まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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ミュージアム 目次

2017年01月26日 | ミュージアム(完)
ミュージアム1巻



1話、ドッグフードの刑    裁判員:愛犬家犬に喰われる

2話、母の痛みを知りましょう 裁判員:母親依存男、出生体重分削がれる

3話、共通点          被害者の共通点は裁判員
          
4話、均等の愛の刑       裁判官:不倫男、体を均等に切断される

5話、ずっと美しくの刑     裁判官:美容整形女、冷凍保存される

6話、交際相手         沢村刑事の妻拉致される

7話、針千本のーますの刑    裁判員:占い師、針を飲まされる

8話、同じニオイ        沢村刑事による犯人像の推理

9話、表現者          沢村刑事の前で、西野殺害される



ミュージアム2巻


10話、隠し事  西野刑事、死亡後

11話、赤い星  沢村の逃走

12話、該当者 犯人特定

13話、古い屋敷  沢村、犯人の自宅へ侵入する

14話、スウィートルーム

15話、パズル

16話、パスワード

17話、追憶

18話、アルファベット


ミュージアム 3巻
19話、擬装

20話、嘔吐

21話、お仕事見学の刑

22話、背中

23話、エンディング

24話、ハッピー・バースデー

個人的感想
コメント

ミュージアム 感想

2017年01月25日 | ミュージアム(完)
圧倒的な画力で細部まで緻密な描写、そして良質のドラマを見ているかのようなカメラワークで、読んでいるうちにリアルを感じてしまいました。世間の知らない所で、こんなサイコパスな殺人が行われているのかもしれない・・・と。
描写がリアルで迫力があるだけに、ラストは編集からの規制がかけられた、との説もあるようです。
これは3巻一気読みがいい!と思います。



【6件目の殺害方法だけが違っている謎】
冒頭から、いきなりの猟奇殺人で始まる「ミュージアム」は、加速に加速を増して立て続けに、というかもう一気に、5件の猟奇殺人を成し遂げていきます。
そのスピード感から、それが「前フリ」であることがわかり、これから沢村一家に襲い掛かる「猟奇殺人」に恐れおののきながら、怖いものみたさで読み進めてしまいました。

当初、沢村一家に襲い掛かる恐怖は、残虐で痛々しく殺される、という”殺害の痛みの恐怖”なのかなと思っていました。
温和で我慢強く息子思いの母と、両親大好きないたいけな3歳児の残虐な殺害は、見るに堪えないのかもしれない・・・と。


けれども、沢村一家に課せられた「残虐性」は、それまでの5件の直接的な”痛み”と”自分が殺される恐怖”と違って、家族愛が強いことを逆手にとって、その家族を失うことの辛さを味わわせる、という「精神的」な辛さだったと思います。
その「喪失の辛さ」を味わわせる為に、手をかけ、時間をかけて、”自宅”という犯人のプライベート空間へ招待するという特別性。
裁判員殺害6件とまとめつつ、最後の1件があまりにもそれまでの5件と違うのはなぜなのだろう、というのが最初の疑問でした。


【犯人、霧島早苗の家族の謎】
強度の紫外線アレルギーであった犯人、霧島早苗は恐らく幼少期より外に出ることなく、他人との接触なく、生まれてからずっと闇の世界で生きていたと思われます。そういう生い立ちと環境で社会性や、倫理観、道徳性が育たず、残虐なサイコパスが誕生するならわかるのですが、沢村を追い詰めていく霧島は、「愛する家族を失うのは自分が殺される以上に辛いこと」という心理を理解しているのが、不思議でした。

サイコパスには、他者の感情の共感が出来ない、情緒が欠如してしまっているタイプもいるが、霧島の場合は他者の感情を読み取り、予測して「計画」を練っているので、感情の共感は出来るうえでのサイコパスなのだと思います。ハンニバルタイプというか。


沢村に対する行動から、霧島早苗は家族への愛という感情や、家族を失う辛さを体験的に知っていると考えるのが自然なのかな、と思いました。
しかし、霧島早苗は、中学時代に両親の体をバラバラに切り刻み、そのパーツを繋ぎ合わせてまるで「一人の人間」のような作品に仕立てています。気になるのは、3巻冒頭にある『悪魔の蛙男、殺戮の記録』の両親殺害の説明箇所に、「美術商の実父と専業主婦の継母」と記載があることです。殺害したのは継母。だとすれば霧島は、実父とその妻である継母を対のもの、一体のものとして見ていて、そこに「息子の自分」はいない、3人家族ではない、という事の表現だったのかなと思いました。

継母が専業主婦という事は、ずっとあの日光の入らない豪邸内に居続けるという事で、ひきこもりの霧島早苗とトラブルを起こしてもおかしくないと思います。父親は美術商ですが、あれだけの豪邸を維持する経済力を得続けるには、仕事人間で家庭あまりいなかった・・・のかもと考えられます。

恐らく、霧島早苗と「家族の絆」を築いていたのは実母だったと思います。自分の産んだ子が生死に関わる病気を持って生まれたとなっては、産んだ母は誠心誠意、可愛そうな我が子に尽し、我が子に詫びる気持ちで愛おしむと思います。その時、父と母と幼い子供だった自分の「3人の家族」があり、それを失った時に体験した「家族の喪失は殺されるように辛いこと」という認識になっていった・・・・とは考えられないかなと思いました。




【沢村家と霧島家の共通性】
沢村一家を見ると、優しくて何より息子を優先する母、仕事人間の父、幼い男児の3人家族。
その3人が、いつかの幸福だった頃の霧島親子と重なった可能性はあると思いました。

霧島早苗は、沢村一家3人を「霧島家」内に招き入れる事で、「疑似霧島家」としての最終仕上げをしたかった、とは考えられないかと思いました。自分の中にある「本来の家族像」の始末をつけ、その中に自分を投じることで、霧島早苗の「両親殺害」から始まる作品が揃うのではないか、と。



【メトロポリタンミュージアム】
この漫画の題名であり、犯人霧島早苗が口ずさむのが『メトロポリタン美術館』という歌。
霧島が唯一、殺人以外で「個性」を出すシーンですが、これがこの漫画の最大のヒントになっているはず。

[メトロポリタン美術館の歌詞]

[メトロポリタン美術館のうた・ユーチューブ]
(1984年にNHKみんなのうたで放送された曲)


曲を視聴した時、ひぃーーーー!ゾォーーー!これだ!これ!!!と思いました。
漫画「ミュージアム」はやはり『メトロポリタン美術館』の歌の世界から派生してる!!!と思いました。

歌は、暗い夜の美術感に子供が一人で取り残され、優しく話しかける天使の石像や、エジプトのミイラ(コンプリートされた死体ですね)と仲良く遊びだす・・・。暗闇と孤独の世界なんだけど、ミュージアムの展示品と遊んでいると時間を忘れて楽しくなれる子供。最後に、子供は「大好きな絵の中に閉じ込められ」て歌は終わります。

大貫妙子作詞・作曲・歌手なんだけど、一体どういう意図でこの不安感満載のバッドエンドで不気味な曲を作ったのだろう?と思いました。子供向けの歌なのに、最初から最後まで歌に出てくる生きた人間は子供一人だけで、夜の美術館に一人で取り残され、ミイラと遊び、閉じ込められた絵画の中でも強烈な疎外感で孤独が極まる状態。
当時の子供達は、トラウマにならなかったのだろうかと言う程に、不安感が襲い掛かってくる曲でした・・・・。
漫画「ミュージアム」より、ある意味こっちの曲の方が怖いかもしれません・・・。


私は、やはり霧島早苗は、最後の仕上げに「大好きな作品に閉じ込められたかった」のかなと思いました。
彼は関口主任から逃走する時、「こんな所で死ねない」と言っていて、命に執着して長生きし続けたいと思っていたとは思えませんでした。
もし、長生きしたいのなら、生命維持に必要な堺医師を殺害するはずがない。堺医師の殺害は、沢村殺害の後、自分の命も尽きてもいいと思っていたから出来た事なのかな、と思いました。


【ラスト】
漫画「ミュージアム」のラストは、途中までの勢いが急に失速したような気になります。
あの一貫した残虐性の中で、いきなり家族3人が無事に助かってめでたし、めでたしなのにも違和感を覚えました。

そのわりに、ラストの沢村の目が死んでいて、決してハッピーエンドではない!と主張しているように思いました。
事件後も沢村は、霧島が提示した3つのエンディングの3つ目が何だったかを考えます。その妄想の中であると前置きして、3つ目のエンディングは、霧島に遥と将太を目の前で殺される展開が描かれ、沢村に霧島の「家族を失う残虐性」が襲い掛かります。
この時、家族3人が殺される処が描かれるのではなく、妻子を失った沢村が悲痛に叫ぶところで妄想シーンは止まり、沢村が
「家族3人天国で暮らすエンディング」であったのか、と考えるシーンに戻るのですが、ここで沢村が自殺して家族3人天国へという可能性も残されたのかな、と思いました。
あっさりパンパンパンと沢村一家を殺してしまえば、「残虐な恐怖と苦痛を最大限に長引かされて死んでいく」という一貫性が失われると思うので。


本来の計画では、沢村の手で妻を撃ち殺すはずだった。で、恐らく沢村の目の前で息子も殺害されると思います。
そうはならなかったけど、結局沢村は霧島によって精神的に虐殺されており、日常生活の中で何度も何度も「あの日」をフラッシュバックさせて「あの日」に自分を置いてしまう。
いつまでも「あの日」から抜け出せない沢村は、あの日に「閉じ込められた」状態だと思いました。


漫画の最後は、将太4歳の誕生日を家族3人で祝うシーンなのですが、これが暗い。
それまでの誕生日は、背景や豪華な料理も描かれてきたのに、今回は背景は暗く、電灯の明りが家族をスポットライト的に照らすのみ、テーブルの上はバースデー・ケーキのみというシンプルさ。
しかも妻子の笑顔に対して、父親沢村の死んだような目と心ここにあらずの無表情。
翔太がバースデー・ケーキのろうそくを吹き消すと、その煙が真っ暗な背景の中を白く細くたかびきながら立ち昇る様は、仏壇や墓に供えた線香の煙を連想せずにはいられない、不安感満載の描写だと思いました。


終わり方は、決して、絶対にハッピーエンドではない。
そして、「The end」の文字にご丁寧に斜線が入っていて、終わりにケチがついているかのようです。

本当は沢村一家は死んでいて、実はこの誕生日シーンは「天国で家族3人幸せに過ごしている」シーンなのではないか、と思わせられます。現実は3つ目のエンディングが実行されていて、生き残った方が幻覚・妄想シーンなのではないかと。
もしくは、沢村の精神が死んでしまった、という事なのか。



【霧島早苗】
結局、霧島早苗は警察の手に捕まるのではなく、紫外線アレルギーで倒れて1年以上も昏睡状態が続く・・・で結末を迎えます。
犯行を誰にも罰せられることなく、その芸術の趣旨を語ることなく、霧島早苗は霧島早苗で居続ける。

ただ、一箇所、関口主任が霧島の病室に行った時、霧島が起き上がって「お前もミュージアムに入れてやる」と思うシーンが
差し込まれています。これが現実なのか、関口の気のせいなのかは説明されてないですが、「病院」に居る霧島が昏睡から醒めれば、再び猟奇殺人が開始される予感のようなものを漂わせるに充分な演出だと思いました。

「ミュージアム」は完成していない、霧島はまだ閉じ込められていない、という不安感を残すラストだったと思います。



【沢村遥】
遥と将太は、沢村がPTSTで精神を崩すほどの殺される恐怖に直面していながら、事件後はやけに嬉しそうな、楽しそうな様子で描かれています。父親が家庭に帰ってきた喜びなのでしょうけど、それにしても明るい。
その明るさの中の闇に光を当てるのが、突然現れたフリージャーナリストの「宮崎氏」。
宮崎は、世間を騒然とさせた恐怖の事件の被害者である沢村遥に「無実の人を自殺に追いやって心境ってどんなものか」を尋ねます。ここで、ハッと思い起こさせられるのは、理不尽に殺された「裁判官」達の”罪”。

無実の人を裁いて自殺に追いやった”罪”と、一人一人が日々の生活の中でついつい犯してしまう”小さな罪”の存在。
だからと言って殺されるいわれはないけれど、人は”罪”からは逃れられない、と考えてしまうシーンだと思います。



【刑】
結局、この作品の中で警察や法律は何一つとして”罪”を裁くことがなかったと思います。
それは相当の意気込みで入ってきた関口主任ら警察が、結局霧島を逮捕できなかったシーンで象徴的に描かれていました。
無実を訴えた幼女殺害事件の容疑者は「自殺」、裁判員と裁判官は私刑で処刑され、遥は無罪、霧島は持病で昏睡。

罪というのは、法律で裁けるものではない・・・・のかもしれません。


【余談】
フリージャーナリストが遥に差し出す名刺のURLを開くと、作者のメッセージで「本当はもっとバッドエンドで描くつもりが、
編集の方からストップがかかって、ラストの変更を余儀なくされた」というような事が書かれてあった、という事を耳にしました。だから、あの決してハッピーではない、もやもやを残すラストなのかな、と納得しました。
作者が本来描きたかった展開が気になります。

霧島同様、作者も「作品未完成」だったかもしれないです。
許されるなら、続・ミュージアムを出してほしいと思います。













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ミュージアム 24・最終話 「ハッピー・バースデー」

2017年01月24日 | ミュージアム(完)
霧島が沢村と話している間に、関口主任率いる捜査員達は、霧島包囲についていた。
関口主任が、霧島を真横から銃で狙いながら「銃を捨てろ。言う通りにしろ、お前に勝ち目はないぞ!」と命じたが、霧島は憎々しげな形相で、「邪魔をするな!」と怒鳴った。




この連続猟奇殺人事件の発端も、彼の芸術作品の評価を「邪魔された」というのがきっかけであった。
怒りで関口に銃を向けた霧島の腕と心臓部を、関口は3発撃ったが、霧島はレインコートの下に防弾着を着こんでいるのか、逃走した。



捜査員達は一斉に霧島を追い、その場に沢村と将太、そしてカエルのレインコートを着た遥の3人が残された。・・・3人。3人が生き残ったのだ。
満身創痍の沢村は、遥が将太をしっかと抱きしめて喜び泣く姿を、力なく見ていた。
力が抜けて、もう立ち上がることも出来そうになかったが、そんな父親を妻と子はしっかりと抱きしめて泣いた。



お仕事見学・・・。
沢村達刑事や警察官が、家庭を顧みずに日々、力がけで犯罪者と戦っていること、その瞬間に刑事や警察官が駆け付けねば命を落とす被害者がいること、そしてどんなに頼りになる父親であるかを知ることが出来た。

一方、追われる霧島は「こんな所で終わるものかッ!」と必死で走り回っていた。
走り回るうちに、テレビのリモコンを踏んでテレビのスイッチが入ったが、気にも留めずに玄関から外へと逃走を図ろうとした。

テレビは天気予報を告げていた。 「関東地方の空模様です。空を覆っていた雨雲は北へ移動。強い日差しが降り注ぎますので、紫外線対策をしっかりしてお出かけださい。」

玄関から外に出た霧島は、驚いた。いつの間にか外は快晴になっていたのである。
「あ・・・」という声と同時に霧島の頭部から皮膚という皮膚がチリチリと腫れあがり、霧島はガクリと意識を失って倒れた。









関口が近寄った時には、すでに呼吸停止で脈もなかった。



その後、霧島は大至急救急車で大学病院に運ばれ、照明器具使用禁止の暗闇の病室で昏睡状態を続けていた。結局、霧島を法で裁く事も、その口から真相を聞き出す事もままならぬまま、霧島を生かし続けるだけだった。



関口は犯人、霧島早苗の病室に入ったが、そこには意識不明で昏睡した男がいるだけだった。
関口が病室を出ようとした時、視線を感じた気がして、振り向いて霧島を確認したが、昏睡状態のままだった。気のせいだったようだ・・・・。










日常を取り戻した遥と将太は、明るい笑顔を取り戻していた。だが、全てが無かったわけではない。買い物から帰宅する遥に、フリーライターの宮崎が突撃インタビューを受けた。
「沢村遥さん、どんなものですか?無実の人間を自殺に追い込んだ心境は・・・どんなものですか?」
遥は何も答えられず、宮崎から視線を外すと、足早に帰って行った。
裁判員達の”罪”は一生消えやしないのだ。






怪我と体力の回復した沢村は、退院後まず西野の自宅に御線香をあげに行った。犯人は捕まったが、西野は帰ってはこない。


あれから一年、沢村はあの事件以来、酷いPTSTで精神を病み、警察を辞めて別の仕事に就いていた。
関口さんから、いまだ霧島が昏睡状態から覚めない事を聞かされたが「・・・そうすか」と答えただけだった。
心の病は沢村自身が思っていたより厄介で、月に2~3度はカウンセリングに通っているが、それでもふとした時に、あの時の恐怖が甦ってきては、幻覚や幻聴が体を硬直させる。

将太の4歳の誕生日にと、玩具を買いに行くと、ラッキーな事に最後の1つだった。
「・・・最後の一つ・・・」

そういえば、霧島はあの後何を言おうとしていたのか。
沢村の目の前に、銃をつきつけた霧島がいた。

エンディングは3つあった。一つは君が奥さんを殺して息子と二人生き残るエンディング。
もうひとつは僕の隙を狙って僕を撃ち殺し、家族3人が助かるエンディング。
そして最後の一つは・・・・家族3人天国で暮すエンディング・・・・・。







沢村は、霧島に遥と将太が殺される最悪のシナリオの妄想に苛まれる事があった。

帰宅すると、家族だけでささやかに将太の4歳のバースデー・パーティを開いた。
だが、沢村の目に家族の姿は映っていなかった。









バースデー・ケーキのろうそくの火が吹き消され、その煙が糸のように立ち上っていく。




今の生活は、現実なのか、天国での生活なのか。
沢村は、どのエンディングにいるのか・・・・。












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ミュージアム 23話 「エンディング」

2017年01月23日 | ミュージアム(完)
奥にいたカエル男が、怒ったような奇声をあげてカエルのかぶり物を脱ぎすてると、そいつが霧島だった。



手前にいたカエルが慌てて叫んだ。 「ダメよッ!あなたダメよッ!!私を撃って!!でなきゃ将太がッ!!」だが沢村が遥を撃つはずもなく、遥を突き飛ばすと霧島に銃を向けた。だが霧島はすでにその場から逃走していた。

沢村は、遥に「無事なんだなッ、将太も!!」と確認すると、カエルを被った遥は怯えたように「私が殺されれば将太は生かしてやるって言われたの!でもッでも・・これじゃあ将太は・・・!!」
沢村は、弾かれたように走り出した。 「俺が必ず助けるッ!!お前は身を隠してじっとしてろ!」
だが霧島の屋敷はただッ広く、霧島を見失っていた。
その頃霧島は、将太を閉じ込めていたトイレに向かって、将太を人質にとっていた。作戦変更だ。




沢村は、どこかで将太の泣き声が聞こえた気がして、必死で将太を探した。霧島は息子を探す沢村の右腕を銃で撃って、沢村の手から銃を落とした。
沢村は撃たれた痛みより、将太が霧島の手の中で生きていることの方が大事だった。
口を縛られて「ふぁーふぁー」と父親に助けを呼ぶ将太を何としても、助けてやらねば!!


霧島は「美しく終わりたかった・・・。こんなやり方は僕の美学に反する・・・」と自分の殺人美学に拘っていた。この男は、美学の為に人を殺せる人間だ。

沢村は必死に霧島に懇願した。 「たのむっ息子はまだ3歳なんだ!巻き込むのはよしてくれッ!」だが霧島は「それは君次第だよ、沢村刑事・・・」と答えた。

その時、将太の声を聞きつけた遥が飛び出してきて、悲鳴をあげた。
霧島は「いいタイミングだ」と言うと沢村に「沢村遥を殺せ、それが坊やを救う条件だ。ほら、作品を完成させてくれ、僕の気がかわらないうちに」と言った。



沢村は「そんな事できるわけあるか!」と言うも遥は、将太の為に自分を撃ち殺すように夫に懇願した。だが沢村は聞き入れず、霧島と交渉を続けた。 「頼むよ、どうしたって無理だ、それ以外なら何だってする!俺が殺されたっていい!だから将太と遥を見逃してくれッ・・!!」



それまで楽しそうに様子を見ていた霧島の顔が真顔になった。霧島の殺人の美学が崩されていく、、、せっかく作った「作品」が思い通りになっていないのだ。



「それが答えか・・・。エンディングは3あった。
ひとつは、君が奥さんを殺して息子と二人で生き残るエンディング。
もう一つは僕の隙を狙ってその足元にある拳銃を瞬時に拾い上げて、僕を撃ち殺し、家族3人が助かるエンディング。そして最後のひとつは・・・・・・」










と言いかけた霧島の視線が横にずれた。
関口主任が霧島を横から銃で狙っているのに気づいたのだ。
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ミュージアム 22話 「背中」

2017年01月22日 | ミュージアム(完)
沢村と妻の遥は、高校の同級生だった。
遥が先に沢村を気にしだしたようで、ある日、屋上でタバコを吸っていた沢村にお弁当を持ってきてくれたことがあった。

その後、母のこと、父のこと、いろいろあり早くに両親を亡くした沢村の傍に寄り添ってくれていたのは、常に遥だった。
一緒に高校を卒業し、大学、就職、そして結婚して、子供が出来て、順風満帆に二人は家庭を築いていった。





だけど沢村は刑事なり、多忙を極めるが続いた。
初めは結婚記念日を忘れてしまい、将太の1歳の誕生日は泊まりで帰れず、動物園に連れていく約束も当日のケータイ一つで反故となり、クリスマス、誕生日・・・何一つ家族といっしょに過ごしてやれなかった。
文句を言わない事に甘え、いつしか仕事を優先する事が当たり前となり、刑事の父親がそうであったように、自分も家族を一切顧みない、ただ仕事をしているだけの父親となっていた。



遥が裁判員裁判で関わった被告が自殺するという、ショッキングな事が起こった時も、肩を震わせて泣く遥に言葉もかけずに仕事に出て行った。
そんな事が続き、将太3歳の誕生日をすっぽかした時、とうとう遥の我慢の限界がきた遥は泣きながら、将太を連れて家を出て行った。「・・・もう仕事仕事聞きたくない・・・。あなた刑事としては優秀かもしれないけど、父親としては最低よ・・・」

哀しげな背中で出て行く遥を見送った。
それが最後になるなんて・・・。
あの背中を思い出して思い出して、追いかけて追いかけて、一体どれだけの後悔をしたのだろうか。掴めそうで掴めず、とうとう、その背中は二度と帰ってはこなくなってしまった・・・。


沢村の目に、なぜか目の前にいるカエル男の背が、遥の背背中に重なった。
何度も何度も夢にまで見たその背中を、見間違えるはずがない・・・!!沢村は銃を降ろして、カエル男に呼びかけた。
「・・・何度も思い返した。その背中を・・・、遥ッ!!」






そのカエルは黙ったまま、ゆっくりと沢村を向いた。


かわりに奥で様子を見ていたカエル男が、奇声をあげて苦しみだし、カエルのかぶり物を脱ぎ捨てると、そいつが霧島だった。




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ミュージアム 21話「お仕事見学の刑」

2017年01月21日 | ミュージアム(完)
沢村が立ちあがったところで「お仕事見学の刑」が開始された。

拳銃を持った沢村の至近距離で、カエル男はまだしゃべっていた。
「目に浮かぶ。クックックッ・・・便器に浮かぶクソを見つめながらむせび泣く姿・・・。」

沢村の足元には、先ほど嘔吐した吐しゃ物があった。妻子の肉を食うように仕向け、妻子を吐しゃ物にして尚飽き足らず、沢村の体内で消化吸収された後の糞にするとは・・・許す事など到底できない、倫理観や社会のルールなど関係のない、一人の人間として、夫として父親として、心の底からの憎しみが沢村の全身に広がるのに時間はかからなかった。
「殺してやるッ!!!!!」



沢村が拳銃をカエル男に向かって撃つ寸前で、カエル男は走り出していた。
沢村は、逃げるカエル男を執念で追った。 「殺す・・!!殺す!!殺す!!殺す!!」
今まで殺す気なく追っていたから、寸前で取り逃がしその結果がこれだ!!!初めから本気で殺しに行っておけば・・・!!いや、もうそんな事はどうでもいい、この男を殺さねば!!!
今は沢村が殺人鬼と化していた。



沢村がカエル男を追いながら発砲する銃の音が、関口の耳に届いた。拳銃の音のする方に沢村と犯人がいる!!!関口は音のする方へと急いだ。



カエル男は、迷路のような屋敷内の地下通路をスイスイと逃げ続けていた。
何度か角を曲がったところで、カエル男は、待たせていた”もう一人のカエル男”と合流すると、荒い息遣いで「私刑執行」と命じた。
もう一人のカエル男は、ブルブルと恐怖で振るえながら、そこに立っていた。



そこに、沢村が駆け込んできた。
「殺す!!殺す!!殺す!!殺す!!」
裸足の沢村は、廊下の途中に散らばるガラス片が足裏に刺さり、血が噴き出しても一切気にも留めずに一心不乱にカエル男を殺すことだけを考えて走っていた。

その沢村の目の前に、とうとうカエル男の背が見えた。
廊下の途中で立ち止まっていたカエル男は、沢村に気づいて振り返った。「死ねェッ!!!!!」



廊下の奥で、もう一人のカエル男がその様子を見ていることに、沢村は気付かない。



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ミュージアム 20話「嘔吐」

2017年01月20日 | ミュージアム(完)
モニターに映った沢村は、まだうずくまって苦悶していて、スピーカーからは沢村の声にならない悲痛な鳴き声ともうめき声ともつかない声が聞こえていた。


男は、ミュージアムの最後の仕上げを開始し、ナイフを取り出すと、遥と将太に近づいてくる。
遥はこぼれる涙をぬぐう事もできず、悲鳴に近い声で「嫌ッ!!やめて来ないで、お願い!!
あ・・・あっあなたの言う事はなんでも聞く、従うわッ、だっ・・・だからお願い!!この子と主人には手を出さないでッ!お願い!!私はどうなってもいいから!!家族だけは傷つけないでッ!!」
と懇願し続けた。

男はナイフで遥を縛っていたロープを切ると、将太をトイレに残して遥を連れて行った。
残されて一人になった翔太は心細くて、「ママぁーかえしてぇー、ママをかえしてよぉー」と泣き続けたが、その声が外に漏れることはなかった。


霧島の屋敷の外には、沢村の足取りを掴んだ関口主任と捜査官達が到着していた。
犯人が中にいると踏んだ関口は、気付かれないように屋敷に侵入すると、車庫で堺医師の銃殺遺体を発見する。
「沢村と接触した医者だ・・・」捜査員は、拳銃を持って逃げた沢村の仕業かと疑ったが、関口は犯人が中にいる事を確信して「気を引き締めろ、中を探るぞ・・・」と銃を取り出して屋敷内へと入って行った。





屋敷内のキッチンでは、沢村がようやく呻くのを辞めて、もう一度冷蔵庫の中を見た。そこにはやはり、遥と将太の切断された頭部が置かれてある。




遥・・・翔太・・・ハンバーガー・・・・、自分が食べたハンバーガーが最愛の家族だったことを思い出すと、沢村は激しい嘔吐に襲われた。
自分の口の中から出る、半ば溶けてドロドロと異臭を放つソレが、自分の家族の肉だと言うのか・・・。




沢村は、ゆっくりと冷蔵庫の中の遥と翔太の遺体に手を伸ばした・・・その時、男の声がして振り向くと、カエル男が立っていた。
「ったく、食って体力つけるのも仕事のうちだぞ?ソレ見た後でもハンバーガーくらいはペロッといけるようにならねぇと」
それは、現場検証後の昼飯の食堂で、自分が部下の西野に言った言葉だ。
それを言いたいだけの為に、遥と将太を・・・・!!!!

カエル男は、沢村の傍らに落ちていた拳銃を指さして、言葉を続けた。
「命乞いをした・・・、息子だけは助けてくださいって言ったから・・・先に息子を窒息させた」



命乞いする母親の目の前で、幼い将太を殺したのか・・・将太の恐怖、遥の悲痛・・・・。
ふらふらと立ち上がった沢村は、憎悪の塊だった。
今まで、遥と将太の命を助ける為だけにここまで突き進んでいた、それらの絶望が全て憎悪へと昇華していく。 「殺してやる・・・!!!」



だが実際は、遥と将太はまだ生かされていた。
ならば、何の為にこの擬装工作が必要だったのか・・・。カエル男は、鬼の形相で立ち上がる沢村を見つめていた。

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ミュージアム 19話「擬装」

2017年01月19日 | ミュージアム(完)
パズルから浮かび上がったパスワードは「EAT」だった。・・・食べる?
遥と将太の絵に浮かぶEATの文字、、、定期的に運ばれるまずいハンバーガー、、、



沢村は、「・・よせや、オイ・・・」とよろめいて壁にぶつかって、放心した。思いつくのは最悪のシナリオ。




拳銃を手に取ると、憑りつかれたような足取りで、電子ロックに「EAT」の3文字を入力するとドアに開いた。ドアが開くとそこは大きなキッチンで、そこで殺人があったことは一目瞭然だった。
飛び散った血しぶき、血まみれの大型包丁、人間の髪の毛らしきもの、肉をミンチにする道具・・・そして壁には遥と翔太の写真。




血痕が引きずられた先は、人間がすっぽり入る業務用大型冷蔵庫だった。
その冷蔵庫の前で沢村は、息も荒く、精神を保っているのがやっとの状態で「…頼む…やめてくれ…」と祈るような気持ちで、恐る恐る冷蔵庫のドアに手をかけた。

仕事を終えてドアを開けると、将太が「パパ―おかえりー!」と走って出迎えてくれる。奥から遥が「あなた、おかえりなさい」と笑顔で出てきて、ひょっこりと戻ってきた二人と、またいつものような生活が始まる・・・そんな日の事を、俺は何度も願っていた。

だが、顔をあげた沢村が見たものは・・・・遥と将太の血まみれの切断された頭部だった。



その瞬間、沢村は腰から砕けたように尻もちをつき、「あ・・ああ・・・ああああああ!!!」と発狂したかのような、声にならない叫び声をあげた。絶望の奥の最大の絶望。



男は、その沢村の様子を予め設置していたデビオを通して見ていた。待ち望んでいた”絶叫”はスピーカーからクリアに聞こえる。男は満足そうに、よだれを垂らしてニヤリと笑った。

その声は、広めのトイレに閉じ込めていた沢村の妻と子の耳にも届いていた。
妻子は生きていたのだ。
手足を縛られた遥は、気丈に犯人に向かって言った。 「主人に何をしたの!どうして叫んでいるのよ!!」



男は「精巧にできてる・・・簡単には気付けない」と笑ったが、遥にその意味はわからない。
「なんの話?聞いたことに答えてッ!!」と怒鳴ったが、ガタガタと震えていた将太が耐えきれずにに泣きだしたので母親の顔に戻った。 「大丈夫よ将太!ママがついてる!!」

男は二人に「・・・有罪。四六時中休みなく働いて、懸命に家族を支える夫を捨てた。君は有罪・・・。最愛のパートナーを見つめ直し、己を改めなければならない」と言い渡した。



遥は再びキッと男を見据えると「そうやって裁判官みたいな事を言って!見当はついてるわ、あの裁判店裁判の判決で自殺した被告人の復讐をやってるんでしょ!?違う!?」と言ったが、男は「ククク」と笑った。



「これはきみたち裁判員を素材とした6つでひとつの作品・・・・ようやく完成するよ、またひとつ僕のミュージアムに作品が並ぶ」と嬉しそうに言った。














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ミュージアム 18話 「アルファベット」

2017年01月18日 | ミュージアム(完)
関口ら警察は、沢村の足取りを追う中で、東京中央メディカルセンターのアレルギー科の堺医師が二日前から行方不明になっていることに行き着いた。
沢村がその医師を訪ねた直後ということになる。

警察は、堺医師の失踪と、沢村の事件が繋がっているとみて、捜査員を増員してこの病院の患者を洗いだした。関係者の中に、犯人のモンタージュに似た人物がいるはずだ。





その男は、自宅で料理をしていた。





もう何年も掃除されていない、ところどころに血しぶきがついたままの、ハエやゴキブリが蠢くキッチンで、男は楽しそうにハンバーガーの肉を焼いていた。
ジューシーハンバーガーの料理本を見ながら、何かの肉を自分でミンチにして作ってようだった。
「♪メトロポリタンミュージアム、大好きな絵の中に閉じ込められた」と歌を唄いながら。




男が作ったハンバーガーは、また通気筒を通って沢村の部屋へと落とされた。
これで4度目のエサだ。数時間おきにまずいハンバーガーとゆるいコーラが届けられる・・・。

沢村は、通気管によじ登って、その穴から男に向かって叫んだ。
「いい加減にしろこの異常者!!まだそこにいるのはわかってんだっ!!今すぐ遥と将太を連れて来いッ!声を聞かせろ!!二人は無事なんだろうっ!!えっ!?生きてるんだろ!!?なんとか言え畜生ッ!!!」どう叫んでも男からの返事はなかった。
それが無駄だってことは沢村にもわかっていた、が、我慢ならなかったのだ。



閉じ込められてから一体どの位の時間がたったのかもわからなかった。つなげたパズルはもう半分になっていた。浮かび上がった絵は、間違いなく将太の描いた絵だが、パズルには沢村の姿が消されていた。



家族の絵から俺が消されている・・・それが意味する事は何なのか、沢村は考えた。
離婚、別居、家出、喧嘩、絶縁、不仲、父親失格・・・・思いつく限りのワードを片っ端から入力したが、どれもこれもエラーだった。


イラついた沢村は、頭を激しく壁にぶつけ、頭部の傷が開いたのか血が流れだしていたが、そんな事を気にしている場合ではなかった。悔しさと苦悩の中、ふと見つめるパズルの、まだはまっていない部分がアルファベットの「T」の形になっている事に気がついた。
パスワードは、Tで終わるアルファベットだ!!

それからの沢村は夢中てパズルを繋ぎ合わせた。今はパズルの完成に集中するんだ・・・!!





浮かび上がった文字は「EAT」だった。
また空には雨雲が立ちこめ、雨が降り出しそうだった。

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ミュージアム 17話 「追憶」

2017年01月17日 | ミュージアム(完)
沢村はパズルを始めたが、腹が減って頭がぼーとしてしまい、なかなか進まなかった。
通気筒から落とされたハンバーガーとコーラが目に入り、コーラに手を出して一気に飲んだ。
俺を殺したきゃとっくに殺しているハズだ、毒は入ってないだろう、そう思ってハンバーガーも一気に食べた。



沢村は、疲労と怪我と満腹感で不覚にも眠りに落ちた。
自分の記憶の中の自分という父親は、将太が遊びたがっても、妻が何を言っても聞く耳もたずに仕事ばかりだった。
「将太がかわいそうよ」と言われても「頼むからわがまま言わないでくれ」と断っていた。


その自分の父親もまた警察官で、仕事人間で家にいる事は少なく、家ではいつも難しい顔をしている。家族サービスなんて皆無、プレゼント、写真などあるわけもなく、会話さえもほとんどなかった。自分が死ぬかどうかの大怪我をして数日入院した時も親父は一度も見舞いに来なかった。
そんな父親が苦手だった。

中3の冬、不規則な父親を支え、いつも自分の味方でいてくれた母さんが倒れて入院し、そのまま息を引き取ったが、親父が病院に現れたのは母さんが息を引き取った5時間後だった。



苦手は軽蔑に変わり、以来親父と会話することはなくなった。
それから3年後、母さんは父さんと一緒になって幸せだったのか・・・?あんな親父のどこがよかったのか・・・いくら考えてもわからなかった。

そんな時だった、親父が職務中に犯人に刺されて殉死したとの連絡が入ったのは。
病院の霊安室に寝かされた父親は、穏やかな顔で眠っていた。親父の同僚の人が、親父は強盗から人質を助けて死んだと聞かされた。親父の死に顔を見ても、涙は出なかった。



霊安室を出ると、親父が助けた人質だったという幼女から礼を言われた。
「ありがとうちにきたの。おじちゃんがね、あたちを守ってくれたんだよ」






その言葉でやっとわかった。あの寡黙で頑固で厳しく家族を顧みなかった親父が日々何に精力をかけていたかがわかった気がして、やっと涙があふれた。
親父とはもう二度と会話は出来ないが、親父と同じ仕事をすれば親父と会話できる気がして、警察官になったのだった。

・・・だけど、俺は親父と同じように妻と子に辛くて寂しい思いをさせていた。
親父と同じことをしていた・・・。遥、将太、ごめんな、寂しい思いをさせて・・・。




その頃、関口は必死で沢村の足取りを追っていた。
闇取引で拳銃を手に入れ、まんが喫茶のパソコンで紫外線アレルギーについて調べ、アレルギーの病院で何かを探している事までつきつけた。
関口主任達は、沢村が行ったであろう病院をしらみつぶしに回っていた。
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