本当は怖い「和食」に「ダイエット飲料」!? 食べ物に関する、あやふやで危うい知識を撲滅しよう!

2011年06月28日 16時16分10秒 | Weblog
You are what you eat.
すなわち、あなたのカラダは、あなたが口に入れたものから出来ています。



■「和食」ならなんでもいいわけではない
保健師:(川上さんの食事記録表をチェックしながら)川上さん、お昼は丼物が多いんですね
川上:えぇ、時間がないですからね。牛丼は旨い、安い、早いので、本当に重宝しています。パッと入って、思いっきりかき込んで、ササッと出て行く。まさに日本が世界に誇るファストフードですね
山下:ハンバーガーショップにも行かれていますね
川上:はい。毎日、牛丼じゃ、飽きますから。昔はよく子どもたちと一緒に行ったなぁ。子どもたちは景品のオモチャがお目当てなんですけどね。付き添いの私はポテトとハンバーガーにやられちゃいました。それ以来のリピーターです

 中年男性に大人気の「牛丼・天丼・カツ丼」は和食に分類されますが、エネルギーの過剰摂取につながるので、カラダを引き締めるためにはできるだけ避けたい食べ物です。

 かと言って、「蕎麦」は低カロリーな和食だからと、朝・昼・晩「蕎麦」だけという偏った食事も感心しません。たしかに体重は落ちますが、それに伴って筋肉も減ってメリハリのないカラダになってしまいます。

 筆者は外食する場合、できるだけ刺身定食や魚系の定食をチョイスするようにしています。ただお店によってはご飯が山盛りの場合があるので、少なめにしてもらって「よく噛んで」食べています。

 コンビニの場合は、おにぎりを基本にドレッシングが和系のサラダにしています。栄養学的にはベストな選択とはいえませんが、その分夜に野菜を多めに摂るなどして対応しています。

 また、ハンバーガーショップで定番のフライドポテト。使われている油がトランス脂肪酸といって、心筋梗塞の発症と密接に関わっています(使われている食品など詳細はコラム【トランス脂肪酸】を参照)。その他にも砂糖たっぷりのソフトドリンクも、カラダの引き締め、メタボリックシンドロームの改善には大敵です。そのことを、あまり気にせず(知らず)、「手軽だから」「時間がないから」という理由で頻繁に利用していると、後で大変なことになります。

 それからお子さんがいる方は、できればファストフード店に連れていくのはやめてください。

 なぜなら、子どものときの食習慣が大人の食習慣に大きく影響を及ぼす(トラッキング)からです。もし子どもが好きだ、喜ぶという理由だけで、ファストフードやソフトドリンクを食べ、飲ませていたらどうなるでしょう?

 大人になってもあまり健康的でないライフスタイルを送り、結果的に高血圧や糖尿病などの生活習慣病になるリスクが高くなります。子どもさんの将来を本当に考えるなら、ぜひ一緒に「和食・よく噛む・お茶お水」に取り組んでみてください。教育に匹敵する投資効果があるはずです。

●【コラム】トランス脂肪酸

 トランス脂肪酸は、液状である不飽和脂肪酸を固形化する際に水素を加えることで発生する、不飽和脂肪酸です。マーガリンや調理油、ショートニングに加え、ポテトチップスなどのスナック類、ハンバーガー、フライドポテトといったファストフードや加工食品に使用される私たちにとって「身近な」油脂です。

 しかし近年、これらを大量に摂取することにより、さまざまな弊害があることがわかってきました。

1.LDL(悪玉)コレステロールを増加させ、HDL(善玉)コレステロールを
減少さる。結果的に心臓病(心筋梗塞や動脈硬化)のリスクを高める

2.アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を引き起こす

3.高齢者の認知機能が早く低下する(CHAP: Chicago Health and
Aging Projects、Neurology誌2004年5月11日号に発表)

<トランス脂肪酸を含む食品一例>

マーガリン
ショートニング(パン、ケーキ、クッキーなどに使われている)
コーヒーフレッシュ
フライドポテト
カップ麺
菓子パン類
マヨネーズ
ハンバーガー・チキンナゲット・フライドチキンなどのファストフード類
ドーナッツ
ポテトチップス
カレーのルー
……など

お腹が空くと、力が入らない、は
よくある“勘違い”
■丼やファーストフードを減らすのは無理?
保健師:全般的にカロリーが高いので、もう少し量を減らすなり、ファストフードをやめるなり、できませんか?
川上:でも、お腹いっぱい食べないと、力が入らないんですよ。少食なんかにしたら、仕事に影響しちゃいますよ。それに今は食べることが唯一のストレス解消なんです。ハンバーガーをコーラでガーッと胃袋に流し込む。これが最高なんですよ。食事を減らしたり、好物の丼物やファストフードをやめるなんて、とても私には無理です

川上さんのように「お腹いっぱい食べないと、力が入らない。仕事にも影響する」とおっしゃる方は少なくありませんが、それは誤解です。

 何事も過ぎると良くありません。ではどのくらいが適量なのか? 日本語には「腹八分目」という非常に良い言葉がありますが、「少し物足りないかなぁ」で止めておくのがお勧めです(決して、食べないのではありません)。

 今までお腹いっぱい食べていた人にとっては、最初かなり空腹感を感じるかもしれませんが、それも数日で慣れてきます。むしろ、ちょっと軽い空腹感を心地良く思えるようになってきます。

●【コラム】ダイエットドリンクで脳卒中?

 商品の名称、味、匂い、色は違っても、ソフトドリンク(ジュース)は基本的にすべて「砂糖水」。頻繁に摂取していると、肥満だけでなく糖尿病や心筋梗塞、脳卒中などになるリスクも高まります。

 では0キロカロリーが謳い文句の「ダイエットドリンク」なら大丈夫なんでしょうか? 

 先日発表されたアメリカの研究では、2,564名の方を9年間追跡調査したところ、ダイエットドリンクを毎日飲む層は、ソフトドリンクを飲まない層より脳卒中や心筋梗塞などにかかる頻度が48%高いことが明らかになりました。この傾向は、年齢、性別、喫煙歴、運動、アルコール消費、過去の病歴の影響を取り除いて検討しても、変わらなかったということでした。

 なぜ0キロカロリーなのに、このような病気を引き起こすのか? そのメカニズムは未だ明らかになっていませんし、今後同様の調査を規模を広げて継続する必要があります。しかし、メカニズムが解明されてから控えるのでは遅すぎます。今からできるだけ控えることこそが、最善・最良のリスクマネジメントです。

 ちなみに、この記事で勧めていた望ましい飲み物は「水」でした(The optimal substitute is water.)。

http://diamond.jp/articles/-/11321?page=4

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