半年で売り上げ1.6倍達成「ほめ言葉マジック」

2012年07月23日 17時08分15秒 | Weblog
プレジデント 7月23日(月)19時15分配信

 「会社でも家庭でも『ホメる』ことでうまく回っている」(47歳男・広告)の証言の通り今「ホメ」が熱い。「ホメ渡部」キャラで人気を博すアンジャッシュ・渡部氏と「ほめ達! 検定」仕掛け人・西村氏が「ホメ」の効用について語り合った。

 西村 “ホメ渡部”というキャラクターはどこから生まれたのですか? 

 渡部 テレビ朝日の「お願い! ランキング」という番組から誕生したキャラなんです。人はほめられると顔がノーガードになり、ニヤニヤしちゃうじゃないですか。その顔を面白がるのが狙いで、「企業に出向いて、一生懸命開発した商品をその人の前でほめちぎったらどうなるか」を実践しています。

 西村 すごく面白い視点ですね。ただ、じつは「ほめっぱなしの罪」というのがありまして(笑)。

 渡部 え!?  ホメ渡部の場合はテレビ番組の企画なので、ほめっぱなしでもよしとしてください! (笑)

 西村 どういうことかというと、一般に言われている、「ほめると相手のモチベーションが上がるからよい」という論理は、半分正しくて半分間違い。相手のモチベーションが上がったら、そのモチベーションの使い道まで教えてあげなければならない。それが、ほめることの奥義といえます。

 よく「若い人をほめると調子に乗るから、甘い言葉はかけたくない」という人がいます。でも、単純にほめるだけでなく、たとえば「こういうことができた君だから、次はこういうところをやってみようよ」と言って、次の行動の背中をちょっと押してあげる。さらに、その行動の変化による結果の違いまで見つけ、伝えてあげる。たとえ結果が期待通りでなくても「君自身は成長している。僕はそこを見ていたよ」と伝える。そこまでやって、ようやく“ほめる”ことのワンクールが終了するわけです。

 渡部 ほめる側が「あなたがこうしたことによって、周りがこれだけ変わったんですよ」と示せば、調子に乗るだけでは終わらないはずですよね。

 僕なんかは自分がほめられると、ついつい次もその期待に応えようとする。心理学で言うレッテル効果と呼ばれるパターンにまんまとはまる。このレッテル効果を生かせば、「次にまたこれをさせたいからほめる」といったほめ技術につながります。たとえば、ふだん料理を作らない奥さんに、今後はできるだけ料理を作ってほしいと思ったら、たまたま料理を作ってくれた機会を逃さず、すごくほめるといい。

 西村 「ほめるは他人のためならず」とでも言いましょうか、ほめることによって一番恩恵を受けるのは自分だったりしますよね。周りの人をほめ続けると、自分の周りでいいことがいっぱい起きるようになる。それは、ほめることによって最高の返事、すなわち“行動”を相手から引き出していることにほかなりません。反対に、ダメなところばかりを指摘しても、相手はなかなか行動を変えようとはしません。飲食店の覆面調査でダメ出しに主眼を置いた調査から、ほめることに主眼を置いた調査に変えたところ、対象店舗の売り上げは平均で1.2倍も伸びました。なかには半年で1.6倍になった事例もたくさん出たのです。

 渡部 ダメ出しのポイントを探す作業と、ほめるポイントを探す作業はじつは同じで、それをどちらの方向で表現するかの違いにすぎないから、そのような方向転換ができたのでしょうね。

 僕はお笑いの中でもツッコミ役なので、人の欠点やアラを探すことを職業にしています。ただ、本質を突く作業という意味では、ほめるポイントを探す作業と全く同じなんです。だからホメ渡部というキャラクターが僕にうまくはまったのだと思います。

 西村 “ほめる”と“叱る”、あるいは“けなす”の根っこは一緒だと、僕も感じます。ホメ渡部の書いた本の中ですごく面白いなと思ったのが、まさに「ホメ渡部じゃなく、ケナシ渡部でも行けた」という部分。つまり、あるターゲットに対しプラスに持ち上げることも、マイナスに貶めることもできるけど、その効果は全く違う。

 ただ、放っておいても人は、他人の欠点に目がいきがちです。僕の経験では「相手のことを考えて」とか「相手にこうなってほしい」という想いが強い人ほど、ついついマイナス方向の指摘をしてしまいがち。でも、逆にプラス方向に持ち上げてみると、思ってもみない効果がさらに生まれるのです。

 渡部 「ポジ出し」という言葉が若者の間で流行っているくらいですからね。僕のやり方は、まず特徴的なところを探す。それが見当たらないときは、その人がなかなか継続できなかったり、実行できなかったりするところを探す。それでも見つからない場合は、その人より自分を下げる。

■ものは言いようほめるもけなすも愛情の証し

 西村 ほめるところを探すのではなく特徴的なところを探すというのは、すごい視点ですね。たとえマイナスの部分であっても全部プラスに変換できるわけですから、究極のほめ技(わざ)だと思います。

 渡部 たとえば遅刻をした部下がいたら、「規則に縛られる社員が多い中にあって、君のように自分の意思で時間をコントロールするのも一つの能力として素晴らしい」とほめる。ものは言いようで、「ケチ」な人に「倹約家」と言うのと一緒。

 食べ物のレポートの際、味が薄いときは「いくらでも食べられますね」、味が濃いときは「ご飯に合いそうですね」、美味しくないときは「好きな人は好きでしょうね」と答える。「クセになる」「個性的だ」「はまる人ははまる」といったフレーズもあります。

 西村 なるほど(笑)。今度からテレビの食べ物番組を見るときの目が変わりそうです。ただ要は、人や物の魅力というものは、その欠点やコンプレックス、トラウマのすぐ横に隠れていると言えるのかもしれませんね。

 渡部 僕は女性とのやり取りの中で必ず使うのですが、ある女性が「私って飽きっぽいの」と言ったら、「いやいや、いろんなところに好奇心のアンテナを張ることができるなによりの証拠だよ」と答える。「引っ込み思案で、意見を言えないの」と言ったら、「そういう子がいるから個性のある人が目立つわけで、あなたのような人がいないと人間関係や集団がゴチャゴチャになってしまうよ」と答える。「空気を読めないと言われちゃうの」と言ったら「空気を読まない人は必ず必要。みんなが読み合っていてもなにも生まれないから」と答える。

 西村 すごい!  いまの話を聞いて、先ほど渡部さんがおっしゃった真意がわかりました。人はただほめられたいだけじゃなく、誰かの役に立っていることをすごく知りたいということですね。「笑顔が素敵ですね」で終わるのではなく、「その笑顔ですごく場が明るくなる。なにか元気をもらえたような気がします」といった形で、周囲にも好影響を与えていることを伝えると、すごく心に響くほめ言葉になります。

 だから、ホメ渡部が企業に行って、商品をただひたすらにほめる言葉が、視聴者の心にも響く。さすが、ホメ渡部は違います。

 渡部 ありがとうございます、ほめていただいて(笑)。結局、ほめるもけなすも、究極を言えばその人に興味があるからやっているわけで、どうでもいい人に対しては無視しますよね。バラエティ番組などは、欠点やミスを指摘して笑いにするわけですが、そこには愛情がある。たとえば、思いっきり転んだ人に対し、なにも指摘しないのはすごく冷たい反応をしたことになる。

 「いま、転んだよね」と突っ込んであげるのが、けなしているように見えて、じつは愛情なんです。

 西村 相手を「見ていてあげる」ということですよね。そして、それを伝えてあげる。

 渡部 しかも傷口にしっかり塩を塗って、膿をとことん出してあげると、一番早く治る。

 西村 すごい!  そこまでは気づきませんでした。なるほど! 

 渡部 だから最初の遅刻の件でも、まずは「なんで遅刻なんかしてるの」と一度は突っ込んであげなきゃいけない。それが遅刻した本人にとっても一番楽なはずで、周囲が黙っていたら本人も辛い。そうして早く膿を出し切ってから、ほめることに転じるわけです。



■システムとしてほめる場を設定するのはいい

 西村 人はふだんの生活や仕事の中で、なかなか他人をほめることは難しいと思います。たぶん渡部さんや僕が楽なのは、“ホメ渡部”とか“ほめ達”というキャラクター、役割を担っているから、ほめざるをえない状況に追い込まれていること。「ほめ達! 検定」の狙いの一つもそこにあって、認定証(カード)を常に携帯してもらうことにより、ほめなきゃいけない立場に追い込んでいるわけです。

 渡部 ホメ渡部の場合は、番組収録といういわば締め切りがあります。収録日に絶対にほめなければいけないから、その日までに、なにがなんでもほめるポイントを見つける。これまで「ティッシュをほめてくれ」「水をほめてくれ」といった難しいテーマもありましたが、もし「じっくり取り組んでいいよ」と言われたら、いつまでたってもできない可能性はあります。

 西村 そういう意味では、“ほめ”の締め切りをつくるというのはいいかも。

 渡部 たとえば、どんなに嫌な上司や同僚、部下についても、「明日までに、ほめるポイントを○個見つけろ」とシステム化し、そうせざるをえない環境に追い込むわけですね。

 いま、僕は若いビジネスマン向けの番組に出演させていただいているのですが、社内でなにがよかったかを確認し合う企業が増えていると実感しています。仕事の最後のミーティングで「今日、誰がよかったか」といった意見を出し合ったり、さらに、みんなからよかったと言われた人に対し、部門長が近所のファミレスのクーポン券をあげたり。和気あいあいとした部分と、システム化された部分のバランスが、すごくいいなと思います。

 それがうまく回ると、ミーティングで他人をほめなければいけないから、他人のいい部分に着目するようになる。上司も部下のミスが気になるだけじゃなく「今日はどこを頑張ったか」を見るようになる。

 西村 「人間はそもそも人のことをほめられない」ことを自覚することが大事です。わたしたちは本能で、自分の周りの人の欠点やできていないところを探してしまう。自分の周りの上司や同僚、部下の悪いところ、ダメなところが見えてしまうのは、本能でしみ込んでいるものだから仕方がない。だからこそ、本能よりちょっとだけ自分の理性を生かして、周囲の人のいいところを探そう、あるいはそういう修業だと考えゲーム感覚でスタートすることも大事です。意思を持って、覚悟を決めて、ほめていこうということですね。

 渡部 ほめると、自分が心地いいというような、気持ちいいというか、なにか他人のためであり自分のためであるというような、不思議な感覚になりますよね。ホメ渡部では、ほめた相手がガードをゆるゆるにした状態になったところで、ちょっと突つつくような冗談を言うと笑ってくれるんですね。しかも、テレビを見ている人も気持ちよくさせたうえでのエンターテインメントですから、なによりやっていて楽しい。

 ホメ渡部の第1回の放送が終わった翌日、ダウンタウンの浜田雅功さんから「昨日、あれ見たけど、面白かったで」と言われ、すごく嬉しかった。憧れの浜田さんに、ホメ渡部がほめられたんですから、レッテル効果でまた頑張っちゃう(笑)。

 西村 僕が「ほめ達! 」になってよかったなと思うことが2つあります。一つは、いままで湧かなかったようなアイデアが湧くようになり、見えなかったものが見えるようになって“気づき”が増えたこと。もう一つは、プラスの引き寄せがものすごく強くなったこと。じつは、ほめたほうは忘れているようなことでも、ほめられた相手のほうはよく覚えているんです。ほめることで、相手の心に残る印象的な言葉を、知らぬ間に伝えているのかも。

 渡部 「ほめ達! 検定」を一度受験してみたいですね。バラエティのキャラクターが、どこまで通用するのか(笑)。

 西村 渡部さんに、いまさら受験してもらうのは申し訳ない。ぜひ「日本ほめる達人協会」の名誉顧問になってください(笑)。

 「お願い! ランキング」はテレビ朝日系(一部地域を除く)月~木 深夜0:20~金 深夜1:20~ 放送中。

アンジャッシュ 渡部 建 VS 日本ほめる達人協会理事長 西村貴好 構成=小澤啓司 撮影=尾関裕士

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120723-00006731-president-bus_all

“最強の呼吸法”でリラックス&疲労回復!

2012年07月23日 17時07分00秒 | Weblog
週刊SPA! 7月22日(日)9時38分配信

★呼吸法で健康問題の8割は解決する!

■疲労回復 システマ・ブリージング

 鼻から息を吸い、口を軽くすぼめて吐く!

 三十路を越えた頃からか、7時間は寝ているのに疲れが抜けない日が増えてきた。そんな記者S(33歳・男)が試したのは、「癒しを超えた攻めの呼吸法」「最強の呼吸法」と、なんともマッチョな「システマ・ブリージング」である。なんでも、「旧ソ連軍で生み出された訓練法『システマ』の核となる技術」で、一番の効果は、「人生の妨げとなるあらゆるネガティブな感情の源、『恐怖心』をコントロールする点」にあるんだとか。「銃弾が飛び交い、爆弾が炸裂する極限状況下で活用されてきた」って、どんだけハードなんだ!?と思いきや、基本のブリージングは(1)鼻から息を吸う (2)口を軽くすぼめて口から息を吐く、以上。これだけ!? 胸式でも腹式でもOK。自分が快適に感じる深さで呼吸をすればOKって、ただ、息するだけじゃん! が、本にはこの基本の呼吸法を3~5分試すだけで、体がリラックスして血圧と脈拍が下がるとある。試しに計測すると確かに……。

 ということで、この「最強の呼吸法」を日常に取り入れることに。「ただ息すりゃいいんでしょ」と思いきや、実践して初めて気づいたのが、自分が口で呼吸していること。最初はかなり意識的に行う。

 この呼吸法に慣れてきたら、「抜けない疲れを癒すマッサージ」も取り入れてみた。みぞおちに指を当て、システマ・ブリージングをしながら1分間揉みほぐし、その後、肋骨から腹部全体へとマッサージしていくというもので、体の奥に蓄積された緊張を解消。

 これ。みぞおちを押すこと自体がツライ。イタ気色悪い感じに、体が嫌がるのだ。しかし、みぞおちは「緊張の中心」とのことで、このストレスの塊を退治すべく、ぐーーと押し込む。このマッサージを、起床後と就寝前、一日2回行う。3日目くらいだろうか。なんだか目覚めがよくなった気がする。気のせいか? プラシーボ効果か? 検証すべく、いましばらく続けたいと思っている。

 ■『最強の呼吸法システマ・ブリージング』(北川貴英/マガジンハウス) 日本人2人目の公認システマインストラクターの著者が、その原理と実践を説く。スッキリ目覚める、あがりを解消する、悪酔い防止など日常生活に生かせる術も指南
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120722-00000501-sspa-soci

お一人様を救うブッダの教え【説法1】お金がたくさんあると、心が混乱しやすくなる

2012年07月23日 17時05分02秒 | Weblog
プレジデント 7月21日(土)13時0分配信

 「お金がたくさんあって既婚」と「収入が低くて独身」では、前者のほうが幸福と決めつけていないだろうか。若手の気鋭僧侶が説く「古くて新しい」幸福論。

 今の世の中には「お金があることが幸せである」と思わせるような価値観が流通していて、私たちはそれを子供のときから何度も刷り込まれ、洗脳されるようにして育ちます。

 貧困問題を解決しようという取り組みは尊いものですが、それさえ「貧困は悪」→「お金がないのは悪いこと」→「お金がないと幸せになれない」というメッセージを潜在的に発信しています。そういう情報を浴び続けるうちに、「お金がないのは不幸せ」という価値観が潜在意識にこびりついて、「お金が手に入れば幸せになれるに違いない」という幻想が形成されてくる。

 「年収300万円の自分は不幸せに違いない」とか、「今の自分は失敗しているに違いない」と思っている人の多くは、生活実感というより、世の中の皆がそう思っているからそうに違いない、と洗脳されているのです。その思い込みが原因でいつもイライラしていたり、自分を低く評価して自信のない生き方をしていることのほうが、よほど不幸せです。

 年収の高い人は幸せなのかといえば、そうともいえません。お金持ちほどお金のことが気になりがちで、「減らしたくない」とか「損をしたくない」と考えるものです。お金で自分の小さなプライドを支えたり、お金にものをいわせようとするので、思うようにならないとすぐにイライラして心が乱れやすい。

 結局は、貧乏だろうとお金持ちだろうと、お金を幸せの価値尺度にしている限り、常に苦みを抱えていたり、イライラしやすい状態に置かれているわけで、心が満ち足りた平穏な幸せというものにはほど遠いのです。

■「苦」が消えた状態を快楽と誤解している

 私たちは何か欲しいものがあって、それが手に入らない状態にあるとき、「持っていなくて苦しい」と感じます。その苦しみを解消するために、苦労して手に入れようと努力する。

 年収をアップしたいと思ったら、仕事を頑張ったり、勉強して資格を取ったり。結婚したいと思ったら婚活をしたり。

 そして欲しかったものを手に入れた瞬間に、今までの苦しみがすっと消えて、「もう苦しくない。素晴らしい」と快楽が生じます。

月読寺住職兼正現寺住職 小池龍之介 
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120721-00006683-president-bus_all

相手がホッとする相づち&聞き方テクニック

2012年07月23日 17時03分25秒 | Weblog
オズモール 5月30日(水)12時9分配信

「あの子と話すと安心する」と思わせる相づち&聞き方とは?

“聞き上手は話し上手”なんてよく言われるけど、人の話を上手に聞くのって意外と難しいもの。企業や個人向けに発声や話し方を指導している倉島麻帆さんは、こう話す。

「人間は、相手に『知ってもらいたい』『伝えたい』という思いが強い動物。聞き手がうなずいたり、感心したりすることで話し手は安心感を抱き、気持ちよく話せるようになるのです」(倉島麻帆さん)

でも人の話を聞いてばかりだと、相づちが単調になりがち。そこで、どんな相づちだと相手が安心感を持って話ができるのか、具体的な方法を倉島さんに教えてもらうと…。

◎基本の相づち
「ええ」「へぇ~」「あぁ」
「そうですね」
「なるほど!」
基本の相づちは、感情を込めて、大げさに言うのがポイント。そのうち、自然に出るようになるはず。

◎共感の相づち
「それは大変でしたね」
「つらかったですね」
「ひどいねー!」
「それはとてもよかったですね」
「いいね~」
共感の相づちを打つときは、相手の気持ちになって話を聞くことが前提。特に女性に対しては、相づちに「あなたの味方です」というメッセージを込めて。女性の脳はまず「この人は敵か味方か」を判断して行動する傾向があるのだそう。男性には「すごい!」など、感心を込めた相づちが有効。

話に共感できないというときでも、否定せずに「私なら…」と「私」を主語にしてメッセージを伝えるとやわらかい表現で気持ちを伝えることができる。

また、話すテンポや呼吸、しぐさなどを意識することもポイント。相手が年上の場合、自分のテンポは、相手より少し遅くしてみて。そうすることで相手は「この人は自分を受け入れてくれそう」と安心できるのだとか。呼吸は、相手より深くゆっくりするように心がけよう。

しぐさに関しては「ミラーリング」といって、相手のあごの動きや首、肩の角度に合わせる、相手がコーヒーを飲んだら飲むなど、まねるしぐさが好感度アップに有効。さらに倉島さんは、手のひらを相手に見せて話を聞くことを提案。例えば座っている場合なら、手のひらを上に向けて太ももの上にのせて話を聞いてみて。相手に心を開いているという印象を与えるのだとか。

さっそく紹介した相づちや聞き方を取り入れて、「話していると何だか安心する」と思われるような好感度の高い女子をめざそう!【オズモール】


倉島麻帆
スマイルボイスカウンセラー。フリーキャスター。証券会社勤務を経て、フリーアナウンサーとして活動。脳科学や心理学を取り入れた発声、話し方などを研究し、人前で堂々と話す技術を多くの企業やセミナーで指導している。著書に『10000人の声と人生を変えた1分間<笑顔>発声法』(日本実業出版社)など。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120530-00000005-ozmall-ent

急増する「職場の人間関係改善」ビジネス書を読み解く

2012年07月23日 17時01分43秒 | Weblog
週プレNEWS 5月23日(水)10時10分配信

この時期、書店のビジネス書コーナーに足を運ぶと「職場のコミュニケーションの悩み」に関する本が山積みになっています。書名も『妻も子供も上司も部下も…どうして私の話を聴いてくれないのか』『折れない心をつくるシンプルな習慣』など、切実すぎるものばかり。

なぜ今、ビジネス人間関係本が激増中なのでしょう。そして、そもそも何が書いてあるのでしょう。ビジネス系ライター片岡裕(以下、「片」)と、外資系を含め約10の企業で産業医を務める榛原藤夫(はいばら・ふじお)氏(以下、「榛」)の対談形式で、本の紹介をしていきます。

ちなみに「産業医」とは、委託された企業の社員健康管理を専門とする医師のこと。多くの産業医同様、榛原氏も今、日本中の職場で多発する新型「心の病」問題と日々格闘中です。

※本の「内容」部分(***~***)は、原文の引用でなく引用者が内容をまとめたものです。

◆◆◆

片 しかし、こういうビジネス書って急に増えましたよね……。

榛 この時期、ちょっと前までは新入社員向けビジネスマナー本がほとんどだったのにね。

片 今は上司もバブル世代で、マナーとかうるさくないし。その一方で急増中の「職場の人間関係本」、とりあえず30冊ほど読んでみたのですが、大きく分けて5つのジャンルがあるようです。

1、「話し方」訓練本は、論理的に語る方法、共感を得るしゃべり方、いい声の出し方といったもの。

2、「聞く力」本は、「口ベタでも相手を気持ちよくしゃべらせて営業上手に」といった内容。

3、「部下育成」本は、要は上司世代が「ゆとり世代」部下とどう接するべきかって本です。

4、「部下力」本。部下世代が、「上司にかわいがられるための方法」と、「バカ上司をコントロールする方法」の2派がある。

5、「感情コントロール」本は、疲れた心をどうするか、または自分の中の怒りやイライラをどう鎮(しず)めるかといったものです。

榛 なるほど。

片 では、「話し方」本から入りましょう。このジャンルは4年ほど前からブームで、『週刊ダイヤモンド』『プレジデント』といった有名ビジネス誌もこの4月に「話し方」大特集や増刊号を組んだほどの鉄板テーマ。そして最新刊の中で最も売れてるのが、NHK長崎放送局のキャスターを16年務める矢野香さんの『その話し方では軽すぎます! エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」』(すばる舎)です。話す内容と話す態度と話す声を点検することで、重みをもった人になろうという一冊で、例えば、こんな内容。

***

話すときに体を動かしすぎると軽く見えてしまう。例えば次の30秒間は瞬きを我慢――自己紹介冒頭の30秒。名刺交換で自分の名前を名乗る30秒。相手の話を一生懸命聞いていることを伝えたい30秒。

緊張しながらの笑顔は軽く見られる。楽しい笑顔と異なり口元に力のないへらへらした笑いに見える。本人は緊張を隠しているようでも逆効果!

話すとき、事実と感情・評価を分ける。例えば「今日のイベントは大成功でした」ではなく「目標入場者数の1.5倍を記録し、大成功と言えると私は思います」と話そう。

***

榛 アナウンサーって感じだねえ。確かに、「事実と感情・評価は分ける」は、弁護士の間では昔から基本ルールだったけど、今やビジネス界でも基本中の基本です。

片 NHKのベテランアナウンサーらしい、読むと背筋が伸びる感じがする本で、マナーも学べてオススメですよ。次は「聞く力」本。最新刊の中で面白かったのは、『話さなくても相手がどんどんしゃべりだす「聞くだけ」会話術』(松橋良紀/ダイヤモンド社)かな。これは方言コンプレックスと元来の話しベタでクビ寸前だった営業マンが身につけた、「自分はしゃべらずとも自然と相手が話しだし、仕事がとれてしまう」魔法のテクを披露したものです。

***

1、相手とアゴを合わせる。つまり、相手がうなずくタイミングで自分もうなずく。

2、相手の言葉の要所をずっとオウム返しにしていく。例えば「……で悩むなあ」と相手が言ったら、「悩みますよねえ」と返していく。

3、相手の姿勢や仕し草ぐさもまねる。

4、相手が話すリズムや呼吸とも合わせる。

***

榛 「シンクロ率」を上げるって話ですね。これ、モテる人はけっこう無意識にやってる技で、シンクロ率が高くなると、相手は「自分に対してこの人はすごく本気なんだ」って思い込みやすい。営業マンがうまくやれば“人たらし”になれる。ただ、恋愛の場合は、あまりあちこちでシンクロしてると問題が発生するわけで、塩谷瞬もそういう能力が高かったんじゃないかと(笑)。その場その場では常に本気。人前ですぐ泣く男が実はモテまくるのもそれです。でも営業的にはアリですね、これ。

片 「人間関係本」急増の理由として、近年の職場環境の変化でコミュニケーションべたには厳しい世の中になってるのはある。僕の知人でも、人付き合いは不得意だけどコンピュータにはすごく強くてSEになったけど、会社に入ったら営業も自分でやらなきゃいけなかったり、あるいは30代になって部下の管理をしなきゃいけなくなったりして、メンタル不調になった人たちがいるし……。

榛 いつの時代にも、もともとコミュニケーションべた気質の人は必ず一定数いるんだけど、昔はそれなりに適職があったんです。昔の日本では「男の口べた」が評価されることもありましたしね。それで、数年前から「プレゼン能力」向上の本が増えましたが、こういう本を買っていた層は、「上司と仲良くやること」や「仕事帰りに飲みに行くこと」なんかを心の中で馬鹿にしていたと思うんですよね。社内付き合いなんかより、スキルだ、プレゼンだと。しかし今は、ビジネススキルやプレゼンはあって当然で、それに加えて全方位型にうまく人間関係を築けないとコミュニケーションスキル不足の烙印を押されてしまう。

片 昔よりも、会社帰りの飲み会はずっと減っているみたいだけど……。

榛 それゆえに職場内でのコミュニケーションだけで評価されちゃうから、ある意味では昔より辛い。現場の実感として、コミュニケーションが少なくてもやっていける職場が、ほとんどなくなってきている印象です。それがメンタル不調者の増加の一因になっていることは間違いないと思いますし、コミュニケーションべたという理由だけで出世できないサラリーマンも、最近は増えています。

片 「コミュニケーションを吉本芸人に学べ」とか言ってる本や記事も多いんだけど。

榛 『アメトーーク!』を見ればわかるように、あれは全員のキャラ設定がすでに確立していて、ネタのパス回しができるから有効なのね。上司や営業先はカタブツなのに自分だけ“芸人”やってもますますつらいだけで、こういう無責任な本や記事は相手にしないほうがいいです。

片 次は、トレンド(!?)の「部下育成」本です。たくさんあるけど面白かったのは2冊。1冊目は『「ゆとり世代」を即戦力にする5つの極意』(伊庭正康/マガジンハウス)。著者は昨年まで20年間リクルートに勤めてた人で、部下世代から見たらイラッとする書名ですが(笑)、「ゆとり世代」の傾向分析は的確じゃないかと。

***

「ゆとり世代」は仕事への覚悟が足りないと言われるが、実は、彼らの成長欲は極めて高い。ただ、その欲は「会社内での出世」ではなく「どこでも通用する人材になりたい」、つまり「会社」のホープでなく「社会」のホープになりたいというもの。だから今の会社も人生の一プロセスであり“予選”という感覚が強く、なかなか本気を出してくれない。

***

榛 納得(笑)。

片 だから、社員の動機づけも終身雇用を前提とした「結果報酬=いつかは出世」はもう通用しないので、仕事の「プロセス」ごとに褒めていけと。ところで、こういうビジネス本の著者ってリクルート出身者が異常に多いんですが、誰のプロフィールを見ても「社内で営業成績1位を何度も獲得」って書いてある。いったい1位が何人いるんだよって思ってたら、本書によるとリクルートは入社数年でも多くの社員が営業1位で表彰される仕組みがあり、それで20代のうちに自信を得られて、その後伸びていくと。「私も1位になったけど、1位になったことのない人はほとんどいないでしょう」と正直に書いた人は、多くのリクルート出身者の中でもこの人だけで、そういう意味でも本書は信頼できます(笑)。

榛 この本は、人事研修の最新理論をすごく上手に網羅してる。「新型うつ」の解説も簡潔で的確。

片 その、今日本中の職場で問題となっている「新型うつ」についてちょっと説明してください。

榛 典型例が、高学歴の学生が自信満々で入社したらいきなり上司に鼻っぱし折られて、「職場全員が自分の悪口を言ってる」と思い込むようになり、仕事中に呼吸困難を引き起こした。それで僕が診断書を出して休職を認めたら、直後にツイッターで「診断書げっとなう」と(笑)。で、大学の同級生と「休職ゲットパーティ」の打ち合わせして……。つまり、社内だと「メンタル不調」なんだけど、会社を一歩出ると元気なわけ。

片 同情されづらいですねえ。

榛 でも、だからって軽く考えると衝動で自殺してしまうケースもあるわけです。だから医学的にも「病気」なのは間違いない。これは今、若い社員のいるいろんな職場で起きている問題です。あと、本書も言うように、「自分のやってる仕事にどんな社会的意義があるのか」疑問に思ってしまう部下世代は本当に増えてるんだけど、それをちゃんと説明できる上司はまだとても少ないんですよね。

片 「部下育成」本の2冊目は、それとは真逆の立場の『昭和脳上司がゆとり世代部下を働かせる方法77』(大堀ユリエ/光文社)。著者はなんとガールズ居酒屋を経営する24歳の女性!

***

最初がカンジン! 上から目線でガンガン注意して、舐められないようにしよう! 上から目線という流行語は若者の対等願望の表れ。無視すべし。

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榛 これは原文どおりなんだけど、すごいなあ(笑)。高学歴の新入社員にやったら一発アウトです。でも、ヤンキー気質の女のコにだったら今も有効なんだろうねえ。

片 ギャルって、理解者ぶってすり寄ってくるオヤジのことは逆にバカにしがちだし。

榛 でも、スタッフが失敗したときは怒ったり指示したりするのではなく、失敗の理由を質問して自分で考えさせるとか、その際、YES/NOで答えられる質問はしないとか、「コーチング理論」といわれる有名な「部下に気づきを与える技法」をさりげなく実践してるんだよね。

片 「ビジネス人間関係本」の著者はエリート系が多いなか、こういう“現場系”経営者の本は珍しい。あ、バイトといえば、『9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方』(福島文二郎/中経出版)って大ベストセラーがあるね。3・11の夜、TDLのバイトスタッフが自主判断でお客さんにショップの毛布やフードを配ったりしたのは伝説になってます。でも、あれはバイト求人も異常な倍率の、すごく特殊な組織だからなあ。

榛 いや、ディズニー本より、こっちのほうがずっと役立つよ。

片 なんだかんだいってヤンキー文化は日本の普遍だし(笑)。思うにビジネス書も、自分と近い職場環境でキャリアを重ねている著者の本を読んだほうが効果はありますね。では、「部下育成本」の逆の立場である、部下が読むべき「部下力」本に進みます。最新刊もたくさんあったけど、一番面白かったのは7年前の『部下力 上司を動かす技術』(吉田典生/祥伝社)でした。さっき「コーチング理論」の話が出ましたが、著者はコーチングの専門家。ダメ上司は意見したって動かないから、質問によって上司の視点を増やし、気づきを与え、誘導していこう。上司こそ会社における最大のてこ(レバレッジ)なのだから、上司を上手に使わなきゃ損だよって本です。

***

上司を選ぶことはできないが、上司との付き合い方は自分で選ぶことができる。

「打たれない出る杭」になるために、上司の考えや気持ちを引き出す質問力を磨く。

部下力は社長になっても使える。例えば、球界に三木谷社長が入れてホリエモンが入れなかったのは、部下力の違い。そして部下力があればよい上司にもなれる。

***

榛 「相手は変えられないけど自分は変えられる」というのはカウンセリングの基本だし、何より「部下力」ってコンセプトがすごくいい。「部下という役割」を自覚して、自分を相対化してみるってことは精神衛生上とてもよいです。メンタル不調って、どうしてもひとつの考え方にがんじがらめになってしまうことで悪化することが多いので。それに、職場のうつの理由も、昔は仕事量が多すぎる、つまり頑張りすぎが一番の原因だったんだけど、今はさっき言ったような、上司との人間関係が一番の原因ですから。

片 「自分を相対化してみる」という点でいうと、上司世代のために書かれた「部下育成本」を部下世代が読んでみる価値はすごくあります。今、上司世代が何をリアルに悩んでいるか知っておけば、同僚より一歩リードできる。

榛 風俗嬢が店を選ぶとき、求人誌見るより男性誌に載ってる店の広告見たほうがその店のリアルな実態がわかるのと一緒(笑)。マジメな話をすると、今は「同じ職場からふたりメンタル不調の部下が出たら、その上司が左遷」というケースが広まりつつあるのね。だから上司だって大変だ、ということは部下世代にも知ってほしい。

片 最後は「感情コントロール」本に触れましょう。2年前に出版されて60万部を超える大ベストセラーとなった『怒らない技術』(嶋津良智/フォレスト出版)の第2弾が出たばかりです。

榛 「アンガーコントロール」といわれるジャンルです。カウンセリングの世界では、「彼が自分をイライラさせるのではなく、彼の行動に対して私がイライラしようと決めたから私はイライラしているのだ」と考えるんですよ。

片 ややこしいですね。

榛 でもこれは根拠のない話じゃない。有名な実験があって、怒る演技をしたときと本気で怒ったときで、コルチゾール(ホルモンの一種)の増加や血圧上昇といった身体的な反応は同じで、さらに大脳辺縁系(脳の感情に関する部位)まで同じ反応をする。つまり脳って案外バカで、体に従って反応するわけ。だから行動を変えれば感情や考え方は変えられる。ただ、「考え方のクセ」を変えるのって、右利きの人が左手でご飯食べられるようになるようなものだから、本一冊で自分を変えられるかは、正直、疑問かなあ。

片 一方で「もっと自分を認めて、ラクに生きていいんだよ」って本もすごくたくさん出てますが。

榛 だから、自分に適した「感情コントロール本」に出会えるかがとても重要で、例えば「上司が悪い、周囲が悪い」という思いにとらわれた人が「そんな自分を認めなさい」って本を読んじゃったら症状がますます悪化して、結果的に本人が損するわけ。ホント、これだけ「人間関係本」があると「自分に最適な人間関係本に出会える本」というのが欲しい(笑)。

(取材・文/片岡 裕)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120523-00000501-playboyz-soci