今は地上波、衛星ともにオリンピック一色となっているが、7月16日放送のBS世界のドキュメンタリー、「性と革命とイスラム教〜セイラン・アテシュの挑戦〜」は、オリンピックには特に関心のない私にはとても見応えがあった。以下は番組HPでの紹介。
―度重なる殺害予告にも屈せず、イスラムを男女やLGBTを問わないあらゆる人々に開かれた社会に変革しようとする弁護士で宗教指導者のセイラン・アテシュの活動に密着。
トルコ出身のイスラム教徒で、ドイツで弁護士として働くセイラン・アテシュは、男女はもちろんLGBTの人々でも同じように祈れるモスクを設立。自らも宗教指導者となり、イスラム社会で性的マイノリティに悩む若者たちとの対話を続けてきた。“分断”のない世界を目指し活動する彼女の姿を描いた映画祭受賞作品。 原題:Sex,Revolution and Islam:Seyran Ates(ノルウェー 2021年)
アテシュさんは1963年イスタンブル生まれで、母はトルコ人だが父はクルド人という。日本ではとかく対立関係が強調される傾向のある両者でも、通婚は珍しくないようだ。
彼女が家族と共にドイツに移住してきたのは6歳の頃だったが、すぐにドイツ語を憶え、在独トルコ人とドイツ人との通訳をしたこともあったそうだ。しかし、アテシュさんは在独トルコ社会の中で息苦しさを覚えるようになる。
というのも、男の子は自由に外出できるのに、女の子はそれもままならない。アテシュさんに母は売春婦の様に外をうろつくな、とよく注意していたそうだ。対照的にドイツ人の少女は自由に外出できて好きなことがやれるので、羨ましく感じていたとか。実際に欧州のイスラム移民が、西欧式の暮らしをしようとする娘を手にかける、所謂「名誉の殺人」事件がしばしば起きている。
そんな家族の束縛に、アテシュさんは18歳になったら家を出ると決心していたという。実際に家出をしたのは18になる3カ月前だった。番組では言わなかったが、家出をしても連れ戻され、「名誉の殺人」にされる若い女性もいる。
家を出たアテシュさんは法律を学び、弁護士資格を取る。そして女性を保護する組織を立ち上げるが、ドイツも安住の地ではなく、欧州にも在住するイスラム過激派がこの種の組織を認めないのは書くまでもない。1984年にアテシュさんは、施設に押し入ってきた男に銃撃されたことがあり、未だに体にある銃創の痕を見せていた。
アテシュさんは本を出すが、タイトルは「イスラム教に性の革命を」!いささかでもイスラムに知識があれば、このタイトルだけで思わず大丈夫?と思ってしまうはず。男でもこんな本を出せば危なく、まして女性信者なら尚のこと。
そもそもイスラムは「スンナ」と呼ばれる慣行や範例から外れる行為を、「ビドア(逸脱・異端)」と見なし、迫害も辞さない。ムスリムの9割を占めると云われるスンナ派も、スンナに従う人からの名称だが、シーア派もビドアには非寛容だ。逸脱・異端行為は神や預言者への冒涜に外ならず、迫害若しくは殺害は善行に値する。
アテシュさんの設立したモスク名は、「イブン・ルシュド・ゲーテ・モスク」。日本では殆ど知られていないが、イブン・ルシュドは12世紀の哲学者、医学者で、膨大なアリストテレス注釈を書いたことで知られる。
ただ、イブン・ルシュドは現代に至るまでイスラムの哲学的思想に大きな影響を与えなかった人物で、西欧への影響の方が大きい。イブン・ルシュドだけならまだしも、異教徒の文豪の名前までモスク名につける所に、アテシュさんの強い意思が伺える。
このモスクでの礼拝が映されるが、男女別に祈る一般のモスクと違い男女ともに祈っていた光景は印象的で結構男性信者も来ている。
アテシュさんの甥トゥゲイ・サラチさんも実はゲイで、おばのよき協力者でもある。サラチさんは13歳の時に父親をガンで亡くし、落ち込んだ彼はネットでイスラム過激派のサイトばかりを見ていた時があったとか。おばのおかげで救われたというが、父には自分がゲイであることはついに言えなかったという。父に嫌われるのを恐れていたから。
サラチさんの話では、イスラム過激派になるゲイもいるそうだ。イスラム圏では同性愛者を死刑にする国もあり、インドネシアやマレーシアでもLGBTを敵視している。ゲイであることに悩みぬきイスラムに傾倒、ジハードすることで救われると考えるゲイもいる話は興味深い。
アテシュさんが中国訪問した話も面白い。ウイグル人の他にも中国には回族などのムスリム少数民族がいるが、中国のムスリムには女性のイマームがおり、女性信者に対応している。男性イマームには相談しにくいことも同性ならば話しやすいし、中東よりも進歩的ではないか?
但し、アテシュさんが宗教施設を訪問したくとも当局の許可は下りなかったのが、いかにも中共らしい閉鎖主義。そしてモスクらしき建物には「国家保全」等の漢字スローガンが見える紙が貼られていた。要するに共産体制に盾つくなということだ。
これまでアテシュさんの元には、100件以上の殺害予告が届いたという。殺すという脅迫はもちろん、ブスやデブのくそアマに加え、決まって投げつける罵倒は売春婦。イスラムの戒律に背いたと見なした女には、実際にはそうでないに売春婦呼ばわりするのがイスラム社会だが、これほど酷い脅し文句もない。
同じ一神教でもキリスト教は教祖に関わった女性信者に娼婦もいたし、仏典にも教祖に布施を行い、仏教に帰依した高級娼婦の話がある。しかしイスラムはこの様な話は聞いたことがない。
アテシュさんは十年以上前からドイツ当局の保護下にあり、彼女の活動は西欧でなければ不可能だった。彼女の勇気には頭が下がるが、イスラムには宗教改革の機運さえ見えない。改宗者への死の制裁を当然視している信者が多いようでは宗教改革は絶望的だろう。それでもひるまないアテシュさんは、ある作家の言葉として次の一言を挙げていた。
「戦いには負けることもあるが、戦わない者は既に負けている」
◆関連記事:「九時の月」
「もう、服従しない」
「この人はLGBTだから…」
「回教から見た中国」
欧州だって異端審問や魔女狩りをしていたのは遠い昔ではないし、宗派対立の激しさは日本人の想像を絶します。これは日本人クリスチャンや欧米シンパの責任大です。
もう、こちらの読者なら先刻ご承知と思うが↓ttps://news.yahoo.co.jp/articles/6536689bdcd032a6bb51c3fc5f2fbd545b70d27b
名古屋の有権者であり、先の市長選で河村に票を投じた者として、思うところ釈明する。
全くもって下品で申し訳ない。大昔、「エンタの神様」でカンニングの竹山(既に相方は死去)が「ここでう〇こするぞ!」とズボンとパンツを下ろしかけたぐらいの下品さだと認識している。
ただし、リコールを起こすつもりはないし、リコール運動が起きたとしても賛同するつもりはない。
来月は9月。当然に9月市議会が招集されるはずだから、そこで議会は河村たかし不信任案を出すだろう、これが可決されたときに河村がどう反応するか。「市議会解散」で市長・市議会ダブル選挙になれば一市民としてはそのほうがおもしろい。
あと、宮城・仙台にマウントをとるとすれば、
いじめ自殺被害の生徒を、その母親の前(しかもテレビ番組収録中)で「仕方ない」と言い放った現仙台市長。
「コロナも重要ですが今日は桜を見る会について質問します」と議場でいい放ち国会の時間を空費し、議員会館内の自分の事務所を、秘書の男にそいつの事業のために使わせていた現参議院議員。
いずれもK(uso)B(a)B(a)A
こいつらの数々の言動に比べれば、河村の罪ははるかに軽いとのらくろは考える(無罪とは言っていない)。
なお、すでに彼岸へ行ってしまった「五万石でも〇〇様は」については、その「事実」を以て訴求はしないでおく。
過去にメダルをかじった日本選手はいましたが、当人が獲得したのだから問題ありません。しかし非メダリストの市長がやるのは困りものです。軽はずみですが、名古屋市長に比べれば愛知県知事の方が遥かにひどい。コイツこそリコールしてほしいですが、リコール運動は残念な結果になりました。
名古屋情勢は分かりませんが、名古屋市民には河村の人気は根強いですよね?今回のトラブルもきっと乗り切ると思います。
カンニング竹山って、ステージ上でズボンを脱いだことがあったとは知りませんでした。2004年でしたが、最近は結構教育ТVにも出ていますよ。最近の教育ТVはやたらタレントを出している。
上記の現仙台市長と現参議院議員の言動について、河北新報は完全に「報道しない自由」状態。そのため地元民はネットでなければ知りえない。現参議院議員は頭だけでなく尻も軽いようで、K(uso)B(a)B(a)Aよりビッチでしょう。