とある大陸に有名な風の家系の魔女がいました。
その魔女は村全員の命を護れるほどの力を持っていて、尊敬されていたのです。
そんなある日、村長が、護ってくれている貴女に何かお礼がしたい。といいます。
しかし、彼女が欲しいものを言った時…彼は顔を顰めました。
すまないが、貴女は私にとってそういう対象ではない。と…
魔女は黙って俯き…それ以降は本音を言わなくなりました。
後にある心を持った人物に出会うまで… . . . 本文を読む
●
「ランララ祭…かぁ」
リビングから外を眺めつつそう呟いて背伸びをしたのはサフィア。
ランララ祭。
それは『恋人達のお祭り』とも言われ、数々の試練を越えて、女神の木の下で手作りのお菓子を気になる異性に贈るというお祭りだ。
「でもさ、せっかくのお祭りなのに恋人達だけってちょっと寂しいよね?」
(貴女もその中の一人だと思うのだけどね…)
向かい側のソファに座って聞いていたウィンディは、苦笑しつつ頷いた。
「何か皆で楽しむ方法はないかな……って、あったぁ!」
勢い良く立ち上がるサフィアをウィンディは見上げる…そしていつもの提案を彼女から聞いたのだった。
●女性陣を集めて
「今回はランララ祭にちなんで、ティーパーティをしようとおもうの。」
リビングに集まった女性メンバーと友人達にウィンディは話しかける。
「でもただのティーパーティじゃなくて、せっかくランララ祭が近いから旅団や友好先から来ている男性陣にこれからもよろしくって言う形でやってみたいの」
内容と趣旨を説明しながら、一枚のリストを、机の上に置く。
「ティーパーティで作るお菓子はチョコレートを使った物でお願いしたいの。一応幾つかはリストにしてみたから、参考にしてくれるといいわ」
楽しいパーティにしましょう。と笑顔で皆に微笑んだ。
●男性陣を集めて
「ティーパーティをしようと思うんだ」
ダイニングルームで集まった男性メンバーと友人達ににっこりとサフィアは言う。
「ランララ祭は恋人達のお祭りだけど、それだけじゃ寂しいものね?」
だから皆で楽しく騒ごうって言うわけなの・・・と、彼女は付け加えた。
「どんなお菓子が出てくるかは始まってからのお楽しみだよ?女性陣がみんなで作ってくれるから心がすっごくこもってると思うの」
楽しみにしてて。と、ウィンクを一つしてサフィアは微笑んだ。
ランララ祭にちなんだティーパーティ。
甘い優しい匂いがその日は丘に漂いそうだ・・・ . . . 本文を読む
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この作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する
『無限のファンタジア』の世界観を元に、
株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
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●その切欠は・・・
真夏の暑さがゆっくりとさめていく夕方。
ウィンディは一枚の紙を見ながら考え込んでいた
「暑いねぇ~。あれ?ウィン、それ何のリスト?」
旅団本部のリビングルーム。
冷えた飲み物を手にして入ってきたサフィアは彼女が見ていた紙を覗き込んだ。
「不足し始めてる旅団の備品リストよ。まぁ、すぐにって言うわけじゃないけれどね。」
書き出しておけば忘れないでしょ?と、微笑むウィンディ。
彼女の隣に座ってリストを見ているサフィア・・・
「確かにそうだけどね・・・」
サフィアの一言にウィンディの耳がぴくりと動く。
この一言…実はサフィアが何か突発な提案をする前触れの言葉なのだ。
そして案の定、その提案はサフィアの口から告げられた。
提案を聞いて思わず苦笑するウィンディではあったが、悪い話ではなかった。
●その提案とは・・・
「今度、街へ買い物に行こうと思うの」
夕食のためにリビングに集まったメンバーと遊びに来ていた友人を前に、ウィンディが話し始める。
「買い物といっても堅苦しく考えなくていいわ。何か買うものがある人は目的の店で買い物を楽しめば良いし、特にないという人は街の散策を楽しむのも良いものね。」
どうかしら?とそれぞれの顔を見るウィンディ。
「大勢で買い物に行くのってすっごく楽しいと思うんだ。」
今度はそう、サフィアが話しかける。
「参加できる人は後で私に教えてくれればOKよ。」
よろしくね。と付け加えてにっこりと微笑むウィンディだった。
旅団内での久々のイベントになる。
さてさて、いったいどんな日になることやら・・・ . . . 本文を読む
目の前には雪の山がある。
ほんの数時間前まで、旅団メンバーと手伝いに来てくれた人達とで屋根から下ろした雪だった。
「ここまであるとは思わなかったわ」
まじまじとその山を見つめるウィンディ。その隣でサフィアが楽しそうな声で話しかけた。
「凄いね~。雪像が作れそうなほどあるよ」
「雪像?」
サフィアの顔を見るウィンディ。それにきょとんとした顔で見返すサフィア…
ウィンディは幼馴染みの彼女の肩をポンっとたたくと、めったに見せない笑顔で言った。
「流石は団長ね。グッドアイディアだわ」
「……というわけで、皆で雪像を作ろうと思うの。」
メンバーが集まったリビングルームで、そう話を切り出したウィンディ。
「皆で下ろした雪をこのまま放置するのはちょっと寂しいでしょ?だから冬の間は雪像にして飾って置こうかなっていうわけなんだ」
サフィアもキラキラと目を輝かしながら言葉を続けた。楽しいことを始めようとしている時の表情だ。
「それに、ちょっとした旅団のシンボルになるっていうのもあるわ。後、作る雪像なんだけど…」
そう言って、ウィンディがボードにこの丘の地図を広げた。本部に続く道にX印が書いている。
「この印の部分には灯籠の雪像を置きたいの。これは必須ね?それ以外は自由につくってOKよ。チームで作るか個人で作るかも任せるわ」
「あ、製作用道具と皮の手袋は納屋にあったので必要な人は言ってね?持ってくるから」
ウィンディの言葉の後にサフィアが付け加える。
よろしくお願いね。と微笑むウィンディ。
さてさて、どんな雪像ができるやら… . . . 本文を読む
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