無名人独白集

美しいもの、麗しいもの大好き。その真逆は嫌い。
故に「小異に拘り、大道を外す事勿れ」
そんな我侭で偏屈な人の独り言。

死んではいけなかった。

2006年11月01日 07時42分02秒 | 教育、歴史、道徳に関わる話し
必修漏れ、自殺一因か 茨城県教委、校長の遺書一部公表(朝日新聞) - goo ニュース
<以下引用>
茨城県教委が公表した遺書


   お願い

一、生徒の調査書、成績表については、生徒に瑕疵(かし)はありません。生徒に不利益にならない御処置をお願い申し上げます。


一、三年四組・五組の皆さんには、迷惑をかけますが学校から出される補習日程に従って補習を受けるようお願いします。


 右願い、一命を副(そ)えてお願い致します。

     高久裕一郎

「一命を副(そ)えてお願い致します。」
その覚悟や立派。
その姿や美し。

しかし、死んではいけなかった。。。
今、自死することではなかった。

そういった想いが強く残ります。


この問題は、今に始まった事ではありません。
似たやうな話は、随分と前からあったことなのです。
社会の健常化に伴い表面化したに過ぎません。
簡単な問題ではないからこそ、もう少し生きて頂きたかった。
生きて、問題解決に力を出して頂きたかった。

その後に事へ至ったのであれば、
教師の質が下がり、生徒と同列になりつつあるとまで云われている昨今において、
「未だ教育者にも真の士あり」と見せられた事でしょうに・・・
残念でもあります。


高久校長のご冥福をお祈りすると同時に、
全校生徒の前で、「校長先生の御霊~」と発しえた先生にも、
是非とも、今後頑張っていただきたい。

コメント
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