でもどうして嫌がる事を辞めるというこはねに怒っているのか、説明がつかなかった。辞めてほしくない・・・・。そう、そうだ、"治療"を辞めてほしくないんだ。
「そう、治療だよ。俺はこの体質を治したい、だから・・・このまま続けろよ、途中で辞めんなよ!」

こはねは「治療?」と聞き返した。自分から言いだしておいて、だ。こはね自身、あれが治療になるとは思っていなかったのだ。
圭吾は「そうだ。」と言い切った。嫌なことだとしても、それが"治療"なのだ。
圭吾は、こはねを欲する気持ちに理由を求めて、自分を納得させた。

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こはねちゃんの犬 3話「不調」 ネタバレ

2017年11月20日 | 漫画紹介




「首輪みたい」こはねにそう言われて、圭吾はゾクッとした。
怖い・・・、相手は自分よりも華奢で非力な女の子。なのに抵抗できなくなってきている自分が怖かった。
まるで本当に・・・首輪をはめられたような感覚で、他人に自分が支配されるのが、怖かった。




こはねが「手をどかして。噛み跡をよく見せて」と言ったその言葉に、またびくついて体がガクガクと震えだした。だめだ、拒まねばと思うのに、体が言う事をきかず、声が出ない。自分の意思とは別に、手が首から離れていく・・。



こはねは「いい子ね、ワンコ」と俺を褒めるが、自分の意思を貫けない自分が情けなかった。
そして見るだけと言っていたのに、こはねは噛み跡をぐいぐいとその手で押し、また鈍い痛みが首元に走ったが抵抗できないでいた。
こはねは、圭吾の首の噛み跡を指で押しながら、自分の体が・・・下半身がじんじんと疼くのを覚えて、息があがっていった。



興奮したこはねはクラクラして倒れてしまい、圭吾はとっさにこはねの体を抱きかかえた。
するとこはねは、圭吾の体にぎゅっと強く抱きついてきた。こはねの顔が肩にあたり、圭吾は肩がじんじんと熱く感じられるような気がした。
こはねは、そのまま「圭吾・・・圭吾・・・」と何度も夢中で名を呼びながら、スリスリと圭吾の胸に顔をすりつけてきた、かと思えば圭吾を押し倒して、より一層強く圭吾の体を貪るように撫でまわし、首元の皮膚に唇を押し付けてきた。



今までと様子が違う・・・。こはね自身興奮して止められないといった感じに圭吾は驚いてこはねの顔を見ると・・・・
こはねは涙を流していて、その体液の垂れる様子に、昔こはねの体から血が垂れたのを見た時の恐怖が重なり・・・・圭吾は失神した。



そこでこはねは我に返った。
気を失った圭吾の唇を、その白く細い指で愛おしそうに触れると、体を乗り出してその唇に貌を近づけ・・・・。





圭吾が気づくと朝だった。記憶をたぐりよせると、こはるに首を噛まれ、それをいじられ、抱き着かれて・・・泣いていた。
なぜ?だが考えようにも、涙を思いだすと気持ち悪くなるので、これ以上は考えないようにした。
気分が落ち込んだ時は、椿先輩に貰ったキーホルダーを眺めて、幸福感を取り戻すに限る。その効果はてき面で、辛い気持ちが吹き飛ぶような気がした。

こはねはその日、学校を休んでいた。小学生の頃は、こはねが学校を休むとプリントを持って行くのは俺の役目だったっけ。
こはねの家を訪ねると、こはねは俺がクリスマスのプレゼント交換会で渡したぬいぐるみを抱いていた事も思いだした。あの頃はほんの少しであったとしても、俺に対する好意があると受け取っていたが・・・今はこはねがよくわからない。


放課後、首の噛み跡を池端に見られたのを機に、池端にはこはねとの過去の事件や、こはねに誠心誠意謝罪しても許してもらえず、首を噛まれたことも話した。
子供の頃は仲がよかった。だから謝れば許してもらえると思っていた事が、それは自分の奢りで、本当は許されない程に酷い事をしてしまっていたことを痛感させられたことも。

噛み跡を触ると、身体がこわばって全身がゾッとする。なのに、触らずにいられない・・・これは俺の罪悪感なのかと悩んでいる事をうちあけると、池端は、痛いとわかってニキビを触ってしまうのと同じことだ、と慰めてくれた。

だけどわかっていた。純粋で屈託のない笑顔だった彼女を、こんなにも歪めてしまったのは、俺だ。
謝っても許されないなら、こはねに何をされても受け入れるしかないのだと思う・・、自分はそれでしか贖罪できない・・・。



一方、こはねは学校を休んで、昨日の圭吾との事を思いだしていた。
気絶した圭吾にキスしようとして、できなかった・・・。その一線を超えると自分を止めれなくなりそうで、辞めた。
圭吾を壊してしまいたくなる。好きなのに・・・。
圭吾の事を思いだすと、それだけで身体が疼くのを、こはねは止める事ができなかった。





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こはねちゃんの犬 2話「捕縛」 ネタバレ

2017年11月20日 | 漫画紹介




白鳥圭吾は一睡もできずに学校に来た。
指の噛み跡を見ると、嫌でも昨日の事が甦ってくる。昼休み、誰もいない屋上でこはねは"治療"と称して、俺の手を舐めまわし、恐怖と気持ち悪さで意識がとびそうになった時に、こはねに噛まれたのだ。
気持ちわるさと、痛みが同時にやってきて・・・、その時の気持ちが蘇って眠れなかった。






教室に一番のりだと思っていたが、よりによってこはねが一人で教室の・・・俺の机に座って、机をなでていた。
俺は、こはねの本心がわかりかねた。




そのこはねは、転入翌日にしてもうクラスの人気者になっていて、男女問わず可愛いと評判だった。みんなの前で見せるこはねと、俺の前のこはねは違っていた。俺だけに向けるあの表情は、当然"怒り"だ。それだけの事を俺はやってしまったのだ・・・。

こはねに対してどう接していいか考えあぐねて、親友の池端に相談すると、池端は「相手が怒ってるかどうかじゃなくて、圭吾がどうしたいかじゃないの?圭吾が悪いと思っているなら、相手がどう思っていようとも謝るのが礼儀じゃない?」と言ってくれたので、俺はこはねに誠心誠意謝罪する事を決意した。




その日の放課後、演劇部の椿先輩から一緒に帰ろう、と誘われた。
椿先輩は優しくて、キレイで、かわいくて・・・隣を一緒に歩けるだけでも幸せだったが、椿先輩からお揃いのキーホルダーをプレゼントされて、天にも昇るような気持ちで舞い上がった。

帰宅して一人になると、椿先輩の事を思いだして、脳内をアドレナリンが駆け巡り、このふわふわした幸せの余韻をずっと覚えておきたいと思った。








しかし、その幸せ感はすぐに真っ暗な闇に急転落する。
家にこはねが来ていたのだ。この機会に謝ろうと、こはねに土下座した。



こはねはそんな俺を抱きしめたと思ったら、「少しは楽になった?」と聞いて、突然首に噛みついた。
「ねぇ覚えておいて、私は謝罪なんて欲しくない。ワンコが謝るのは、自分の罪悪感を減らしたいからだよね。だからいらないの。わかった?さぁ、今日もいい子ね、ワンコ」と言うと、また"治療"が始まった。



今度は首筋から、肩・・・そして耳。
耳たぶをコリコリと噛まれ、耳元でこはねの唾液の音がびちゃびちゃと音を立てているのが近くに聞こえ、以前より激しく体液を感じて身震いした。ゾクゾクして目を開けていられない感覚に体が震えたが、こはねを跳ねのける事もできないでいた。

「こんなこと・・・いつまで・・?」と聞くと「ワンコが治るまで」という。
治すって・・?この行為が果たして吉とでるか凶と出るのか、善意なのか悪意なのか、わからない。
どちらにしたって、断る術がないのだ、耐え続けるしかない。



一通り首周りを舐めていたこはねが「・・・あ。見てワンコ・・・さっき噛んだ首元、首輪みたい」と言って笑った。

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こはねちゃんの犬 1話「再開」 ネタパ゛レ

2017年11月20日 | 漫画紹介



高校生の「白鳥圭吾」は、体液恐怖症である。なので、青春は絶滅寸前だ。
汗、涙、血液、鼻水などなど、身体から垂れて流れる液体すべてが怖くて、嘔吐や失神という身体症状が出る。




クラスの皆が汗水垂らして頑張っていたり、涙を流して感動している中、自分一人はそれを見て気分を悪くしている・・・・。
共に感動したいという気持ちはあるが、身体がついていかない。なんで青春は汗と涙で出来ているんだ。



体液恐怖症になってからの5年間は、変わったやつとして孤立、孤独だったが、今は汗をかけない体質の「池端」という親友がいたり、池端が所属する演劇部の「椿先輩」が優しくしてくれるので、楽しく学校に通えている。

だが時折・・、例えば椿先輩が目の前で血を流すような怪我をしたなら、助けてあげるなんて事は出来ず、自分が気分悪くなって、怪我をしている女の子に気を使わせて、謝らせてしまう。こんな時は、自分が情けなくて惨めになる。



それでもなんとかやってきていた。
あの日までは。
その日は転入生が来る日で、転入生は、圭吾の幼馴染の「立花こはね」だった。




幼かった頃、俺とこはねとは本当に仲がよくて、こはねが「ねこ」で、俺が「わんこ」と呼び合いながら、毎日のように一緒に遊んでいた。
ある日、こはねの嫌がる虫をこはねにけしかけて、こはねが嫌がって逃げるのを追いかけて遊んでいた。
いじめたのは照れ隠しで、傷つけたかったわけではないが、俺から逃げていたこはねは・・・流血の大怪我を負ったのだ。








あんなことになるなんて、思ってもいなかった。あの日のひはねの身体から流れる血を見て以来、俺は体液が怖くなった。
その事件の後俺は高熱を出し、その間にこはねは引っ越ししてしまい、あの日の謝罪も出来てはいない。
どんな顔して会えばいいんだ・・・・と頭を抱えていた時、通りすがりにこはねは俺の手をキュッと握って行った。









昼休み、一人で屋上で弁当を食べていたら、こはねが来たが俺は目を合わせる事が出来ない・・・・。
黙る俺に、こはねは突然カッターを持ち出して、手首を切ろうとしたので、慌てて止めた。

その俺の様子を見て、こはねの目つきが変わり、「血が・・体液が怖いんだよね、ワンコ。ねぇそれって私のせいだね。」と言ってかすかに笑った。
「体液が怖いけど生活はほどほどに出来るから、奥底で人生の息苦しさを見てみぬふりをして、気分だけでも穏やかな日々を送っている・・・。ねぇ、私に身体を預けてみない?私なら治してあげられるよ、ね?このままじゃ好きなコとキスも出来ないよ、ワンコ」と言いながら、体を密着させてくる。




好きなコ・・・キス・・・そんなものはとうの昔に諦めている。自分の体質が簡単に治るようなものではないことは知っていたので、こはねの申し出を断った。「もう、治すとか治さないとかどうでもいい、俺に・・・かまうな」

でもこはねは容赦なかった。
スカートをまくり上げると、その白いふとももについた"あの日"の傷を俺に見せて、言った。
「じゃ、これ見ながら同じこと言ってみて。」




俺に、こはねを拒否する権利なんてなかったのだ。
こはねは、恐怖で嫌がる俺の手を、唾液でべちゃべちゃにして舐め回した。
その生暖かい液体が垂れる感覚、ぺちゃぺちゃという液体の音、触感に悪寒が止まらず、身体がガクガク震える程に恐怖した。
本当に辛くて、こはねに辞めて貰おうと懇願しつつ、こはねの顔を見ると・・・・







こはねは恍惚の表情を浮かべていた。
俺はわからなかった。
どうしてそんな顔をしているのか、こはねは俺をどうしたいのか、俺の青春はどうなってしまうんだ・・・・?
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漫画紹介・レビュー 目次

2017年11月01日 | 漫画紹介
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  少 年 漫 画
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【冒険!勇気!!友情!!!】
・ワンピース
・ナルト疾風伝
・七つの大罪
・ドラゴンボール
・鋼の錬金術師
・BLEACH
・フェアリーテール
・暗殺教室
・筋肉マン
・HUNTER HUNTER
・幽★遊★白書
・僕のヒーローアカデミア
・遊☆戯☆王
・るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~
・血界戦線
・ぼくのヒーローアカデミア
・ジョジョの奇妙な冒険



【まやかし、妖怪もの】
・鬼灯の冷徹
・犬夜叉
・ぬらりひょんの孫
・夜のトバリ
・鬼滅の刀
・双星の陰陽師
・封神演義
・ゆらぎ荘の幽奈さん
・妖怪アパートの幽雅な日常
・戦国妖狐

【魔法、神、悪魔】
・青の祓魔師(エクソシスト)
・レイン
・神様はじめました
・ブラック・クローバー
・BLEACH
・血界戦線
・鬼灯の冷徹(ほおずきのれいてつ)
・魔法科高校の優等生


【残酷で理不尽な世界に生きる】
・進撃の巨人
・東京喰種
・ファイアパンチ------各話詳細紹介
・亜人------------------亜人各話詳細
・エヴァンゲリオン
・風の谷のナウシカ
・ドリィキルキル
・約束のネバーランド
・エマージング
・GANTZガンツ
・ワンダーランド
・サバイバル
・ガンツ
・約束のネバーランド
・クジラの子は砂上に歌う
・漂流教室


【ギャンブル】
・アカギ
・賭博黙示録カイジ
・賭ケグルイ奴

【裏社会】
・闇金ウシジマくん
・土竜の唄
・新宿スワン
・クロサギ
・蟻の王
・クズ!!
・アナノムジナ
・SPEC(スペック)
・オールラウンダー廻
・銀座からまる百貨店 お客様相談室
・銀行腐蝕列島
・銀行渉外担当 竹中治夫
・示談交渉人 M
・オークションハウス
・ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~
・OUT
・王様達のヴァィキング
・東京闇虫
・シマウマ
・罪と罰
・SMUGGLER
・ラッキードッグ
・サンクチュアリ
・恨まれ屋
・ヤング ブラックジャック
・ビリオンドッグス
・ブラック・ジョーク
・譲王
・女帝
・ママはキャパ嬢
・きーちゃん先生の事情
・デリバリー
・デリバリーシンデレラ
・交渉人 堂本零時
・天獄の島
・カネが泣いている
・RAINBOW
・人類資金
・Deep Love Real
・復讐したい
・バキ
・東京SEX
・ばくだんホスト
・銀色の青春
・羊の木
・極悪がんぼ
・ダンダリン101
・ルシフェルの右手
・特上カバチ
・代紋~エンブレム~
・龍帝
・白竜
・ナニワトモアレ
・ゴルゴ13
・静かなるドン
・銀と金



【突如巻き込まれる残酷なゲームの世界】
・ブラックアウト
・GANTZ(ガンツ)
・奴隷区 僕と23人の奴隷
・監獄実験~プラズンラボ~
・煉獄ゲーム
・友食い教室
・ダーウィンズゲーム
・グッド・ナイト・ワールド
・人狼ゲーム
・人狼ゲーム ビーストサイド
・LIAR GAME(ライアーゲーム)
・リセット・ゲーム
・リアル鬼ごっこ
・投票げぇむ~あなたの黒き一票を~
・神様の言うとおり
・王様ゲーム
・バトル・ロワイアル
・友情課金カルマンゲイン
・ジョーカーゲーム


【ホラー、サスペンス】
・カラダ探し 第一章[完]------(各話ネタバレあり)
・カラダ探し 第弐章[完]------(各話ネタバレあり)
・カラダ探し 最終章------------(各話ネタバレあり)
・親指さがし
・漂流教室
・彼方のアトラス
・その廊下に、何かいる
・まがゆめ
・彼岸島
・我間乱
・火葬場のない町に鐘がなる
・迷家~ツミトバツ~
・鳥葬のバベル
・バンデット
・劫火の経典
・世界鬼
・懲役339年
・エマージング


【サスペンス】
・DETH NOTE(デス ノート)
・ROUTE END(ルート エンド)
・君は綺麗なアヒルの子
・オトシアナ~這い上がってきたらすべてをあげる~
・骨が腐るまで
・ミュージアム----各話詳細紹介
・予告犯
・不能犯
・愛されるより〇〇したい
・校舎の裏には天使が埋められている
・多重人格探偵サイコ
・モコと歪んだ殺人鬼ども
・僕だけがいない街
・黒鷲死体宅急便

【エグイ】
・食料人類
・生贄教室
・溶解人間
・青の母
・少女不十分
・少女ペット
・Ark
・遠野美術館
・黒異本
・蟲姫
・屍鬼
・ポルタス
・切子
・リバーシブルマン
・地獄少女
・死人の声を聞くがよい
・不安の種
・カリスマ
・後遺症ラジオ
・鉄民
・サユリ
・アウターゾーン
・闇夜に遊ぶ子供たち
・セキセイインコ
・終焉の栞
・シンクロ
・誰かがカッコウと啼く
・携帯彼氏
・死神ドール
・死者達の放課後
・バタフライストレージ
・旧約マザーグール
・バックステージ
・ゴロセウム
・ミドリノユーグレ
・聖戦教室
・スマイル
・キマイラの爪痕
・発症区
・マージナル・オペレーション
・乙女戦争ディー・・ヴァールカ
・善悪の屑
・DEATHTOPIA
・渋谷金魚
・エルソナシンドローム
・喰姫(クヒメ)
・今夜は月が綺麗ですがとりあえず死ね
・黒脳シンドローム
・ギフト
・異骸
・赤鬼哭いた
・有害都市
・神様、キサマを殺したい
・思春鬼のふたり
・インクセツ
・JUDGE
・リバーシブルマン
・ドリィキルキル
・All You Need Is Kill
・復習教室
・絶叫学級
・地獄少女
・ひぐらしのなく頃に
・インビジブル・ジョー
・シマウマ
・ドクムシ
・穴殺人
・奥の奥の穴の奥に、いる
・ヤスミーン
・スクール人魚
・イノサン
・自殺島
・ケモノシマ
・魔法少女・オブ・ジ・エンド
・クリムゾンの迷宮
・RACK~13係の残酷器械~
・鳥篭ノ番
・ヒト喰イ
・ベルセルク
・アビス
・ハカイジュウ
・東京闇虫
・スイッチウィッチ
・in THE ROOM
・監獄の楽園
・今際の国のアリス
・断罪のユディト
・くくりひめ
・ABARA
・バイオメガ
・天空侵犯
・うるとら団地Q
・ドラゴンヘッド




【スポーツ、部活、趣味こそ我が人生】
・スラムダンク
・黒子のバスケ
・テニスの王子様
・弱虫ペダル
・ハイキュー!
・キャプテン翼
・ヒカルの碁
・男水!
・神様のバレー
・DAYS
・BAKUMAN(バクマン)
・ちはやふる
・あさひなぐ
・とめはね
・かなたかける
・ピンポン
・この音とまれ!
・ボールルームへようこそ
・バドガール
・火ノ丸相撲
・竜の結晶
・芝の上ジャンクション
・さよなら私のクラマー
・ニッペン
・アクセルスター
・少年ラケット
・てのひらの熱を
・ツースリー
・ALL OUT!!
・ぐらんぶる
・はねバド!
・ハリガルサービス
・じゅういちぶんのいち
・ライジング インパクト
・MIX
・ノノノノ
・バガタウェイ
・スマッシュ!
・マラソンマン
・シャカリキ!
・MAJOR
・ANGEL VOICE
・少女ファイト
・ダイヤのA





【学園青春もの】
・青のフラッグ
・群青にサイレン
・タッチ
・セトウツミ
・ドラゴン桜


【死を越えて】
・四月は君の嘘
・きょうのキラ君
・君の膵臓を食べたい
・命を分けたきみと、人生最後の夢をみる
・透明人間の骨
・僕の初恋を君に捧ぐ


【ヒューマンドラマ】
・三月のライオン
・ハチミツとクローバー
・先生の白い嘘
・玄海遊侠伝 三郎丸
・ホムンクルス

【いじめ】
・校舎の裏には天使が埋められている



【不思議ちゃん、不思議君、コミュ症男子】
・湯上君は友達がいない
・となりの関君
・潔癖男子!青山君
・阿波連さんははかれない
・貧民超人カネナシくん
・アホガール



【ギャグ漫画】
・銀魂 ------銀魂各話紹介
・うる星やつら
・らんま2分の1・稲中卓球部
・ハイスクール奇面組
・セトウツミ
・鬼灯の冷徹(ほおずきのれいてつ)
・磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~
・斉木楠雄のサイ難
・地獄先生ぬーべー
・セクシーコマンド外伝 すごいよマサルさん
・ドクタースランプあられちゃん
・おぼっちやまくん
・いいよね!米澤先生
・ちびまるこちゃん
・ちびしかくちゃん
・おさ松くん
・すごいよ!!マサルさん



【宇宙にとびだせ、宇宙人と戦っとけ、仲良くなっとけ】
・宇宙兄弟
・エルドライブ
・機動戦士ガンダム
・KISS & DEATH
・うる星やつら
・悪魔のメムメムちゃん
・スターウォーズ~ロストスターズ~




【歴史もの】
・バガボンド
・将国のアルタイル
・キングダム
・JIN
・アシガール
・リョウ
・花めぐりあわせ
・青楼オペラ
・明治緋色奇譚
・玄海遊峡伝 三郎丸






【動物もの】
・動物のお医者さん
・ねこなんてよんでもこない
・織田シナモン信長
・エンペラーといっしょ
・おいでよ動物病院
・猫屋十兵衛

【美食漫画】
・美味しんぼ
・クッキングパパ
・トリコ
・華麗なる食卓
・味いちもんめ
・なのは洋菓子店
・バチワレ
・神の雫
・コンビニお嬢様
・めしぬま
・ダンジョン飯
・ラーメン大好き小泉さん
・光れ!アシスタント
・どんぶり委員長


【ためになります】
・人は見た目が100%
・こいとうたたね
・コウノドリ
・ラジエーションハウス
・透明なゆりかご


【双子の漫画】
・タッチ
・僕は妹に恋をする
・君に小さな嘘一つ
・CIPHER(サイファ)
・千早兄弟
・生徒諸君!
・式の前日
・ToLOVEる
・ロマンチカクロック
・LOVE SO SWEET
・パートナー
・楽園ルウト
・不老姉弟
・青の祓魔師



-------------------------------------------
 恋 愛 も の
-------------------------------------------

【少女漫画:複数のイケメンに囲まれろ】
・花より男子
・メイちゃんの執事
・ショートケーキケーキ
・花ざかりの君たちへ
・雛鳥のワルツ


【少女漫画:二人のイケメンの間で揺れ動け】
・花のち晴れ
・虎と狼
・ピーチガール



【ツンデレ男子】
・イタズラなKISS
・高嶺と花
・となりの怪物くん
・兄友
・王子様には毒がある
・オオカミ王子の言うとおり
・ダメな私に恋してください

【オレサマ男子】
・砂漠のハレム



【ツンデレ女子】
・となりの怪物くん
・双星の陰陽師
・好きっていいなよ
こはねちゃんの犬



【初めは好きじゃなかったのに】
・彼と恋なんて
・ダメな私に恋をして
・ニセコイ
・双星の陰陽師




【嘘から始まる恋もある】
・ニセコイ
・嘘にも恋がある
・うそカノ




【男子目線の恋愛もの】
・ドメスティックな彼女




【美女に囲まれモテモテライフ】
・ニセコイ



【幼馴染ラブ】
・王子様には毒がある
・僕の初恋を君に捧ぐ
こはねちゃんの犬

【二番手イメケン】
・花より男子
・花のち晴れ
・虎と狼
・コスプレ・アニマル
・ココロ・ボタン
・うそカノ
・学園王子
・一礼してキス
・私たちには壁がある
・桜蘭高校ホスト部
・メイちゃんの執事
・ホットギミック

【ちょっとエッチな漫画】
・妄想ショウジョ
・ドメスティックな彼女
こはねちゃんの犬


【オフィスラブ・大人の恋愛】



【歳の差恋愛】
・女男の一生
・たいようのいえ
・PとJK
・私はまだそれを知らない
・ウソツキチョコレート
・好きよりも近く
・これは恋のはなし
・年上のヒト。
・ひるなかの流星
・初恋モンスター
・これは恋です
・女神のリーブラ


【教師と生徒の恋愛】
・先生!
・三神先生の愛し方
・センセイ君主
・先生、先生、先生
・まちがった恋をしよう
・PとJK
・先生、卒業
・先生と、私と、初めて
・先生のお気に入り!
・ヒミツ、ヒミツ
・先生の彼女
・先生と私。
・先生と恋愛はじめました。
・塾セン
・先生はサディスティック
・先生はエゴイスト
・先生はドS
・先生、結婚しよっ!!
・先生さようなら
・ねぇセンセイ、教えてよ。
・音楽室で僕らは先生と秘密のレッスン
・先生と一緒に寝て?
・甘い、せ・ん・せ・い
・先生と秘密を
・お願い、せんせい
・先生だってサカリますが何か?
・Q、先生、好きって何ですか?
・今夜、先生の腕の中
・先生、アディクト
・先生と浮気中
・大好きだったよ、先生
・先生に、あげる。
・センセイなんて大嫌い!
・官能教師
・愛してください、先生
・先生、おしえて。
・先生、ズルイよ
・先生とナイショ
・先生の好きな人
・先生、聞いてよ
・先生と17歳
・先生、スキ。
・先生はオマエたちのことが好きじゃない



【不倫もの】
・あなたのことはそれほど
・せいせいするほど、愛してる
・ふれなばおちん
・Age.35
・姉の結婚
・幸せの時間
・ホリディラブ~夫婦間恋愛~
・スィート10
・同窓生~人は三度、恋をする~
・未必の恋
・春夏秋冬Days
・金魚妻


【一条ゆかり】
・有閑倶楽部
・プライド
・正しい恋愛のススメ
・デザイナー
・砂の城
・恋のめまい愛の傷
コメント

らんま2分の1  (漫画レビュー)

2017年10月31日 | 漫画紹介


【作者】高橋留美子
【連載】週刊少年サンデー 1987年-1996年 単行本38巻(完)

【ジャンル】ギャグ漫画、ラブコメ

【感想】
絶大な人気を誇った「うる星やつら」の次作として登場した作品で、期待以上の大ヒット漫画、アニメとなったこの作品。
「うる星やつら」のドタバタ奇想天外ラブコメを後継しつつ、格闘シーンが盛り込まれ、後半はシリアスな展開も多くなり、高橋留美子らしいさすがの最終回を迎えて完結する。

冒頭から、ギャグ要素満載でリズミカルにテンポよく話しが進み、巻は多いけど読み出すと早かったです。
高橋留美子にしか出来ないはちゃめちゃな舞台と設定、愛さずにはいられない個性豊かで魅力的なキャラクター、ちりばめられたギャグ、しっかりとした戦闘シーン、強敵との戦い、じれったいあかねとの意地っぱりな恋愛、そして少年誌が許容できる範囲のエッチ。とにかく「安定の面白さ!」と思いました。

【ストーリー】
ある日、「無差別格闘流天道道場」を経営する天道家に一通のエアメールが届く。
[前略、らんまを連れていく 中国にて。 早乙女だよーん]



天道家の父は、早速3姉妹を集めて家族会議を開いて事情と今後の事を説明した。手紙の主早乙女さんとは、同じ無差別級格闘家で、父の古い友人であり、その息子の乱馬君が修行から帰ってくる。そこで3姉妹のうちの誰かが乱馬君と結婚して道場を継いでくれ、と。

だが中国からやって来たのはおさげの女の子と、パンダだった。
腕に覚えのある三女「あかね」は、その女の子と道場で手合わせを試みたが、思っていた以上に女の子は強かく、あかねは背後を取られてしまう。
あかねは「結構やるわね。あなたが女の子でよかった。だって、男の子には絶対負けたくないんだもん」と言う。あかねは、ある事情から大の男嫌いなのであった。















その夜、女の子が風呂に入っている事を知らずに、後から風呂場に入ってしまったあかねは、そこに見知らぬ男子が居るのを見て驚愕する。



入浴、すっかり姿を変えた早乙女親子から、改めて自己紹介があった。
水にかかれば女の子(父はパンダ)になり、お湯にかかれば元の男子の姿になるのは、中国での修行中にうっかり中国語の解説を聞き飛ばして「呪泉郷」へと落ちてしまったためである、と。













改めて乱馬の許婚選びをした結果、姉達に押しつけられる形で、三女のあかねが乱馬の許婚に決まってしまった。




翌日から、乱馬は同級生のあかねと共に風林館高校に通いだしたが、学校では毎朝恒例のあかね争奪、男子達によるバトル大会が繰り広げられていた。なんでも剣道部主将の「九能帯刀」が、「あかね君と交際したくば、戦って勝て!それ以外の交際申込みは許さん!」と宣言したことが発端で、毎朝バトル形式の告白を受け続けているのだと言う。そう、あかねはモテるのだ。









自称あかねの恋人候補ナンバー1の九能帯刀は、男の乱馬とはライバルだが、女子姿の乱馬を同一人物とは知らずに惚れてしまう。以降、九能はあかねとおさげの女の子の両方への愛に苦悩する。願わくば、両方の女子と交際できないものか・・と。







一方あかねは、接骨院の先生「小乃東風」に好意を寄せていた。この小乃東風、飄々としているが、乱馬の背後を難なくとるなどかなりの腕の立つ男であり、天道家の長女と恋仲で、あかねは叶わぬ恋をその胸に秘めていた。









強くもあり、ちっょとエッチでもある乱馬。






男と女をいったりきたりしながらの、ドタバタはちゃめちゃ戦闘ラブコメは、少しづつ、ほんの少しづつ、2人の距離を縮めていきます。
コメント

銀河鉄道999 (漫画レビュー)

2017年10月31日 | 漫画紹介

【作者】松本零士
【連載】アンドロメダ編:週刊少年キング 1977-1981年
    エターナル編:ビッグゴールド 1996-2005年

【ジャンル】SF、ヒューマンドラマ

【概要】
銀河系の各惑星が「銀河鉄道」と呼ばれる宇宙空間を走る列車で結ばれた未来世界。
宇宙の裕福な人々は、機械の身体に魂を移し替えて機械化人となり1000年もの長き生を謳歌していたが、貧しい人々は機械の身体を手に入れることができず、機械化人の迫害されていた。母を機械人間に殺された生身の人間「星野哲郎」は、謎の女性メーテルと「銀河鉄道999」に乗って遥か遠くの星へ、機械の体を手に入れる旅に出る。

999号が停車する1つの惑星につき1つのエピソード、という短編の連作で基本的に構成される。

【ストーリー】
「星野哲郎」の父は、機械の体を人間が買うことに反対して殺され、哲郎とその母は迫害と貧困にあえいでいて、とてもじゃないが機械の体を手に入れることは出来なかった。皮肉なことに母は「お父さんが死ななければ、お前に機械の体を買ってあげられたのに」と残念そうだった。

雪が降り、冬の寒さが生身の肉体に堪える頃、母は哲郎の目の前で「人間狩り」に射殺される。
死ぬ直前に母は最後の言葉を哲郎に残す。
「銀河鉄道999号に乗ると、いつか機械の体がタダでもらえる惑星の駅に着くそうです・・・。今まで夢のような話だから哲郎に話すのは辞めていたの・・・。でもお父さんは確かにあるって言ってらっしゃったわ。哲郎、あなたはまだ若いわ、なんとかその列車に乗って、機械の体がもらえる惑星に行きなさい。そうしてお父さんとお母さんの分まで長生きしなさい・・」



母の遺体は、人間狩りの機械人間達に持ち帰られ、機械伯爵の応接間の壁を飾る剥製にされてしまった。この頃、完全な生身の肉体を持つ人間は希少価値があったのだ。



哲郎は、独り途方に暮れながら、降り積もる雪にうずもれて意識をなくしていった。今度生まれて来る時は、初めから機械の体に生まれてくるよ・・・と思いながら。

哲郎が気がつくと温かい部屋のベッドで寝かされており、傍らには「メーテル」という名の、母によく似た美しい女性がいた。メーテルは哲郎と母の身に起こったことを知っていて、自分も生身の体であり、機械の体をくれる星に一緒に行ってくれるなら、銀河鉄道の地球~アンドロメダ間の無期限パスを哲郎にあげる、と言う。



哲郎は驚いてメーテルに旅の目的を聞くが、「それはきかないで!」と強く断られた。
哲郎は、機械伯爵に母の仇を撃てたならメーテルと一緒に銀河鉄道に乗ると約束し、メーテルから渡された銃で機械伯爵達を皆殺しにすると、母の剥製ごと伯爵の家を燃やした。



哲郎は母の剥製に誓う。
「見てろ!僕が機械の体を手に入れて帰ったら、地球の機械人間どもを皆殺しにしてやるからな!」と。こうして、星野哲郎は、母に似たメーテルという謎の女性と共に機械の体を手に入れるため、アンドロメダを目指すこととなる










銀河鉄道の発着駅のある「メガロポリス」は気温調整ドームに覆われた快適なハイテクシティであった。



ここで銀河鉄道を待つ間に、哲郎のパスが強奪されてしまう。
この広いメガロポリスで、たった一枚のパスを探すなど無理かと思われたが、メーテルは平然と「パスを取り返さなくちゃ」と、都市の深層部へと迷いなく進んでいき、とある機械室へと入っていった。

機械は自分達エージェントの存在を知るメーテルに驚くが、メーテルは「秘密なんてどうやっても漏れるのよ。私達を殺すと手が回りますよ」と機械を脅し、機械は渋々哲郎のパスを返却した。
メーテルは建物を後にした直後、陽子爆弾で機械をビルごと粉砕して言った。「災いは未然に防いでおくのが銀河旅行に生き残る道よ。むこうから来るのを待つだけでは生きてはいけないわ。機械の体を手に入れるには、それだけの覚悟が必要なのよ」と。



哲郎はメーテルの事は何も知らない。だけど、ふとした時にメーテルは母によく似ていると思った。哲郎にはそれでよかったのかもしれない。




ホテルに戻った後、メーテルが誰かと会話しているのを哲郎は聞く。
「メーテルよ、お前が私のいいつけに背いた時、お前は死ぬ!その事を忘れるな!!お前はあの子に影のようにつきまとい、決して離れてはいけないぞ!!お前の体が原子分解されたくなければ裏切ったりはするな!」
その声にメーテルは「はい、決して忘れません」と従順に答えていたが、誰と話していたのかは哲郎にはわからぬままだった。


出発時間となり、哲郎とメーテルは99番ホームの「銀河鉄道999号」へと乗り込んだ。





思っていたより遥かに旧式の昔の日本のSL型列車に哲郎は驚いたが、機関部は人間の科学力以上の知力で作られた近代的なものであった。
人間の科学力以上とは、遠い外宇宙の滅亡した科学惑星の遺跡や異星人から手に入れた、人類には理解できないが利用できる資料を元に組み立てられた機関車なのだという。機関士はおらず、機関車自身がコンピューターの頭脳で考えて判断しながら運行しており、決してミスを犯さない。

999号に先に乗っていた貧しそうな女は、「この列車がアンドロメダに行って往復して戻ってきた時、乗客は一人もいない。出て行った乗客はどうしちまったんだろうね・・・」とつぶやいた。
だが、一旦銀河鉄道に乗れば、引き返すことも途中下車も出来ない。乗った人がどこへ消えるのかは、現時点では誰もわからなかった。

列車は駅の構内こそ線路を走っていたが、宇宙空間へ飛び出すとそこに線路は必要なかった。



哲郎を乗せた銀河特急999号はその無軌道軌道に乗って走り始めた。
どんな星を訪ね、どんな所に行って、どんな姿になってここへ帰って来るのか哲郎にはわからない・・・。
銀河鉄道の伸びていく彼方には、無限の星の瞬く海が広がっているだけだ・・・。(第1話)





【感想】
昭和の天才の名作。日本人なら知っておくべき漫画の1つ。
子供の頃にTVアニメを見て育ちましたが、本当の意味で理解はしていなかった気がします。
一つ一つの星で哲郎がする体験と教訓は、大人になって読むと、その示唆するものと奥の深さにぐっときます。

冒頭から吹き出る矛盾と謎、生きる為の苦悩と仕方なさ。主人公の目指す冒険の目的、「不老不死」はそもそも本当に幸せなのか、という疑問を抱かせつつ物語がスタートします。

自己の生命や幸福追求の為に、他者を踏みにじって進まねばならない様と、人間の運命や性。それらを幾つも幾つも巡った先に、哲郎は何を得るのか・・・・。
母によく似た謎の女性メーテルの正体がミステリアスで、「母なるもの」を象徴していて、人間が人間たる普遍のテーマなのかもと思いました。まさに日本を代表する壮大なSF作品だと思います。

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』とモーリス・メーテルリンクの『青い鳥』をヒントに執筆が始められ 全体的に寓話性や教訓性がやや強いものの、物語や登場人物の印象的な描写によって多くのファンを得た。物語の枠組みは『銀河鉄道の夜』に登場する銀河鉄道を元にしているが、列車や運行システムの細部は日本の旧国鉄をモデルとしている。松本自身が『銀河鉄道の夜』『青い鳥』とともに、SLの引く列車に乗って東京へ行った青春時代の体験が基になっていることを述べている。
タイトルの999には、大人の1000になる前で未完成の青春の終わりという意味が込められている。

元々『ハーロック』『エメラルダス』『999』は同一の物語として構想していたところ、アニメ化・漫画化の際に別々の物語として再構成した、とのことである。Wikipediaより


コメント

ホムンクルス (漫画レビュー)

2017年10月30日 | 漫画紹介


【作者】山本英夫
【連載】ビッグコミック

【ジャンル】「ヒューマンドラマ」「トラウマ」


【概要】
裕福なビジネスマンであった「名越」は、今は愛車1つを持つだけのホームレスとなっていた。
そんな彼に医学生の伊藤が、頭蓋骨に穴を開けて第六感を呼び覚ます「トレパネーション」の実験をもちかけ、名越は金目当てで了承するも、実験後の彼の目に様々な「怪物(ホムンクルス)」が見えるようになる。それは、その人の持つ心の闇と名越の闇が共鳴してみせるもののようであった。
市井に生きる「普通の人達」の抱える心の闇に焦点をあて、人間とは何なのか、心理とは何なのかを考えさせられる圧巻のヒューマンドラマでした。


【ストーリー】
新宿西口の高級ホテルと、ホームレスがたむろして生活する公園の間の路上で車上生活をしている主人公「名越」(34)は、他のホームレスと一線をひいて、ひかれて暮らしていた。
決してスーツを脱がない、決してなれ合わない、決して車を手放さない、プライドを捨てない虚言壁のある男。
彼の唯一の趣味であり、愛する相棒は車。車の中ではきつい方言で独り言をつぶやき、唯一素の自分に戻れる場であった。






名越はある日、不信な若い男から「70万円で頭蓋骨に穴を空ける人体実験をさせてほしい」と持ち掛けられる。
その実験は「トレパネーション」と呼ばれる実験で、成人の頭蓋骨に穴を空けて圧を変えることで、幼少期のような脳の状態となり、第六感が芽生える可能性が、というものだった。



怪しい話を断ったいた名越だったが、愛車を動かす金も底をつき、おまけにレッカー移動されてしまう。愛車を失った名越は平常心を保つことが出来なくなり、仕方なく金目当てに実験に参加することを決断する。



男は伊藤と名乗る医学生で、自宅の一室を手術室にして、一人で闇手術を施していた。






トレパネーションなんてものを信じていなかった名越は、手術後の自分に起きた変化に驚愕する。
左目だけで周囲を見ると、周囲の人間の中に「怪物」が見えるのだ。









だんだんとその怪物「ホムンクルス」は、その人が抱える無意識下の心の闇が、名越の第六感と共鳴して見えていることがわかってくる。


試しに、指をつめるのが趣味のやくざの親分の「ホムンクルス」を一つ一つ解いていくと、親分の幼少期のトラウマが解消し、それと同時に親分のホムンクルス化はされなくなった。
親分と名越との共鳴点は、子供時代に友達を傷つけた罪悪感というトラウマであった。











親分は、名越との接触によって無意識下に抑え込んでいた罪悪感と向き合い、謝罪する事で罪悪感のトラウマから解放され、ホムンクルスのない姿へと変貌していった。
だが名越は、自身が無意識下に抑え込んでいた少年時代に友達を傷つけた記憶を呼び覚まし、親分のホムンクルスの一部を自身の体に取り込んで自身をホムンクルス化させてしまうのだった。
















名越の目に映るホムンクルスは、心の闇を抱えている人間かつ、名越が共鳴する人間だけである。
その左目に写る名越自身、そして目の前の医大生伊藤もまた、ホムンクルスだった。






名越と伊藤は、「トレパネーション」の解明としてホムンクルスの原因を探っていくべく、精神病院やブルセラショップで働く人との接触をはかる。その中で出会ったのが、「砂の少女」であった。






「砂の少女」の抱える深い闇は、伊藤を呑み込み壊してしまう。
少女に対応したのは、名越だった。名越は少女の処女を「犯す」という形で無理矢理奪うと・・・!!

人々の深層心理と、自分自身の深層心理の痛い部分をえぐりながら、二人はホムンクルスと向き合い続けます。


【感想】
人間の深層心理や記憶の中には、生きる過程で蓄積されて「思い出したくない事」があり、人によってはトラウマを抱えている。
その誰にも知られたくない、自分自身も直視したくなくて蓋をして生きている深層心理の闇を、第三者に覗きこまれ、えぐられるる不快感のようなものを感じる漫画でした。
だんだんと、自分の目に映る世界が偽りの世界なのでは、自分の精神にも闇があるのでは、と思ってしまいました。

人間の心理を描くだけあって、表情の描き方が何ともいえず巧みで、顔の僅かな筋肉の動き一つ一つに魅せられました。
話の奇想天外さと、それを裏づける説得力のある理論、展開の意外性・・・どれをとってもさすがの秀逸さで、人間とは何なのか、心理とは何なのかを考えさせられる圧巻のヒューマンドラマでした。






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