まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

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となりの怪物くん 11巻 その44「ヤマケンと雫」

2013年05月11日 | となりの怪物くん
ヤマケン君は決心してます。
もう傷つくのを恐れて、誤魔化す事はしません。
ハルが聞いていても、この恋に可能性がない事がわかっていても、
ヤマケン君は自分の心に正直に、雫にぶつかります。
ヤマケン君のクライマックスです。


ヤマケン「友達になれないのは、こうやってまだ、あんたに気があるからだよ」
ふられても諦めないなんて、そんなみっともねーことできるかって思ってみても、
でも結局、会えばこのザマで。自分の心がままらない。
「オレなら、あんたを不安にさせたりしない。悩ませたりしない。あんたを、もっと大事にする」


さらにその日の夜、一人で鼻をすする雫をみかけ、雫が泣いているのかとカン違いして、咄嗟に体が動いてしまう。
ヤマケン君は雫の事となると、クールを維持できず、考えるより先に行動してしまう。


そうだ、最初から、こう言えばよかったんだ。
「好きだ」
寒空の下で、鼻水をすすっていたら、突然ヤマケン君に抱きしめられ、驚いて焦る雫。


でも、雫も、ちゃんとヤマケン君に向き合います。
「私、いつもあなたに助けられていたと思う。
あなたといると、冷静で穏やかで、いつもの自分でいられる。それがとても心地よかった。
でも、ハルといると自分にこんなにもいろんな感情があったのかって・・・。」

しっかりと振られたヤマケン君ですが、最後に雫ちゃんを抱きしめます。男ですね、ヤマケン君。
「最後くらい、ちょっとぐらい夢みさせろよ。」
わかってたよ、あんたはハルの前でだけ、そんな表情するんだって。

もう一つ、ヤマケン君はがんばります。この先は、なかなか出来る事ではありません。ヤマケン「後悔すんなよ。俺ほどの男は、もう一生現れねーぞ」

そう強がってみせて、思います。本当は雫ほどの女性と、もう一生出会う事はないだろううと。
それほど、雫は、他の女の子とは違う、ヤマケン君のいろんなものを突き動かす女性だったのでしょう。
ヤマケン君の恋は実らなかったけど、ヤマケン君を確実に成長させていますよね。
「友達くらいなら、なってやってもいーけど?」
ちゃんと、恋心に決別して、でも見守る。ハルとつきあっていくのは大変だろうからと、見守る。
「花より男子」の花沢類級の男です。

その後、雫は2週間前に自分の携帯電話にハルからの留守電が入っていることに気付きます。
ちゃんと、連絡をくれていた・・・。
ずっと律儀に約束を守り、自分の事を考えてくれていたハルに、雫も心を動かされ、
会いに行きます。
きっと、ヤマケン君からもらった勇気も入っていたでしょう。

「いつも勝手がすぎるんだ・・・ 
私の方がずっと努力してるのに、私より勉強できるのがムカつく。
私と違って何もしなくても、大事にしてくれる人がいるのがムカつく。
嫌なこと考えて、苦しくなるのが むかつく。
ハルなんか・・・ハルのせいで」


自分に正直に、自分の気持ちをハルにぶつけてみたものの、
ハルはそれにどう反応するのだろう。
言い終わって、ハルを見上げると・・・
「他には?・・・おまえ、ひでー言い様だな シズク」


ハルのいつもの笑顔を見れて、もうそれだけで嬉しくて、涙がとまらない雫ちゃんでした。
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となりの怪物くん 11巻 その43

2013年05月11日 | となりの怪物くん
その43「2人は夢の中」


雫は、ハルと仲直りの会話を持たねばと思うも、どうしても逃げてしまう。
そんな時、意を決したハルが、雫を呼び出した。



二人になって、さて、何を話していいものか。



口火をきれば、互いに互いを求めていたことがわかり、ほっとする。
会話さえあれば、わかりあえる。

ハル「で、結局なんだったんだ?シズクの怒ってた理由」
雫 「ううん、もういい。私個人の問題だった」
ハル「だから、それが、俺にとっても問題なんだよ。
   俺はこんなだから、また同じ事になりそうで怖い。
   シズクの気持ちが知りたい」



自分の気持ち?
気持ちって どうやって 言ってたっけ?

今までストレートに自分の気持ちを口にしていたが、相手に理解を
求めていたわけでもなく、わかってもらおうとしていたわけでもなく、
要望を述べていた。
気持ちを伝える。となった時、雫はとまどいます。

ハルにうまく気持ちを伝えられないまま、校門でヤマケン君に呼び止められます。
ハルは追いかけそうになるが「行って、俺に何ができる」と抑え込んでしまう。
こういう時に、夏目さん。
ハルとササヤンをひっぱって、ヤマケンと雫のデートを尾行します。

ここでは、ヤマケン君が一歩大人ですね。





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となりの怪物くん 11巻 その42

2013年05月11日 | となりの怪物くん
その42「メリー・ゴー・ラウンド」

突然の再会を果たしたハルと雫だったが、二人共言葉が出ない。
ヤマケン君が気を利かせて、ひょいと雫を抱き寄せた。

以前のハルなら、ヤマケンに怒るはず。

でも、表情を変えずに立ち去るハルに、雫は崩れ落ちる程のショックを受け、
ヤマケン君に見守られる。
ハルもまた、立ち去った後で、たった2週間で雫とヤマケンがこんな事になって
たなんてと、崩れ落ちる程のショックをうけたところで、ササヤンに救われる。

とはいえ、ササヤンにも悩みはある。
中学時代、同じ野球部でキライで、ぼこられているのを助けず、その後
野球を辞めてしまった新城の事。
一人になって凹んでいる所に、夏目さんが現れる。




「落ち込む時に一人は可哀想だから、一緒にいてあげます。」
そんな精一杯の夏目さんに、ササヤン君は
「・・・ごめん、ちょっとだけ、このままいさせて」と。
やっと進展しそううな二人です。




夏目さんは、雫ちゃんの凹みにも果敢に立ち向かう。
ハルはもう、私を必要としなくなった、と冷静を装いクールに対応する
雫に体当たりで説得する。




そんな夏目さんに、雫は

「ありがとう、私、もう一度頑張ってみる。
・・・私と、ハルと、あなたが、友達でよかった。」




この雫の何気ない言葉に、夏目さんは涙がとまらなくなります。
ずっと、ずっと欲しかった言葉。
やっと、手に入れた「居場所」。
やっと、認められた。
辛かった過去や、いろんな努力や夢が報われた瞬間だけど、
夏目さんは、元々いい子で、本人が悪いわけでないのに、
かわいいばかりに可哀想です。
ハルや優山、雫は親の都合で、夏目さんは周囲の都合で、
自分ではどうしようもない事に、悩んできたのですね。

そんな周りに苦しめられた夏目さんも、周りの人から幸福を
もらえたりする。
人は、良くも悪くも、自分だけでは生きていけないのですね。


翌日。
あんなに、ハルと向き合う事を決心した雫ですが、どうしても
ハルと目をあわせる事ができません。

そんな時、松陽高校の前に、ヤマケン君が、恥も外聞もなく
雫を待ちます。

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となりの怪物くん 11巻 その41

2013年05月11日 | となりの怪物くん
その41「それから2週間」

ハルが学校に来なくなって2週間。
学校ではいろんな噂がとびかい、連絡はとれず、
雫は一人、道の往来でせいべいをかじって、すねていた。

じゃあ、お前に俺の気持ちがわかるのか、と言われて初めてわかる
「あなたに私の気持ちはわからない」の不毛さ。
わかってほしいのなら、そうする努力をすべきだったのに。


そんな雫を見かけたヤマケン君は言う。
「いーんだよ、あんたはそれで。
 あんたはバカ正直に、あいつにぶつけりゃいいんだよ。
 だから、ハルは、あんたに惹かれたんだろ」





そりゃ、ヤマケン君、君が雫に惹かれた理由ですね。
なんだかんだで雫には、優しいヤマケン君。
迷走している雫にかわって、ハルに連絡をとります。

2週間ぶりの再会。


この後、ヤマケン君の逆襲が始まります。

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となりの怪物くん 10巻 その40

2013年05月10日 | となりの怪物くん
その40「いつか見た世界」


優山と、雫から「ハルには わからない」と言われたハルは思いだして
いました。子どもの頃の事を。

トネの家で過ごしていた日々。
幼い優山が 母親の、強烈で無償の深い愛と絆を描いた絵本
「ぼく にげちゃうよ」を読み、母の愛に思いを馳せていた頃、
親の記憶すらないハルにとって、家族は兄優山だけだった。
子が親を慕うように、ハルは優山から愛される事が、家族との絆だった。
ハルにとっての家族の記憶は、優山の笑顔だけだった。

吉田家に移された後、ハルは優山が自分の顔を見ない事、
自分が嫌われたのではないか、と思っていた。

優山「…知っていたか春。僕たちは、あまえのおかげで、この家に来れたんだってさ。
   春はいいね。愛されるのはおまえばっかりだ。
   おまえは僕がどんな気持ちで、おまえを見てるか 想像した事も無いんだろう。
   おまえさえいなきゃって、いつも思うよ」





ハルにとっての居場所は、優山の笑顔だった。
それがあれば、どこだって、なにだってよかった。



 なぜ、気づかなかったんだろう。
自分の存在が、その優山を傷つけていた事に気付いたハルは、
学校で暴れ、吉田の家から追い出される事になります。
というか、自ら、追い出される道を選んだのかもしれません。優山の為に。

両親からの愛情を受けれなかった兄は、弟に愛を与える事ができなかった。





パーティ後、雫と別れたハルは、思う。
うんざりだ どうしていつも、こうなるんだ。
どいつも こいつも 知らねー間に勝手に人を遠ざけやがって。

どこかで、シズクと俺は同じなんじゃないかって、
こいつなら、俺を理解ってくれるんじゃないかって。

今までのハルなら、もうここで思考停止になっていたと思う。
投げやりになって、心を閉ざして孤独に戻っていた、と思う。

だけど、ハルには、みっちゃんの母ちゃんと過ごした日々の記憶があった。
みっちゃんの母ちゃんと、みっちゃんと共に過ごした日々は、人間としての
感情がちゃんとあった。
優山よりも、ハルが人間らしいのは、この記憶があるからだと思う。


いつだって、世界はずっとくそったれで
その景色は、今も結局、変わらない。
違う。
そうさせたのは、俺だ。
聞きたい。どうしてそう思ったのかを。

思い浮かぶのは、ハルとは違うと言った時の、シズクの泣きそうな顔だった。

ハルは、傷ついた自分の事より、それを自分に言ったシズクの事を心配します。
そして、なぜ相手がそう言ったのか、自分が気付かずにいた事が何なのかを、
ちゃんと知りたいと思います。
ちゃんと会って聞きたい。
逃げずに、相手を思い、行動しようとしているハルは、もう溺れる者では
ないのかもしれません。


しかし、次の日、ハルは学校にこなかった。
謝ろうと思っていた雫は、「普通」はたやすく壊れることを、知る。
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となりの怪物くん 10巻 その39

2013年05月10日 | となりの怪物くん

その39「雫」

どうして私は 彼に惹かれたのか
私の道は、一本道。ただ、前をむいているだけでよかった。
本当に それだけで 満たされていたのだったら


雫は、ハルと優山さんの誕生パーティに行く途中、ブティックに連れていかれ、
高級なドレスに身を包み、プロによるヘアメイクを受ける事になります。



変身した雫が、かわいい。
母が美人なので、素質はあったものの、かわいい。
それに見とれるハルも、かわいい。




誕生パーティで、父親と優山が、言葉巧みな挨拶を披露する中、
ハルは雫に問いかけます。

ハル「・・・シズク、自分の価値を決めるのは、誰だと思うか」
雫 「・・・自分だと思う。 その為に人は、努力するんでしょう」
ハル「・・・シズクらしいな。俺は、他人だと思う。
   誰かに認められなかったら、どんな価値を持ったって、なにの意味もねぇ。」

雫は思います。
 それは、ハルだから言えることだ。
 だって、私が私を認めないで、誰が認めてくれるの。


パーティ会場で、ハルの持つ価値と、人々に認められている様を目の当たりにして、
雫は気付きます。

母に認められたく、母に振り返ってもらいたくて必死に頑張っていた自分。
でも、振り返ると、何も手にする事のないままの、からっぽの自分。
それに比べて、自分が望んでも手に入れれなかったものを、ハルは持っていることを。

自分がハルに惹かれた理由。
それは、どこかでハルと私は同じで、自分の気持ちをわかってくれるんじゃないか
と思っていた事。だけど、違った。

一方、パーティで優山も気づきます。
雫が、自分と同じ側の人間である事を。
雫なら、自分の気持ちがわかってくれるのではないかという事を。

雫から誕生日プレゼントのメモ帳を貰った優山は、そこでやって今日が、
自分の誕生日会だった事に気付きます。
誰一人として、自分を祝ってはいない誕生パーティの最中、雫のプレゼントに
ほっこりします。



しかし、そのほっこりも、母親との偶然の再会で吹き飛びます。
求めてやまなかった母は、自分を求めてない。振り向いてやくれない事を
本人につきつけられ、おまけにその母は、ハルの名を口にする。

嫉妬や虚しさ、怒りがハルに向かう優山。
優山「雫ちゃんはオレと、おなじだよ、春。
   おまえのその無自覚さに、吐き気がする。」





雫は、パーティ会場から出て、気持ちをハルにぶつけてしまいます。
「私は ハルとは違う。
  ハルに、私の気持ちは、わからない。」




ハル「じゃあ お前に、俺の気持ちはわかるのか。
   ・・・おまえも 優山も このパーティも みんな クソくらえだ」







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となりの怪物くん 10巻 その38

2013年05月10日 | となりの怪物くん
その38「文化祭の日に」


どうして 今まで気にもとめなかったことが
こんなにも ひっかかってしまうのか


学園祭に入る前、優山さんと雫ちゃんのやりとりが続きます。
 雫「あ そうだ優山さん。 映画館 あんな所で1人で寝てたら
   風邪ひきますよ」

 きょとんとする優山さん。
  「・・・あ ああ、うん。 気をつけます」




 優山さんの周りにたくさんの人がいれど、そうして優山さんの体の事を
 心配し、まるで母親のように、注意する人なんていなかったのかも。
 そういえば、「花より男子」の道明寺さんも、こういう所に弱かった気がします。

 その夜雫は夢を見ます。
 「ずるいずるいずるい!! 私の方がいつも努力してるのに!!」 100点のテストに囲まれたハルに余裕で笑い返される夢を。


学園祭当日。

雫のクラスのお好み焼きは大繁盛。
小麦粉の在庫を取りにササヤンが倉庫に行くと、うさぎの着ぐるみを被る夏目さんがいます。
好きに言った事は、自分への軽い裏切りだという夏目さんに、
ササヤンは、「・・これ ちょっとは意識されてんのかな。」と思いつつ、
「オレ、これでもそれなりに、ちょっとは夏目さんの事知ってるつもりだけど」
「知ってるから  好きになったんだよ」
 
いいな、こういうストレートにさりげなく言ってくれる男子、いいですね。

その日、たくさんの旧友に会ったササヤンは、因縁の旧友「新城君」と会い、
一人、気分を落ち込ませることになります。

さて、ハルの方は、兄優山から、誕生パーティに参加するよう頭をさげられます。
一旦は断るハルですが、優山を突き放す事はできず、承諾します。
以前のハルなら、断ったままだったかもしれません。

ハル「雫が言ったんだ。いつか俺の周りが人でいっぱいになるって。
   俺があの言葉に、どれだけ救われたか わかるか。
   どれだけ、希望を持ったか わかるか。」



 

そう言ってほほ笑むハルを見て、雫は頬を赤らめて、ハルの柔らかな髪に手を
伸ばします。くしゃ。




雫にキスをするハル君が幸せそうで、好きなシーンです。

去年の学園祭とは、各段に皆それぞれで成長しているようです。
ハルはクラスの皆と楽しく過ごし、雫との関係も、優山との関係も
去年より格段に進んだようです。
夏目さんとササヤン君も、友達から一歩前へは進んだようです。


学園祭後日、ハルと雫は、優山の誕生日パーティに向かいます。
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となりの怪物くん 10巻 -その37

2013年05月10日 | となりの怪物くん
その37「優山さんの話」 

 優山さんの、過去や現在が語られます。

  優山さんは、女性が苦手です。
  かっこいいばかりにキャーキャー言い寄られると、すぐその気になってしまうが、
  ころころ変わる女心についていけず、女を信用できません。



  その父親は、艶雄(アディオス)の名を持つ、プレイボーイ。
  その父親の愛人スキャンダル騒動から復帰に、優山の誕生日パーティを
  開き、そこで父親の対面の為に、ハルと揃って出席するよう指示を出す。
  優山さんは、父親に逆らえません。

  疲れた優山は、一人で映画館で寝ますが、そこで偶然来ていた雫姉弟に
  起こされ、お礼に雫姉弟に、スィーツをおごる事になりました。

   その時、雫から聞かれるハルの話しに、優山の心がざわめきます。
  雫が臆する事なく言う、その率直な言葉に、過去を思い出し、自分を
  抑え込む優山。

  雫「ハルは進学するつもりはないそうです。
    いくらでも選択肢があるのに、ハルはそれを選ぼうとしない。」

   「・・ハルが進学しないと言った時、私は心のどこかで「許せない」と
    思いました。どうしてだかわからないけど、私はあの時、
    ハルに嫉妬したんです。」





  優山とハル兄弟は、幼児期トネの家で育てられました。
  優山が10歳の時、兄弟は吉田家に映されます。
  優山が期待したのは、「親」だった。
  物語の中では、いつだって、親は子を思う。
  しかし、その思いは断ち切られ、優山はそれでもこの家で居場所を
  確保して生きる事を決意する。
  
  「大丈夫だよ、ハル。僕がきっとおまえの居場所を作ってあげるから。」 
  その言葉に嘘はない。
  たった一つ 幼い僕たちが願ったもの。


  しかし、幼い優山には、自分自身の居場所すらなかった。
  いや、求められるのは、いつもハルであって、自分ではない。
  ハルの居場所はある。自分の居場所がない。
  求めても、求めても手に入れれない物を、ハルは求めずとも手にしている。
  無邪気に、無自覚に。




  いつしか、ハルを追い出し、ほっとする自分がいた。
  これで「自分」の居場所が確保できる。

  優山「・・・雫ちゃん。キャンプの時の話を覚えている?
     あの時オレは『後悔のない選択は正解だ』と言ったけど、
     あれには続きがあって、何を選んでも、きっと人は選ばなかった
     もう一つの道を想像し続けるんだ」



  優山は思う。
   多分僕は、ずっと溺れている。
   溺れる者にすがりつく その手を払って何が悪い。
   それが人間だ  僕という人間だ。

 

 優山もまた、救いを求めてもがいていた。
  
    



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となりの怪物くん 7巻 その28「春」

2013年05月07日 | となりの怪物くん
その28「春」


春。ハル達は、2年生に進級しました。
ハルは、自分が憧れのセンパイになったことに浮かれ、学級編成によって、
今までの友達と離れ、一人で知らない人の中に飛び込んでいかねばらぬ、
この辛い現実に、教室に一歩も入れず、逃げ帰ってしまいました。
      

恐怖のクラス編成は、大島さんにとっても、また恐怖でした。
春休みに、ふられたばかりの、吉田君と一年同じクラス・・・・。

隣のクラスになった雫、夏目、ササヤンは、ハルの事を心配しつつも、
過保護に手を出したりはしません。自分のことは自分でがんばれ。

ハルは、みっちゃんの母のことを思い出していました。
葬式のあの日、学校に行きたいと思ったのは、彼女が自分の世界を、
自分で築こうとしたように、自分も自分の世界が欲しかったから。
   

自分でどうにか道を切り開くしかないハルは、意を決して大島さんに近づきます。
逃げ出したい気持ちをこらえて、「大島もがんばって、おれと話してくれねェか」
大島さんは答えます。。「私、今度はちゃんと、吉田君と友達になりたい」
    

大島さんと別れた直後、ハルはその気持ちを抱えて、雫に抱きつきます。
「怖かったんだ、傷つけたんじゃないかって・・・逃げなくて、よかった。」
雫は「おかえり、ハル」そう言って、頭をぽんぽんと撫でるように叩いて受けとめます。
「シズクが前に言ったんだ。誠実に人とつきあえって。俺はそれが嬉しくて
嬉しくて、それでシズクを好きになった」
その”好き”に反応する二人。


ハルは思う。確信する。
シズクと出会ったあの時、漠然と抱いた”すき”が何だったのか。
      

シズクは思う。
この”すき”という気持ちの喜びを。
      


後日、みんなで寄り道をしていると、ヤマケンくんに出会い、雫は言います。
「(ヤマケンくんのことを)わりとすきだけど」
「えっ!?」
   

その好きと、この好きは違うだろ・・・。
ご機嫌なヤマケン君が、哀れです。

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となりの怪物くん 7巻 その27「ハル休み」

2013年05月07日 | となりの怪物くん
その27「ハル休み」


今回はハル君がお休みの為、ヤマケン君のお話です。
ツンデレ男子好きにはたまらない回です。


顔を合わせなきゃいい話だが、会えば胸がざわめく。
自分でもよくわからねーが、落とせるモンなら、落としてやろうじゃねーか。

…の意気込みで、雫の実家に電話をかけるヤマケンくんは、難関突破のうえ、
雫と待ち合わせることに成功するも、5分の遅刻で雫に帰られてしまったり、
雫の自分への邪険な態度にプライドが許しませんが・・・
それでも、雫を振り切ることができず、帰ることができません。
   

ヤマケンは、雫がイライラしているのは、ハルから連絡がない事を不満に思うからだ、と
雫の気持ちをピタリ言いあてた。
「自分で自分の気持ちがわかんねーやつは、大抵なんかごまかしてんだよ。
自分が心の底で思っていることから、目を背けるから、自分がわからくなる」
と説いてみせた。
雫は、いつものようにヤマケンくんの解析に素直にうなずきます。
ヤマケンくんの言うことは、心理の的を得ているから。
「確かにそうね、認めてしまえたら、楽になるのに。」
   

雫の素直に言葉に、ヤマケンは確信する。
それは自分のことだ、雫のことを好きだと、認めてしまえたら、楽になる。
自分の行動も、自分の感情も、全部、こいつに惹かれてるからに決まってる。
      

そう、自覚して、思いっ切って、雫をお茶に誘います。
どうしても、雫と別れることを惜しんでしまう。
認めろ、認めてしまえと思っても、雫の態度、もっさり感、会話内容には
何か受け入れがたいものがあった。
頭と、心が食い違う。
頭でどんなに考えても、心は勝手に反応し、体はいうことをきかない。
そのヤマケンの咄嗟の反応に、雫は「この反応・・・覚えがある」として、
直球で質問します。
「ヤマケン君、あなた、まさか私のこと好きなんじゃ・・・」
その時、かわいいギャルが自分を見ている!!というプライドが邪魔をした・・・!!
      

ヤマケン君は、ハルや雫と違って、そのあやまちに自分で気付ける人。
ただ、プライドがそれを邪魔をし、わかっていながら、ドツボを踏む人。
「つくづくわかった。問題はオレだ。生まれて初めて、自分が嫌いになりそうだ。」
自分の事なのに、自分でどうにもできないのが、恋。
   

雫との別れが惜しい気持ちを、素直に雫に言おうとした、その時、
ハルが帰ってきた。
ぱぁーーーと表情がかわる雫。
結局、雫の目にはハルしか映っていない。
しかし、そのハルですら、母親の前に影が薄れる。
雫にとって、一番は母親であることに変わりはない。
その母から雫に、携帯電話のプレゼントがありました。
雫が、ハルとの連絡手段にと考える、そのケイタイ電話に、
ヤマケンは、自分のケイタイ番号を勝手に登録します。
ヤマケン、がんばる。
      

ヤマケン君にとって、雫と会うことは、嬉しくもあり、苦悩でもありました。
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