トーキング・マイノリティ

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乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺 その五

2015-07-10 21:40:10 | 読書/小説
その一、その二、その三、その四の続き 11世紀以来、欧州の隣国であり、日本よりずっと早く近代化の始まったトルコでは、19世紀半ばには既に西洋的な“小説”が書かれていた。オスマン帝国末期の小説家たちは、当時の宮廷語だったオスマン語の言文一致を推し進め、今日のトルコ語の基礎を築いていく。ただ、帝国末期の時代ゆえに文学者たちは政治的・社会的な動きと無縁ではおられず、アナトリアの農 . . . 本文を読む