「シンガポールの景観」2011年1月16日で、
1)世界会議の開催で、シンガポールは5位。
アジアでは、魅力ある都市のトップである、ことを書いた。
ほかにも、シンガポールにはいいニュースがある。
2)シンガポールの学力は世界4位。
学力調査PISA2009で、シンガポールは世界4位である。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
知識や技能の学習到達度の調査である。
義務教育が終わる15歳を対象に、
読解力と数学、科学の試験と、
学習する態度や環境などを調査する。
これは、世界の文教関係者が、
☆自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
☆生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか?
国際比較を知りたい。
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
最初のPISAの調査は2000年に、
OECDに加盟している32か国で実施した。
以後、3年ごとに実施し、回を追うごとに、
参加国と地域が増えてきている。
2003年は41、2006年は56、
2009年は65の国と地域が参加した。
シンガポールは、OECDに加盟していないから、
PISAには、当初、参加していなかった。
しかし、シンガポールの学力には高いデータがある。
国際教育到達度評価学会(IEA)の数学、理科の調査である。
小学4年生の算数と理科、中学2年生の数学と理科の、
5位までの順位はつぎである。
小学4年生の算数。
2007年の算数は、シンガポールが2位で、日本は4位である。
年代ごとにみても、シンガポールは、日本を上回っている。
小学4年生の理科。
2007年の理科は、シンガポールが1位で、日本は4位である。
中学2年生の数学。
2007年の数学は、シンガポールが3位で、日本は5位である。
年代ごとにみても、シンガポールは、日本を上回っている。
中学2年生の理科。
2007年の理科は、シンガポールが1位で、日本は3位である。
年代ごとにみても、シンガポールは、日本を上回っている。
もし、シンガポールがPISAの学力調査に参加すれば、
日本よりも好成績が期待できる。
そして、シンガポールはその通りになった。
初めて参加したPISA2009で、
シンガポールは世界4位と、高い学力であることを示した。
日本は、6位である。
PISAは、読解力、数学、科学の点数を公表している。
3科目の点数を合計した総合点を求めて、ランキングを作成した。
PISA2000、PISA2003、PISA2006、PISA2009の、ランキングの推移はつぎである。
PISA2009の1位は上海、2位香港、3位フィンランド。
上海は初参加で1位である。
中国の参加は、上海という地域に限定しているが、中国全体の学力をみたい。
「いい成績をとれば、自分の未来が開ける。そして、国に貢献できる」
という中国人の学ぶ意識が高いことと、
「一人っ子政策」で、教育に力を入れているが、その成果をみたい。
2位香港は、PISA2003が初参加で、3位と、すばらしい。
その後、香港は2位を維持している。
香港の学力が高いことについては、
「香港の通知表」2009年6月14日、
(http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/11f2b588d5ff65964b2f11914ae9f898)
で触れているので、参考にしてください。
3位フィンランドは、当初からPISAに参加して、
学力の高さを示した。世界が驚嘆し、注目した。
「学力トップの座」を、韓国、香港とともに、競ってきている。
フィンランドの学力が高い秘訣については、
「世界一の学力フィンランド」2008年10月12日、
(http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/824326044ee8468bf2892acd05e0255e)
に記載したので、参考にしてください。
5位韓国も、当初からPISAに参加していて、学力が高いことを示している。
韓国の学力が高いことについては、
「PISAで高成績の韓国」2008年9月14日、
(http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/ccd64d2a38abfb5095e19082920c50d1)
に記載したので、参考にしてください。
シンガポールは、PISA2009が初参加で、いきなり4位である。
学力のトップの座は、これまで、フィンランド、香港、韓国が、
競ってきたが、今後は、シンガポールが加わってきそうだ。
PISA2000から参加している国のランキングの推移はつぎである。
学力が常に高く、安定しているのは、フィンランド、韓国である。
香港は、PISA2003から参加のために、このグラフにはあらわれない。
カナダ、ニュージーランド、オーストラリアは、当初から高い学力を示している。
これらの3国は、大英帝国に属し、パブリック・スクール(私立)では、
親元を離れた中高一貫教育のボーディング・スクール(寄宿舎)で、
自主性を育て、責任と規律を重んじる紳士、淑女のエリートを養成する、
という大英帝国の教育の影響を感じる。
しかし、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアは、
香港、シンガポール、台湾、上海のアジア勢の参加によって、
順位を落としている。
大英帝国の教育については、
「イギリスの通知表」2008年9月14日、
(http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/9618315fdff7114fa753f65887021143)
で触れてあるので、参考にしてください。
日本のランキングは、変動が激しい。
PISA2000では1位だったが、PISA2003で5位、PISA2006では10位と低下した。
PISA2009では、6位に盛り返したから、これで、凋落に歯止めがかかればいい。
日本の各科目の順位と点数の推移はつぎである。
日本は、読解力が苦手である。
数学と科学は、回を追うごとに、順位が落ちている。
日本の各科目の順位の推移のグラフはつぎである
読解力が低い。考える教育よりも、詰め込む教育だろうか?
シンガポールの各科目の順位と点数はつぎである。PISA2009。
総合は、シンガポールが4位、日本は6位、
読解力は、シンガポールが5位、日本は8位、
数学は、シンガポールが2位、日本は9位、
科学は、シンガポールが4位、日本は6位である。
各科目の順位のグラフはつぎである。
シンガポールの数学2位は、すばらしい。
シンガポールは、すべての科目で、日本を上回っていることがわかる。
「シンガポールは限られた土地と人口です。
以前は、安価な労賃で大量生産していたけれど、
産業構造を切り換えて、IT産業を興し、
情報とサービスのセンターを目指している。
そのために、教育やインターネットの普及に力を入れています」
と、シンガポール人は言う。
IT産業とは、Information Technologyでコンピュータと通信を用いた、
情報技術産業である。
「シンガポールは自然資源がない。
あるのは人的資源です。
その人的資源を活用することなくして、
シンガポールの明日はないのです」
と、シンガポール人は必死である。
シンガポールを日本と置き換えればいい。
日本は自然資源がない。あるのは人的資源。
その人的資源を活用することなくして、日本の明日はない。
1)世界会議の開催で、シンガポールは5位。
アジアでは、魅力ある都市のトップである、ことを書いた。
ほかにも、シンガポールにはいいニュースがある。
2)シンガポールの学力は世界4位。
学力調査PISA2009で、シンガポールは世界4位である。
PISA(Programme for International Student Assessment)は、
知識や技能の学習到達度の調査である。
義務教育が終わる15歳を対象に、
読解力と数学、科学の試験と、
学習する態度や環境などを調査する。
これは、世界の文教関係者が、
☆自分の国の教育改革が、成果を上げているのか?
☆生徒の学力のレベルが、世界のどの位置にあるのか?
国際比較を知りたい。
という要望に、経済開発協力機構(OECD)が応えて、PISAを開発した。
最初のPISAの調査は2000年に、
OECDに加盟している32か国で実施した。
以後、3年ごとに実施し、回を追うごとに、
参加国と地域が増えてきている。
2003年は41、2006年は56、
2009年は65の国と地域が参加した。
シンガポールは、OECDに加盟していないから、
PISAには、当初、参加していなかった。
しかし、シンガポールの学力には高いデータがある。
国際教育到達度評価学会(IEA)の数学、理科の調査である。
小学4年生の算数と理科、中学2年生の数学と理科の、
5位までの順位はつぎである。
小学4年生の算数。
2007年の算数は、シンガポールが2位で、日本は4位である。
年代ごとにみても、シンガポールは、日本を上回っている。
小学4年生の理科。
2007年の理科は、シンガポールが1位で、日本は4位である。
中学2年生の数学。
2007年の数学は、シンガポールが3位で、日本は5位である。
年代ごとにみても、シンガポールは、日本を上回っている。
中学2年生の理科。
2007年の理科は、シンガポールが1位で、日本は3位である。
年代ごとにみても、シンガポールは、日本を上回っている。
もし、シンガポールがPISAの学力調査に参加すれば、
日本よりも好成績が期待できる。
そして、シンガポールはその通りになった。
初めて参加したPISA2009で、
シンガポールは世界4位と、高い学力であることを示した。
日本は、6位である。
PISAは、読解力、数学、科学の点数を公表している。
3科目の点数を合計した総合点を求めて、ランキングを作成した。
PISA2000、PISA2003、PISA2006、PISA2009の、ランキングの推移はつぎである。
PISA2009の1位は上海、2位香港、3位フィンランド。
上海は初参加で1位である。
中国の参加は、上海という地域に限定しているが、中国全体の学力をみたい。
「いい成績をとれば、自分の未来が開ける。そして、国に貢献できる」
という中国人の学ぶ意識が高いことと、
「一人っ子政策」で、教育に力を入れているが、その成果をみたい。
2位香港は、PISA2003が初参加で、3位と、すばらしい。
その後、香港は2位を維持している。
香港の学力が高いことについては、
「香港の通知表」2009年6月14日、
(http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/11f2b588d5ff65964b2f11914ae9f898)
で触れているので、参考にしてください。
3位フィンランドは、当初からPISAに参加して、
学力の高さを示した。世界が驚嘆し、注目した。
「学力トップの座」を、韓国、香港とともに、競ってきている。
フィンランドの学力が高い秘訣については、
「世界一の学力フィンランド」2008年10月12日、
(http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/824326044ee8468bf2892acd05e0255e)
に記載したので、参考にしてください。
5位韓国も、当初からPISAに参加していて、学力が高いことを示している。
韓国の学力が高いことについては、
「PISAで高成績の韓国」2008年9月14日、
(http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/ccd64d2a38abfb5095e19082920c50d1)
に記載したので、参考にしてください。
シンガポールは、PISA2009が初参加で、いきなり4位である。
学力のトップの座は、これまで、フィンランド、香港、韓国が、
競ってきたが、今後は、シンガポールが加わってきそうだ。
PISA2000から参加している国のランキングの推移はつぎである。
学力が常に高く、安定しているのは、フィンランド、韓国である。
香港は、PISA2003から参加のために、このグラフにはあらわれない。
カナダ、ニュージーランド、オーストラリアは、当初から高い学力を示している。
これらの3国は、大英帝国に属し、パブリック・スクール(私立)では、
親元を離れた中高一貫教育のボーディング・スクール(寄宿舎)で、
自主性を育て、責任と規律を重んじる紳士、淑女のエリートを養成する、
という大英帝国の教育の影響を感じる。
しかし、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアは、
香港、シンガポール、台湾、上海のアジア勢の参加によって、
順位を落としている。
大英帝国の教育については、
「イギリスの通知表」2008年9月14日、
(http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/9618315fdff7114fa753f65887021143)
で触れてあるので、参考にしてください。
日本のランキングは、変動が激しい。
PISA2000では1位だったが、PISA2003で5位、PISA2006では10位と低下した。
PISA2009では、6位に盛り返したから、これで、凋落に歯止めがかかればいい。
日本の各科目の順位と点数の推移はつぎである。
日本は、読解力が苦手である。
数学と科学は、回を追うごとに、順位が落ちている。
日本の各科目の順位の推移のグラフはつぎである
読解力が低い。考える教育よりも、詰め込む教育だろうか?
シンガポールの各科目の順位と点数はつぎである。PISA2009。
総合は、シンガポールが4位、日本は6位、
読解力は、シンガポールが5位、日本は8位、
数学は、シンガポールが2位、日本は9位、
科学は、シンガポールが4位、日本は6位である。
各科目の順位のグラフはつぎである。
シンガポールの数学2位は、すばらしい。
シンガポールは、すべての科目で、日本を上回っていることがわかる。
「シンガポールは限られた土地と人口です。
以前は、安価な労賃で大量生産していたけれど、
産業構造を切り換えて、IT産業を興し、
情報とサービスのセンターを目指している。
そのために、教育やインターネットの普及に力を入れています」
と、シンガポール人は言う。
IT産業とは、Information Technologyでコンピュータと通信を用いた、
情報技術産業である。
「シンガポールは自然資源がない。
あるのは人的資源です。
その人的資源を活用することなくして、
シンガポールの明日はないのです」
と、シンガポール人は必死である。
シンガポールを日本と置き換えればいい。
日本は自然資源がない。あるのは人的資源。
その人的資源を活用することなくして、日本の明日はない。