麦之助JAPAN

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忘れてならない「10・19」ロッテー近鉄 ダブルヘッダー

2009-02-07 20:57:57 | 日本プロ野球
今さっき、TV朝日の「スポーツ名場面」の「10・19 ロッテー近鉄ダブルヘッダー」を見ました

1988年、私は高校3年生、まさに受験生でした
部活も引退し学校が終わると、友人3人と通学の途中にある前原町図書館(当時はまだ前原町でした)で勉強し、近くのスーパーで駄菓子を買い食いするのが日課だったが、この日は福岡のKBCでは「ロッテー近鉄」戦が午後3時~5時まで放送された
なのでみんなで「今日は帰ってTV見よう」、「どうすれば近鉄は優勝できるんだ?」とみんなで勉強そっちのけで計算したものだ

そんな思い出話はともかく、あの試合で近鉄は優勝を逃した
当時、好きな球団もなかった私は近鉄が負けた瞬間、思わず涙してしまったが、あの「10・19」はパリーグの、いやプロ野球においてのターニング・ポイントだった

もしあの試合、第一試合で近鉄が負けていたら、また2試合とも近鉄が圧勝してあっさり優勝していたら、伝説は生まれていなかっただろう

また当時のパリーグ規定も物語を作った、現在なら12回まで普通にやれていただろう
そしてさらに万人の涙を誘ったのが、川崎球場という舞台
このアナログな哀愁さそう球場が近鉄への思いが助長されたのではないか
もしこれがこの年オープンした東京ドームだったらどうだろう?

そしてそして、この大一番を番組変更してCMなしで放送してくれたTV朝日の歴史的な大英断!
この日は「リクルート事件」の強制捜査、阪急の身売り、そして昭和天皇の病状悪化など、世の中が暗く、どうなるのだろうとなっていた日

あらゆる要素がこの「10・19」の舞台を用意してくれたのだ

しかしこの「10・19」からパリーグへの注目度が集まった、それまでのマスコミの「巨人偏重」からシフトしていったと思う、そしてこれ以降パリーグの観客数も増えていったと思う、そして南海がダイエー、阪急がオリックスへと変わり新しい時代へと変わっていく

そして福岡にはダイエーホークスがやってきて、改めてプロ野球って素晴らしい、楽しいと感じさせられた

私にとってもあの「10・19」はもちろん、プロ野球史上最高の試合だと思うし、今後このような試合はないだろう

しかし、もう「近鉄バファローズ」は消滅した(このときから宮内オーナーはKYだった)
川崎球場も、もちろんない

そして「10・19」をTVで見て涙した我々はパリーグの、そしてプロ野球の素晴らしさを後世に伝えていく、大事な使命があることを忘れてはいけない・・・
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