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多発する外国人差別訴訟

2006-12-02 20:33:48 | 世相(日本)
 一昨日の11月30日、仙台地裁は外国人障害者乗車拒否訴訟に対し、仙台市に賠償命令を出す。この訴訟を報じた地元新聞河北新報の電子版を全文抜粋したい。

 * 河北新報社
外国人障害者乗車拒否訴訟 仙台市に賠償命令 地裁 2006年11月30日(木)15:00

 仙台市太白区萩ケ丘に住むパキスタン出身で身体障害者の無職ガンガット・グラーム・フセインさん(60)が、市バスから乗車拒否されたとして、市に150万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は30日、人種、障害者差別による乗車拒否を認め、フセインさんに50万円を支払うよう市に命じた。

 畑中芳子裁判官は「バスの運転手男性は、フセインさんが停留所に置いた荷物を取ってから乗車する意思を伝えたのに、待たずに発車した」と乗車拒否を認定した。
 その上で、「乗車拒否はフセインさんが外国人で障害者だったためと認められる」と指摘。「差別的な扱いで、憲法、国際人権B規約、人種差別撤廃条約、道路運送法、地方自治法に触れ、公の秩序に違反する」と結論付けた。

  判決によると、フセインさんは脳梗塞(こうそく)で左半身が不自由。2003年10月8日、太白区の「向山2丁目」停留所でバスを待ったが、バスは停留所 を通り過ぎ、約20メートル先で止まった。フセインさんはバスに追いつき、停留所の荷物を取って戻るまで待ってくれるよう運転手に頼んだが、運転手はフセ インさんを置き去りにして発車した。

 梅原克彦市長は「市の主張が認められず、残念だ。判決文の詳細を検討し、適切な対応を取りたい」との談話を出した。

<法律の制定必要/田中宏龍谷大教授(外国人問題)の話>
 これまでも北海道小樽市の入浴拒否など差別をめぐる同種の裁判はあったが、今回は、自治体が運営する交通機関で起きたことがより深刻だ。相手が公私を問わず、このような問題が国内で相次いでいると感じる。日本には差別を禁止する法律がないが、法律を制定し、差別をした人に社会的制裁を加えるシステムを作るべきだ。

 一方、ヤフーニュースにはこうある。
「仙 台市営バスに乗車拒否されたとして、身体障害のあるパキスタン出身で日本国籍の男性(60)=仙台市太白区萩ケ丘=が、市に165万円の慰謝料などを求め た訴訟の判決が30日、仙台地裁であった。畑中芳子裁判官は乗車拒否について、人種や障害による「差別的取り扱い」と認定し、市に55万円の支払いを命じ た」
 河北と金額が微妙に違うのは、いかなる理由なのか?報道の正確さを欠いているではないか。

 Googleで「仙台地裁 バス パキスタン」で検索したが、1-40件までに何故かこのニュースはなく、同じことをヤフーでしてみたら、河北新報社の電子版がトップに出たのも不可解だ。そして地元新聞の河北新報は、朝刊紙にこのニュースは載せなかった。

 私はこのフセインなる者について、昨年11月4日付けの記事「外国人、障害者差別」 で取り上げているが、今回の判決は非常に不快である。まず日本国籍を既に有しているから「外国人差別」には当たらない。しかも、日本在住30年もなるの だ!私も仙台市営バスを利用しているが、外国人利用者への差別などありえない。明らかに人権団体が背後にいるのだろう。そして、畑中芳子裁判官の判決とい い、田中宏龍谷大教授の話には人権主義者の各界への深刻な浸透を感じさせられる。

 黒人という理由で眼鏡店(大阪府大東市)への入店を拒否されたと称し、慰謝料550万円を求めたスティーブ・マクガウン(42)という名の米国黒人がいたが、今年の10月半ば、二審の大阪高裁(一審は棄却)は店の経営者に35万円の支払いも命じた。この人物は京都の精華町に住むデザイナーだとか。
 在日外国人の間に人種差別と訴えれば容易く金を得られるとの風潮が広まっているのは、由々しきことである。

◆関連記事:「外国人、障害者差別

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