Mulgray’s Domain

Mulgrayの日記(独り言)

文月・愛逢月

2006-07-01 18:52:46 | Weblog
七月の別称もやけにたくさんありますね……あまり調べる気にはなりません。

山開きもあるそうですね……去年見てきましたがアルプスの石碑(だったかな)に父の名が彫られています。
我々は今年もとある会から供養に参加するよう呼びかけられているわけですが、時間もあまり無さそうですし、兄でないとあの山道の運転は危険すぎるとのことで行けないかも知れない。
言われてみれば10cm以上ずれると擦ってしまうような場面が多々あったような気がします。
(追記:いや10cmはさすがにないか…30cmにしておくか(ぇ))

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予備校には本当に良い先生方がいらっしゃる。
現役時代からここに通っていれば良かったなどと、何度も思う。

私の苦手とする教科を担当する先生方の中にも、中高時代最も学校で尊敬した先生と同等かそれ以上の尊敬に値する先生が何人もいらっしゃる。
その先生からいろいろと教わっているうちに気付いたことの一つに、その先生がその教科に対して持つ感覚と、私が私の得意なものに対して持つ感覚に共通点があるということがある。

不思議である。得意なものというのは少なからず直感で触れているのだ。
そして、所謂「悩んでいる」状態がない。
目の前にある物事に対して、指示を待ってさえいない。
材料がいくつか与えられたらすぐに、自分のできることは全て試してしまう。
いや、それどころかできなさそうなことでさえそんな感覚を持たずに試してしまう。

そして、指示にありがちな「こうしろああしろ」といった内容は無意識の内に、最初に一度は無視している。
こうした指示は自らの直感を妨げるからである。

そして逆に、苦手なものに対しては、自信がないために自分の判断をすぐに止めてしまう。
そして、指示やできることを先に他人から「借りて」しまい、自分の感覚を捨ててしまうのだ。

実に、不思議である。

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今日も予備校を終え、帰路についていると高校時代の友人に出会った。
ここの予備校では私の知っている友人は2人しかいないから珍しいことだった。
そのために、会えるだけでも嬉しい。

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再び歩き出すと、足下近くにA4大の汚れのない白い紙が落ちているのに気付いた。
紙には黒のマジックペンか何かで大きく

「グロリア」

と、はっきり書いてあった。

おかしい。こんなものはさっきまで無かった。
無論、さっきの友人がわざわざ置いていった物ではない。

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家に着いてからつい転た寝していたらしっかりと睡眠不足分を取り戻してしまった。

そして部屋を出ようとしたら、丁度家の戸が開く音がして、兄の声が聞こえたので私は部屋の扉の前で一度待機した。
どうやら兄が家に来たらしい。しかも今度は兄だけではないようだった。

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朝方、母が言っていた。

「今日、彼女を連れて来るらしいよ。顔合わせだって言うけど……。
どうやら向こうとしては、正式に住むにあたって顔見せしようという感じだと思うんだけど、どういうつもりで来るのかが良くわからなくって。婚約前提なのか、そうでないのかも良くわからないし。こっちはどういう顔して待っていたらいいんだろうね。」

朝は私は特に頭が働かないからろくな返事ができなかった。
ただ、父が聴くべき話のような気がしていた。

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母のものではない女性の声がした。
私は、三人が居間へと移動したのを音で確認すると、音を立てないように扉を開け、
身を乗り出して耳を澄ませた。

さすがに遠くて何が話されているのかはわからなかった。

この扉よりすぐ下は階段になっていて、玄関へと通じるようになっている。
だが、この階段は古くて、例え1kgの力しかかけなくても軋み音がするほどのものである。

そして、私は、兄とその彼女がいる状況であまり存在感を出したくは無かった。

仕方がないからそのままで少し頑張っていると、その女性の声が時に母より低く、笑うと母より声が高いことだとか、兄が今日は普段の半分以下の声の大きさで喋っていることだとか、どうでもいいことについて少しわかった。

住むこと以外については「ただ雑談をしにきた」だけであるように感じた。

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彼らが去った後、どうだった、と母に聞いてみたら

「まぁ別に。本人が好きならそれでいいんじゃないの」

という。どうやら嫌な感じはしなかったようだ。
それと、なにやらいろいろな贈り物を持ってきてくれたらしい。

Mul:「豹変しなければいいね」

「あの叔母ちゃんみたいにねー!あの人は最初は本当に可愛い人だったのにね」

かく言う私はその頃の話も豹変についても実際に見たわけではなく、噂で知っているだけであったりする。
身の回りの人の裏なんてものは、私も時々聞かされる。例えば、あれだけ親しげに接してくれる伯母は、裏では私を完全に見下しきっていることとか。

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母がお茶とお茶請けを出してくれたが、見慣れないものだった。
抹茶と小豆を葛で固めたものらしい。寒天のようになっている。
食べてみるととてもおいしかった。
高級なものらしい。
知らなさすぎる私には少し勿体ない。

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最近、曲に関してある重大なことに気付いた。

……というのも、なんと、私は調性設定を完全無視していた……のである……。

酷すぎて言葉もない。

私は今まで作曲以外にも、結構多くの曲の耳コピ(採譜)をやってきたが、それらも全てハ長調というか、調号なしで全て臨時記号で記してあった。

調の感覚がないわけではないつもりだったが……ここまで無視しているとやはり無いということだろう。

試しに調を設定してみるとなんとも音符が書きやすい。

しまった……。何をしていたんだ私は……。