むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

小口城(愛知県)

2018年04月02日 | 百名城以外の城
小口城おぐちじょう
別名箭筈城
構造平城
築城者織田広近
築城年代1459年(長禄3年)
指定史跡
場所丹羽郡大口町字小口 地図



1459年(長禄3年)、織田遠江守広近によって築城され、別名「箭筈城」とも呼ばれ
長い間、尾張北部の政治の中心的役割を担って来ました。
永禄年間にになると織田信清の家老で中島豊後守が城主となったが、織田信長によって攻略され廃城。
小牧・長久手の戦いに際し、豊臣秀吉の前線基地として再興。
政治的にも、軍事的にも重要な位置にあったと思われます。


駐車場

平成8年に城址公園として整備され、駐車場も完備されました。
公園横で近くて便利です。



城址碑がある方が城址入口になります。
他にも公園入口が西側にあります。
違和感ある塀…よ~く見て下さい。


城址碑

木橋の脇には立派な城址碑があります。
石碑は新しそうですが愛知県の県の字が古いです^^;


城門

大手門を模した城門。
名古屋城二の丸大手二の門をイメージしまして造られました。


戦役記念碑

西南役と日露役の従軍者の記念碑。
この記念碑の背後に土盛が見えます。
土塁という説もありますがそれを表記していないといことは
土塁ではないということか…。



春が来ました!
竹の生えている場所が土塁らしいですが公園と化していてどこまで
本物かは…わからない。
こちらも土塁との表記が無いので土塁を意図的に表現したものではなさそうな気がします。


展示棟

出土品の実物展示や小口城の歴史についての説明、周囲の城との関係など
模型や映像を使って学習できます。
こちらの展示棟と物見櫓は利用時間が9時~16時30分となっているので
まだ開いていませんでした。


井戸跡と建物礎石跡

発掘調査で、戦国時代の砦の跡とみられる礎石や内堀等が検出され、
実際に小口城が存在したということが立証されたことを表現しています。


野鍛冶炉跡

強い火力によって焼けた粘土や、鉄片・鉄滓などが出土し、
この場所で簡易的な鍛冶を行っていたと考えられます。
そして、鉄を加工するのに使われていたと思われる鍛冶炉跡をここに再現しています。



スロープを下り、物見櫓に近寄ってみました。


物見櫓

犬山城、岐阜城、清洲城などが見えるという物見櫓。
高さは17mあります。
塀には鉄砲狭間があります。



残念ながら物見櫓も9時にならないと開かないそうで登ることが出来ませんでした。


公園入口

小口城址公園の碑がある方が公園としての入口になります。
やはり違和感ある塀…。



城址北側には公園らしい遊具があります。


小口神社

道路を渡って小口神社も見てみることにしました。
ちなみに、目の前のこの道路は「織田街道」と呼ばれる街道のようです。


境内

元は妙徳寺西・宮之前地区にあったというが、大正5年に現在の地に移されました。
織田遠江守広近の菩提寺は妙徳寺で、今回は訪れてないのですが、
ここから約5分ほど歩いたところにあるそうです。


ひとつ気になったのが塀の鉄砲狭間なのですが、外から見ると中に向って
穴が小さくなっているのです。
中から外に向って銃口を向けるので内側が広口、外からは小さい穴が見えるのが普通。
「えっ!外から中を狙い撃ち???」と内側にまわって狭間を覗いてみると、
内側からも狙い撃ちできるいつも目にする形になっていました。
どうやら塀の中心が一番細い穴になっているようで、このような狭間は初めて見ました。
ちょっと変わった狭間でした。
訪れた際はぜひ、狭間を内外両方から覗いてみて下さい。


平成30年3月11日登城


愛知の山城ベスト50を歩く
愛知中世城郭研究会,中井 均
サンライズ出版

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