ハプスブルクは偉大だという話のついでだが、馬英九を選んでしまった台湾の体たらくを見ていると、一体、共和制や、元首を民選で選ぶということに、意味があるのか、最近は疑問に思うようになってきた。
もちろんハプスブルクだって、シシーがとんでもない浪費家だったし、そしてロシアのロマノフ王朝やフランスのブルボン王朝など、国民の血税を搾取して贅沢を尽くして、国民の顰蹙を買って転覆された例は多い。最近ではネパールがそうだ。
ただ、共和制にしたからといって、指導者による誤った政治、指導者の不正蓄財、無能な指導者を生まないという保障はない。
まして、馬英九・国民党のようにダーティで無能でしかも品性も下劣な指導者たちを選挙で選んでしまう台湾の体たらくを見ていると、シシーみたいな浪費家を生むが、品格や文化芸術を生みだすことが多い君主制のほうが、共和制よりはほとんどの場合、マシなんじゃないかと思う。
国民党系台湾人は、陳水扁のころ、ことあるごとに「元首の一家には品格がない」などと攻撃していた。確かに陳水扁とその家族には品格はない。しかし、国民党にはあるのか？馬英九だって、しょせん父親はチンパンという暴力団組織の下っ端に過ぎない。品格などない。
そんなに元首に品格や清廉さを求めるのであれば、いっそのこと、台湾はかつてハンガリーがハプスブルク王家をハンガリー国王にいただいたように、総統選挙なんて廃止してしまって、日本の天皇を「台湾国王」にしたらどうか？英連邦や、ハプスブルク時代のハンガリーのように。
戦前の朝鮮・台湾は独立主権がない植民地だったが、日本の天皇を象徴的、名義的に「台湾国王」とすれば、台湾国は成立するし、独立主権は保たれるだけでなく、日本のお墨付きを得て、もっと強化され、国際的に保障される。
天皇家は、清廉度は申し分ないし、品格もある。まあ、ない人もいるがｗ、某Ｍ妃とその娘とか、三笠宮系の子女とか。それでも、多くの共和制の大統領一家よりはマシ。
大体、民度の低い台湾人に最高指導者を直接選挙で選ぶなんてのは、そもそもが無理がある相談なのだ。
実際、馬英九は５８％もの得票率を得ながら、就任から２年あまりで、もはやレームダック同然だ。先日のＴＶＢＳ討論番組でもある国民党系ジャーナリストが「５８％で当選、国会の４分の３が国民党、地方首長のほとんども国民党。しかしそれらはもはやまったく無意味なもののなっている」と喝破していたくらいだ。
わざわざ民選で圧倒的な差で指導者を選びながら、わずか２年で支持層すら「無意味」と断言してしまう台湾の現行政治制度は、要するに完全に失敗したということだろう。
現在の台湾の半大統領制は、そもそも総動員体制時代の遺物で、大統領に権力が集中する独裁的な制度に過ぎない。半大統領制は三権分立ではなく、三権の上に大統領が君臨し、国会に責任を負うのはその下にいる首相であって、大統領の権力をチェックする仕組みが脆弱だ。
かろうじて機能しているのは、コアビタシオンを制度化しているフランスだけ。後の半大統領制国家は、エジプトとカザフスタンのように、単なる大統領独裁になってしまっている。
半大統領制よりはまだマシな純粋な大統領制でも、それがまともに機能しているのは米国だけだ。
いや、米国だってブッシュを選んで、世界に害悪を撒き散らしたのだ。
欧州で半大統領制だったオーストリア、フィンランド、リトアニアなどは、すべて大統領は象徴になり、議院内閣制に移行してしまった。
韓国と台湾が半大統領制なのは、独裁時代の名残だ。民主化する時点で、とっとと議院内閣制に移行すべきだったが、民主化の熱狂の中で大統領直接選挙が民主化の象徴みたいにみなされたことで、そういう問題意識は吹っ飛んだ。
しかし、馬英九を選んでしまったことで、半大統領制の問題点が浮き彫りになったといえる。
結局、国家元首やトップが権力を握るという体制は、不健全なものでしかない。
まして、庶民からトップを選ぶのは、もともとその心構えがない人から選ぶわけだから、必然的に、馬英九やブッシュみたいなのが出てくる確率が高くなる。君主制は生まれながらの心構えができているので、おつむそのものは良くなくても、それなりに品格ができる（スウェーデンとか）。
日本でも老舗とか伝統芸能は世襲だが、世襲というのはボンボンのようで、意外にどうしょうもない馬鹿は出てこないもの。家風とか帝王学とか、そういうものがあるからだろう。
だから、未成熟な社会では、共和制であっても世襲化して事実上君主化する。北朝鮮とシリアが良い例。北朝鮮の「神聖なる革命の血統」論って、意外に正しかったりするｗ。ジョンイルも顔つきの割には頭いいし、後継者のジョンウンも賢そうだし。
ただ、北朝鮮など「世襲化した共和制」は、権力と権威が分化していないから、危険である。そういう意味では北朝鮮も一党独裁のままでもいいけど、「神聖なる革命の血筋」は象徴化して、集団指導体制に移行していくのが最善かも。
台湾に話を戻すと、かといって、総統選挙を廃止して、総統を象徴的存在にできるかといえば、街が汚いくせに、トップにだけ「品格」を求める今の精神分裂気味の台湾人には無理だろう。
だとしたら、ちょうど日本に惹かれている人間が増えている中で、総統選挙を廃止して内閣制に移行させるなら、日本の天皇に象徴としての「台湾国王」に兼任してもらうしかない。
カナダやジャマイカなどが英国王を象徴的な「元首」にしているように。
もちろんハプスブルクだって、シシーがとんでもない浪費家だったし、そしてロシアのロマノフ王朝やフランスのブルボン王朝など、国民の血税を搾取して贅沢を尽くして、国民の顰蹙を買って転覆された例は多い。最近ではネパールがそうだ。
ただ、共和制にしたからといって、指導者による誤った政治、指導者の不正蓄財、無能な指導者を生まないという保障はない。
まして、馬英九・国民党のようにダーティで無能でしかも品性も下劣な指導者たちを選挙で選んでしまう台湾の体たらくを見ていると、シシーみたいな浪費家を生むが、品格や文化芸術を生みだすことが多い君主制のほうが、共和制よりはほとんどの場合、マシなんじゃないかと思う。
国民党系台湾人は、陳水扁のころ、ことあるごとに「元首の一家には品格がない」などと攻撃していた。確かに陳水扁とその家族には品格はない。しかし、国民党にはあるのか？馬英九だって、しょせん父親はチンパンという暴力団組織の下っ端に過ぎない。品格などない。
そんなに元首に品格や清廉さを求めるのであれば、いっそのこと、台湾はかつてハンガリーがハプスブルク王家をハンガリー国王にいただいたように、総統選挙なんて廃止してしまって、日本の天皇を「台湾国王」にしたらどうか？英連邦や、ハプスブルク時代のハンガリーのように。
戦前の朝鮮・台湾は独立主権がない植民地だったが、日本の天皇を象徴的、名義的に「台湾国王」とすれば、台湾国は成立するし、独立主権は保たれるだけでなく、日本のお墨付きを得て、もっと強化され、国際的に保障される。
天皇家は、清廉度は申し分ないし、品格もある。まあ、ない人もいるがｗ、某Ｍ妃とその娘とか、三笠宮系の子女とか。それでも、多くの共和制の大統領一家よりはマシ。
大体、民度の低い台湾人に最高指導者を直接選挙で選ぶなんてのは、そもそもが無理がある相談なのだ。
実際、馬英九は５８％もの得票率を得ながら、就任から２年あまりで、もはやレームダック同然だ。先日のＴＶＢＳ討論番組でもある国民党系ジャーナリストが「５８％で当選、国会の４分の３が国民党、地方首長のほとんども国民党。しかしそれらはもはやまったく無意味なもののなっている」と喝破していたくらいだ。
わざわざ民選で圧倒的な差で指導者を選びながら、わずか２年で支持層すら「無意味」と断言してしまう台湾の現行政治制度は、要するに完全に失敗したということだろう。
現在の台湾の半大統領制は、そもそも総動員体制時代の遺物で、大統領に権力が集中する独裁的な制度に過ぎない。半大統領制は三権分立ではなく、三権の上に大統領が君臨し、国会に責任を負うのはその下にいる首相であって、大統領の権力をチェックする仕組みが脆弱だ。
かろうじて機能しているのは、コアビタシオンを制度化しているフランスだけ。後の半大統領制国家は、エジプトとカザフスタンのように、単なる大統領独裁になってしまっている。
半大統領制よりはまだマシな純粋な大統領制でも、それがまともに機能しているのは米国だけだ。
いや、米国だってブッシュを選んで、世界に害悪を撒き散らしたのだ。
欧州で半大統領制だったオーストリア、フィンランド、リトアニアなどは、すべて大統領は象徴になり、議院内閣制に移行してしまった。
韓国と台湾が半大統領制なのは、独裁時代の名残だ。民主化する時点で、とっとと議院内閣制に移行すべきだったが、民主化の熱狂の中で大統領直接選挙が民主化の象徴みたいにみなされたことで、そういう問題意識は吹っ飛んだ。
しかし、馬英九を選んでしまったことで、半大統領制の問題点が浮き彫りになったといえる。
結局、国家元首やトップが権力を握るという体制は、不健全なものでしかない。
まして、庶民からトップを選ぶのは、もともとその心構えがない人から選ぶわけだから、必然的に、馬英九やブッシュみたいなのが出てくる確率が高くなる。君主制は生まれながらの心構えができているので、おつむそのものは良くなくても、それなりに品格ができる（スウェーデンとか）。
日本でも老舗とか伝統芸能は世襲だが、世襲というのはボンボンのようで、意外にどうしょうもない馬鹿は出てこないもの。家風とか帝王学とか、そういうものがあるからだろう。
だから、未成熟な社会では、共和制であっても世襲化して事実上君主化する。北朝鮮とシリアが良い例。北朝鮮の「神聖なる革命の血統」論って、意外に正しかったりするｗ。ジョンイルも顔つきの割には頭いいし、後継者のジョンウンも賢そうだし。
ただ、北朝鮮など「世襲化した共和制」は、権力と権威が分化していないから、危険である。そういう意味では北朝鮮も一党独裁のままでもいいけど、「神聖なる革命の血筋」は象徴化して、集団指導体制に移行していくのが最善かも。
台湾に話を戻すと、かといって、総統選挙を廃止して、総統を象徴的存在にできるかといえば、街が汚いくせに、トップにだけ「品格」を求める今の精神分裂気味の台湾人には無理だろう。
だとしたら、ちょうど日本に惹かれている人間が増えている中で、総統選挙を廃止して内閣制に移行させるなら、日本の天皇に象徴としての「台湾国王」に兼任してもらうしかない。
カナダやジャマイカなどが英国王を象徴的な「元首」にしているように。
