思いつくままに

主に劇団四季ミュージカルの感想などを、
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いまさらビリー・エリオット感想(^^)(その1)

2017-12-02 22:20:56 | ビリー・エリオット
(今更感は否めませんが(^_^;)、)ミュージカル「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」のシーンごとの感想を綴っておきたいと思います。

(注意)
★はミュージカルナンバーで、名称は公演プログラムによります。
☆はナンバーの合間のシーンで、名称は勝手につけました。


<一幕>
☆プロローグ
開演アナウンスとともに、スモールボーイ(菊井凜人くん・岡野凜音くん・桜井宙くん)が客席通路を通って舞台上へ。
ここでまず、彼は飴玉(チュッパチャプス?)をくわえるんですが、口に入れるまでが三者三様で何とも微笑ましい
そして、スクリーンにニュース映像が映り、当時の炭鉱を取り巻く社会情勢(*)を観客に説明してくれます。
やがて、スクリーンの奥には炭鉱夫たちが現れ始めます。
*1980年代半ば、時のサッチャー政権により採算の取れなくなった炭鉱の閉鎖・合理化が進められていた。その政策に反対した炭鉱夫たちの組合は、無期限ストに突入しようとしている。
★The Stars Look Down (星たちが見ている)
舞台はイギリス北部の町ダラム。ビッグ・デイビイ(辰巳智秋さん)のソロで始まるこの歌は、炭鉱夫たちのアンセム的な歌で、一気に当時の炭鉱町に誘ってくれます。
集会所?に集まった炭鉱夫たちが「ストが決まるかどうか?」とやきもきしているところかえら始まり、トールボーイ(小溝凪くん・笹川幹太くん・山城力くん)が「決まったぞ~!」と駆け込んでくるところは個人的なポイントの一つ。
また、マイケル(古賀瑠くん・城野立樹くん・持田唯颯くん・山口れんくん)がマウンテンバイクで走り回るのも観ていて面白いです。

途中大人たちが退場し、ビリー(加藤航世くん・木村咲哉くん・前田晴翔くん・未来和樹くん・山城力くん)とスモールボーイだけが残り、つぶやくようにビリーが歌い始めます。
そして、ダンスと言えないようなダンスをするのですが、それを後ろでたどたどしく真似するスモールボーイに注目せずにはいられません。
☆朝食
ビリーの家のシーンに自然と変わり、ここでの短いやり取りで、お父さん(吉田鋼太郎さん・益岡徹さん)・おばあちゃん(久野綾希子さん・根岸季衣さん)・トニー[お兄ちゃん](藤岡正明さん・中河内雅貴さん)のキャラがさらっと分かるようになっていて、よくできたシーンだと思いました。
押しかけてきた炭鉱夫たちの朝飯争奪(食パンのキャッチボールがお見事!)も好きなシーンの1つです。
1人になったビリーによるおばあちゃんのミートパイの捨て方にも、5人それぞれに個性が出ていて面白いシーンでした。
☆ボクシング教室
ここは個人的に見どころいっぱいでした。
スモールボーイの腕立て伏せ、マイケルのおちゃらけ、スモール&トールボーイの帰り支度、ビリーの(相手の気をそらすための)変な動きなどなど
マイケルの「ごめん、ビリー」には、マイケルのビリーへの想いがさりげなく込められていたりして、これも外せませんね。
最後、床に転がった鍵を(ボクシンググローブをしたままなので)掴めないビリーが、足を使って手にするシーンも、観る回ごとに上手くいったりいかなかったと舞台は生ものであることを実感させてくれます。
★Shine(輝け、今!)
さっさと鍵を渡して帰りたいビリーと、マイペースなウィルキンソン先生(島田歌穂さん・柚希礼音さん)のかみ合わなさ具合が絶妙
そして、バレエガールズが何とも個性豊かです。1回ではとてもじゃないけど把握しきれませんでした。
途中、ビリーが「あぁー!」と叫ぶところがあるのですが、最初なんで叫んでいるのかよく分かりませんでした。足を踏まれてるのかな?とも思ったりしたんですが、ウィルキンソン先生がビリーの足に座って体重がかかってたんですよね。あの振付の中にこういうのを入れてくるというのも巧いなあと思います。
このシーンは何と言っても、いつの間にかペースにはまり、バレエに興味を持ち出したビリーに要注目ですね。

★Grandma's Song(おばあちゃんの歌)
バレエ教室の帰り、影絵が映し出されるシーンも好きなシーンの1つです。
そして『おばあちゃんの歌』のシーンに続きます。
聴かせる久野さん、魅せる根岸さん、どちらのおばあちゃんもかっこいいです。
最後、おばあちゃんの手にキスして、にっこり微笑み腕組みするビリーも好きです。

その2に続きます。

◆本記事に使用している画像は、公式サイト、ステージガイド他のプレスコール記事、公演プログラム、梅田芸術劇場の看板などから持ってきています

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