昨日は十六時に家を出て、吉祥寺へと直行した。
私は普段は全く利用しない駅だが、一度くらいは来たことがある気がする。
親から、吉祥寺は複雑だから待ち合わせ場所を少し詳細に決めておかないと迷うことになる、と聞いていたが、案の定最初は迷った。
H先輩が夏休みに帰ってくるということで、皆でちょっと集まって飯でもどうか、という話で今回集まることになったのが私を含めて六人。その六人のうちのY先輩は少し遅れると連絡があったので、それまで駅周辺を少し歩いてみることになった。
しかし吉祥寺を歩けるのはY先輩だけだったらしい。やがて五人の妙な集団は吉祥寺駅周辺を徘徊し始めた。
とにかく暑いということで、とりあえず、と、ドトールへ入っていく。
しかし階段をどこまであがっても満席で、退場。
私は別にこのまま散歩でも構わないので友人に先を任せていると、何故かゲームセンターへと入っていく。
私はゲームセンターで遊ぶ気はないので適当な椅子に座ってのんびりしていると、友人がドラムマニアか何かでフィーバーしていた。
そうこうしているだけでいつのまにか数十分が経っていて、Y先輩が来る頃になったので駅へと戻った。
改札の方をじっと見ていると、いつのまにか私の目の前に、たった今改札を抜けてきたスーツ姿の東大生がいらっしゃった。まさかスーツとは思わなかった。それだけで見事に私の改札への視線からすり抜けてしまった。もしスーツが似合っていなかったら注視したかも知れないが、結構似合っていた。
斯くして、一行は六人揃い、スーツを先頭に吉祥寺を再び歩き出す。
偶然、それまで徘徊していた辺りと同じ道を行った。
道中、友人の携帯が未だに例のファームウェアバグで暴走を続けているという話を聞いたり、任天堂DSが最も過酷な環境に強いモバイルであるらしいという噂を聞いたりした。私が、DSでもLinuxが動くんだよね、などと言うと、Linuxとは何かと聞かれた。
Y先輩の案内で、我々はとある焼肉店に入った。
六人入れる部屋があったが、足のやり場はなかった。
そこでかなり長い時間、色々な話をした。大学への興味がまた深まった。
私は、大学へ行ったら、少しだけ人を変えてみようかと思っている。
兄が結構社交的なのだが、私もああいった社交性に憧れている。
この時出てきた"大学でデビュー"という話ではないが、やはり人と話せることは重要だと思う。
一時期は、大学は"ついにやりたかった研究ができる"だけの所だと思っていた時期もあって、その頃は人付き合いは殆ど気にもとめてなく、むしろそれは要らないなどとさえ思っていたものだが、それももう昔のことである。人としての勉強、出来る限り多くを受け止めてみたいものである。
炭火焼き肉は豚を焼くと、油の影響で、時に大きな炎があがって急に高温になり全ての肉が焦げる。これには注意する必要があった。
かなり食べて千二百円だった。満足である。
焼き肉屋を出た一行は、またあてもなく街を徘徊し始めた。
どこ行く、と聞けば、どこ行きたい、どこでもいいよ、ということで適当に店を覗きながら歩き回る。一人スーツ。どう見ても謎の一行である。本当に有り難う御座いました。
結局多数決で、私も含めた多数がカラオケを希望して、カラオケへ行くことになった。
そのカラオケ屋は、携帯で登録作業をするとクーポンが使えるらしい。
我々は六人一斉に携帯でカラオケ屋へアクセスした。
職業を選択する欄があった。
―……高校生、大学生、会社員、フリーター、無職……―
Mul:「先輩、これ、無職でいいんですか」
Y:「あはは、もう、堂々と無職を選ぶといいよ」
Mul:____●_バタッ
友人のOが非常に音程が正しいことに少し驚いた。
私は今まで殆ど洋楽しか歌ってこなかったが、今回初めてSound Horizonの曲も歌ってみることにした。
私が今回歌った曲は、
Green Day - Boulevard of Broken Dreams
Hoobastank - Crawling In The Dark
Sound Horizon - エルの絵本 [魔女とラフレンツェ]
Sound Horizon - Ark
Hoobastank - Same Direction
Backstreet Boys - I Want It That Way
.
.
.
確かこんな順番で歌った。なかなかレアな感じが出て嬉しい。Sound Horizon。
また機会があったら、今度はSacrificeあたりで決めてみたい。
初めて聴く人の反応が面白そうである。
今回も私以外誰もSound Horizonを知っている人がいなかったので反応が面白かった。格好いい、らしい。
難点があるとすれば、Sound Horizonの曲は音程が高いということ。
歌うときに裏声を使うか元の声を使うか迷う。
意外と二時間でも思いっきり歌えて、千二百円だった。夜料金は高い。
カラオケを終えると、だいぶ夜も遅くなっていた。
また集まろう、と話して、解散した。
十二時前には家に着いた。
――――――――――――――――――――
今日は校内テストがあった。翌日からは後期授業が始まる。
学生カードを出さなければならない日だったが、見事に忘れた。
担任:「ええ~……。どうして真面目なMul君が忘れるの~……。」
(と言いながら倒れる仕草を見せた。)
すごくすごくがっかりさせてしまったらしい。ごめんなさい……。
というかどう見ても真面目じゃありません。本当に有り難う御座いました……。
――――――――――――――――――――
帰りに、最寄り駅の自転車置き場を探していると、自転車がないことに気付く。
ここは正規の自転車置き場であり、突然撤去されることはないはず。
盗難のようだった。……あれは父の形見の通勤自転車なのだが。
母に連絡したら悲しむかと思って少し迷ったが、隠せることでもないので素直に連絡した。
母は別に悲しむ素振りは見せなかった。
私は普段は全く利用しない駅だが、一度くらいは来たことがある気がする。
親から、吉祥寺は複雑だから待ち合わせ場所を少し詳細に決めておかないと迷うことになる、と聞いていたが、案の定最初は迷った。
H先輩が夏休みに帰ってくるということで、皆でちょっと集まって飯でもどうか、という話で今回集まることになったのが私を含めて六人。その六人のうちのY先輩は少し遅れると連絡があったので、それまで駅周辺を少し歩いてみることになった。
しかし吉祥寺を歩けるのはY先輩だけだったらしい。やがて五人の妙な集団は吉祥寺駅周辺を徘徊し始めた。
とにかく暑いということで、とりあえず、と、ドトールへ入っていく。
しかし階段をどこまであがっても満席で、退場。
私は別にこのまま散歩でも構わないので友人に先を任せていると、何故かゲームセンターへと入っていく。
私はゲームセンターで遊ぶ気はないので適当な椅子に座ってのんびりしていると、友人がドラムマニアか何かでフィーバーしていた。
そうこうしているだけでいつのまにか数十分が経っていて、Y先輩が来る頃になったので駅へと戻った。
改札の方をじっと見ていると、いつのまにか私の目の前に、たった今改札を抜けてきたスーツ姿の東大生がいらっしゃった。まさかスーツとは思わなかった。それだけで見事に私の改札への視線からすり抜けてしまった。もしスーツが似合っていなかったら注視したかも知れないが、結構似合っていた。
斯くして、一行は六人揃い、スーツを先頭に吉祥寺を再び歩き出す。
偶然、それまで徘徊していた辺りと同じ道を行った。
道中、友人の携帯が未だに例のファームウェアバグで暴走を続けているという話を聞いたり、任天堂DSが最も過酷な環境に強いモバイルであるらしいという噂を聞いたりした。私が、DSでもLinuxが動くんだよね、などと言うと、Linuxとは何かと聞かれた。
Y先輩の案内で、我々はとある焼肉店に入った。
六人入れる部屋があったが、足のやり場はなかった。
そこでかなり長い時間、色々な話をした。大学への興味がまた深まった。
私は、大学へ行ったら、少しだけ人を変えてみようかと思っている。
兄が結構社交的なのだが、私もああいった社交性に憧れている。
この時出てきた"大学でデビュー"という話ではないが、やはり人と話せることは重要だと思う。
一時期は、大学は"ついにやりたかった研究ができる"だけの所だと思っていた時期もあって、その頃は人付き合いは殆ど気にもとめてなく、むしろそれは要らないなどとさえ思っていたものだが、それももう昔のことである。人としての勉強、出来る限り多くを受け止めてみたいものである。
炭火焼き肉は豚を焼くと、油の影響で、時に大きな炎があがって急に高温になり全ての肉が焦げる。これには注意する必要があった。
かなり食べて千二百円だった。満足である。
焼き肉屋を出た一行は、またあてもなく街を徘徊し始めた。
どこ行く、と聞けば、どこ行きたい、どこでもいいよ、ということで適当に店を覗きながら歩き回る。一人スーツ。どう見ても謎の一行である。本当に有り難う御座いました。
結局多数決で、私も含めた多数がカラオケを希望して、カラオケへ行くことになった。
そのカラオケ屋は、携帯で登録作業をするとクーポンが使えるらしい。
我々は六人一斉に携帯でカラオケ屋へアクセスした。
職業を選択する欄があった。
―……高校生、大学生、会社員、フリーター、無職……―
Mul:「先輩、これ、無職でいいんですか」
Y:「あはは、もう、堂々と無職を選ぶといいよ」
Mul:____●_バタッ
友人のOが非常に音程が正しいことに少し驚いた。
私は今まで殆ど洋楽しか歌ってこなかったが、今回初めてSound Horizonの曲も歌ってみることにした。
私が今回歌った曲は、
Green Day - Boulevard of Broken Dreams
Hoobastank - Crawling In The Dark
Sound Horizon - エルの絵本 [魔女とラフレンツェ]
Sound Horizon - Ark
Hoobastank - Same Direction
Backstreet Boys - I Want It That Way
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確かこんな順番で歌った。なかなかレアな感じが出て嬉しい。Sound Horizon。
また機会があったら、今度はSacrificeあたりで決めてみたい。
初めて聴く人の反応が面白そうである。
今回も私以外誰もSound Horizonを知っている人がいなかったので反応が面白かった。格好いい、らしい。
難点があるとすれば、Sound Horizonの曲は音程が高いということ。
歌うときに裏声を使うか元の声を使うか迷う。
意外と二時間でも思いっきり歌えて、千二百円だった。夜料金は高い。
カラオケを終えると、だいぶ夜も遅くなっていた。
また集まろう、と話して、解散した。
十二時前には家に着いた。
――――――――――――――――――――
今日は校内テストがあった。翌日からは後期授業が始まる。
学生カードを出さなければならない日だったが、見事に忘れた。
担任:「ええ~……。どうして真面目なMul君が忘れるの~……。」
(と言いながら倒れる仕草を見せた。)
すごくすごくがっかりさせてしまったらしい。ごめんなさい……。
というかどう見ても真面目じゃありません。本当に有り難う御座いました……。
――――――――――――――――――――
帰りに、最寄り駅の自転車置き場を探していると、自転車がないことに気付く。
ここは正規の自転車置き場であり、突然撤去されることはないはず。
盗難のようだった。……あれは父の形見の通勤自転車なのだが。
母に連絡したら悲しむかと思って少し迷ったが、隠せることでもないので素直に連絡した。
母は別に悲しむ素振りは見せなかった。