カジュアル・アミーガ         本ブログの動画、写真及び文章の無断転載と使用を禁じます。

ある日カッパ姉ちゃんとカメラおじさんの家に一匹の子犬がやってきた。
日々のうつろいの発見と冒険を胸に生きていこう!

青梅・昭和幻燈館へ

2008年09月17日 | めんちゃん日記
その建物へ入ると、
駄菓子屋のおばちゃんが切符をくれたよ。
暗い入口をのぞくと、
そこは、ミニチュアの街がいくつも広がっていたよ。

ジオラマは、山本高樹さんという人がつくったんだって。
永井荷風爺さんの花街や樋口一葉の路地なんて
よく出来ているよ。


そして又外へ出たら、
あっちこっちに映画の看板がかかげられていたよ。
久保板観さんという人がここで映画看板を描いて
いたんだけれど、今は依頼がなくアートとして
この街で描いているんだそうだよ。
カメラおじさんがぽつりと残念そうに言ったよ。
前に来たときは、もっと店があったんだけれど
ずいぶんなくなった店が増えたなあ・・・

残念ながら
ぼくは、昭和の生まれでなくて
この街にあるものには、何の記憶もないけれど
なぜか懐かしいと思ってしまう旅だったよ。
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青梅・赤塚不二夫記念館へ行ったよ

2008年09月16日 | めんちゃん日記
コトコト電車にのって
山の方へえんえんと、そしてようやく駅をでると、
映画看板の街だったよ。
テクテク歩いて赤塚不二夫っていう漫画家のお家へ行ったんだ。

一階二階と作品が展示されて
有名なときわ荘のジオラマが面白かったよ。


うーん。若い。
酒でふやふやになっている姿しか知らなかったよ。


二階には、トキワ荘のセットが組まれていて
窓外の青梅の風景がそのまま昭和だったね。


ぼく、またこの人にあったよ。
こっちこそ、しぇぇ~だよ。


やっと外に出てきたよ。
ーつづくー
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農園の風景

2008年09月15日 | めんちゃん日記
アヒル農園は、稲が実って
とうもろこし、トマト、キュウリと収穫間近。
カラスやムクドリにとられないように
今年も案山子くんたちが頑張ってる。
  
はやく収穫にならないかな。
ぼくも実りの秋にあずかりたい。

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Cardごのみ24~キッチン

2008年09月14日 | 食玩小物
久しぶりに大作に挑戦しました。イヌ&クマさんが奮闘中のキッチンです。
クマさんはボウルの中身を混ぜ合わせたり、果物をミキサーにかけたりと忙しそう。
オーブンの中では美味しそうなパイが焼け、イヌさんはこれからクッキーを焼こう
としています☆
グロスマン・ステッカーの専門店、西荻窪のレッドハートストアは店内が早くも
秋の装いで、ハロウィンの飾り付けがとても素敵です♪
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桜新町ねぶた祭り・猿回し(ニュース)

2008年09月13日 | 街角探検


桜新町でねぶた祭りが行われています。


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サイレント楽団とめんちゃん

2008年09月13日 | めんちゃん日記
音が聞こえる。
こころが落ち着く音だよ。
何の音だろう?
カッパ姉ちゃんもカメラおじさんも聞こえないんだね。
そう、犬笛の楽団なんだよ。
ぼくたち、わんちゃんしか聞こえない、音色。
夏の暑さで疲れた頭をこの楽団の前で
しばらく涼もう。

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こちら、自由が丘ペット探偵局-27-

2008年09月12日 | 投稿連載
こちら、自由が丘ペット探偵局 作者古海めぐみ
       27
 果たしてハルさんは、浮き橋から50メートルも行かない道路の真ん中で
倒れていた。春が胸に耳を当てると息は微かにしていた。野犬に追いかけられ
て転んでショック状態で気を失っただけだった。救急車で青梅病院へ運ばれて、
膝と額の擦過傷と軽い心筋梗塞で5日間入院した。
もちろん春の報せで息子夫婦が深夜車で着替えなどをもってすぐにやって来た。
 次日の朝。青梅線は、奥多摩から福生辺りまで霧がたち込めて踏み切りで
信号を待つ乗用車がどれもヘッドライトを点していた。
深夜遅く世田谷に帰った春だったが、ほとんど二、三時間の睡眠で居ても立って
もいられず早朝の新宿乗換えで青梅行きの電車に乗っていた。
 そして午前中の検診が終った頃に春は、四人部屋の窓側のハルさんのベッドの
脇に座っていた。昨日息子さん夫婦が深夜駆けつけても眠った状態のままだった
のが、今朝はすっかり目覚めて顔色は青白かったが今までと同じように人懐こい
笑顔を湛えていた。
ちょうど長い奥多摩湖のトンネルを潜って岩肌にコンクリを塗りこめた長い長い
その空洞の筒の先に縞の着物を着たハルさんが日傘で輝く湖をバックに小さな
小鳥ぐらいしか見えなかったのが段々心細気で、愛すべき、可憐で痩せこけた、
はっきりした立ち姿になるように、一時途切れそうになるハルさんという人の
存在が又近々とつながって見えた。
 春が「おはよう。」と声かけて、息子さんたちのことを聞くと明け方意識が
戻ったのを確認して車で一旦帰って行ったという。
点滴の小さなガラス管の中でナトリウム水の滴りを見つめながらハルさんは、
疲れているのか、それだけというと黙った。
窓の外からスズメのさえずりが異様に大きく聞こえてきた。
「スズメも霧が深くて飛べないのね。」
「こんな霧、珍しいわ。」
窓外は、乳白色でうすく木立や電柱が所々垣間見える程度で視界がなく、ここ
が三階なのか一階なのかわからなくなるようだった。
「どうして奥多摩なんか行ったんですか。」
しばらくしてスズメのさえずりの波が引き潮になったとき春がおばちゃまの
ホツレ毛を直しながら聞いた。
「だってね。人生はじめてのデートだったんですもの。」
「奥多摩湖が?」
ハルさんの眼に命の光が点った。
「想い出の場所だったってこと?」
「そううよぉ。」
まるで高校生の春の同級生みたいな気安い、貼りつくような口調でハルさん
は答えた。
「誰とデートしたの?」
春が身を乗り出してたたみ込むと、おばちゃまは天井を見上げて口を尖らせた。
「ねえ。教えてぇ。いいでしょ。」
と春がおばちゃまの肩を揺すったので、はいはい、教えますよ、と言うように
眼をパチパチさせて恥ずかしそうに春を見てこっくりと頷いた。
春は何をいいたいのか、おばちゃまの気持ちが汲み取れないで?と首を傾げた。
「うん。うん。ほら、、、」
「ええ?、、、」
「半次郎さん。」
10才の少女が誕生日に好きなものを買ってあげると親戚の叔父さんに言われて、
控えめにミッキーマウスの筆箱とささやくように掠れた声でハルさんは、春の
おじいちゃんの名前を呼んだ。
「お祖父ちゃん!」
春は、そういって自分の眼が曇るのを悟られないように立ち上がって窓を少し開
けた。背中でおばちゃまがクククっとイタズラな笑い声をあげるのが聞こえた。
「半次郎さん、水が好きだったのね。池とか湖とか・・よく連れてって貰ったわ。」
「若かったのね。ふたり。」
春は悲しそうな目になった。
「ええ。そうよ。若かったわ。苦しいぐらいにね。」
「そのときおばちゃま、・・・どこに、住んでいたの?」
窓から鼻先を出した春は、ベッドの人ではなく自分に向かって問いかけていた。
背中のベッドの上でひとつの小さなため息が聞こえてからしばらく綿のような
沈黙が広がった。聞こえなかったのかー。
春はドキドキして霧を見つめた。
霧は、山から川下へ意外に早く流れていた。
「もちろん自由が丘よ。」
またハルさんのクククっというイタズラな笑い声がその後につながった。
『北海道じゃなかったの!』
心の中で大きな声で春は叫んでいた。
「楽しかったぁ。あんな毎日が楽しいことって後にも先にもなかったわ。」
『どうして北海道の人と自由が丘の人が同時にデートできるのよ。』
「この歳になると、いいことしか頭の中に残らないのね。」
春は、次から次から流れてくる霧の粒を鼻で吸い込みながら涙が止まらなくな
って来た。
「でも私、思うの。こんな歳になってボケたり病気になったりしても、あの
時の、あの、自分がいたんだ、あんなにミサカエなく楽しがった自分がいたん
だと考えるだけで自分はよかった、あれがあるからもういいなあってって思えるの」
春は、シャツの袖を引き出して溢れる涙を悟られないように拭った。
「本当よ。想い出をもってるって強いことなのよ。」
と言うとハルさんは、点滴が終った合図のブザーを押した。
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ピーターゼン~シーちゃんのおやつ手帖63

2008年09月12日 | 味わい探訪
ピーターゼンはアンデルセンの系列店。
このハリネズミ君は今年の干支・ネズミにちなんで作られました。
見て良し、食べて良し☆形が可愛いだけでなく、味もバッチリ美味しいパンです☆
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シュナウザー脱走事件!

2008年09月11日 | めんちゃん日記
昨日ねこ先生の病院で大事件が・・・
ぼくは、しっかりと目撃したよ。

午後の診察室。
2番目に順番を待っていたシュナウザーの飼い主が
もう少しかかりそうだから散歩に行ってきます。
と言って出て行った。
でも順番が来て、30分たっても戻って来ないので
ねこ先生「どこまで行ったんだろう?」と言っていると
電話が鳴って小さな女の子からだったよ。
「あの。わたしの自転車、乗って行っちゃった人が
 ここに電話してって言ったの。」
「?????」
もしかして子ども電話相談室と間違えてないかい・・
カッパ姉ちゃんからねこ先生に電話を代わったよ。

「犬が逃げたんでわたしの自転車で追っかけってったの。」
「その人おじさんとおばさんの二人だった?」
「うん。駒沢通りの真ん中を犬がどんどん走って行っちゃった。」
「えええっ。」


で、結局。
バスは徐行、トラックものろのろ運転でかなり二人が
追いかけてやっと捕まえたんだ。
そのとき旦那さんの方が肘をすりむいちゃった。
結果、
ねこ先生がシュナウザーちゃんの治療と旦那さんの肘の消毒も
したんだよ。

とにかく車に轢かれなくってよかったぁ。
診察室で涼んで舌出してるシュナウザーちゃん。
脱走歴のあるぼくから忠告します。
「どんなにお外や人が怖くても逃げないでね。」


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トマソン的ワイヤー柱

2008年09月10日 | 街角探検
駒沢公園の南。
住宅街の道。
どこにでもある電柱に支えるワイヤーが変!
新しいワイヤーを付けたにもかかわらず、
もうひとつワイヤーのないものが・・・
もしかして古いものを撤去するのが面倒で
ワイヤーだけ切ったとか?


不思議な柱。
世の中、こんな無用の用があってもいいのだ。
と主張しているようです。


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早朝がにぎやか

2008年09月09日 | めんちゃん日記
早朝の公園。
午前6時前。
朝日がギラギラしている中。
ジョギングコースに突然プードル軍団。

何かプードルの会合か、選手権大会?
ゾクゾクと集まってウォーキング。
みんな毛並みがよく、よく手入れされてるよ。


ぼくは、その数に圧倒されて
隅でおしっこしたよ。
朝の公園は、けっこう賑やかだ。




早朝プール清掃ロボット作業中
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昼と夕の間。またまたヌレーノ!(トツギーノ風)

2008年09月08日 | めんちゃん日記
目黒川沿いでいい天気。
風も気持ちよく、
ワンちゃんも昼寝。
人も昼寝。
  

ところが、
夕方から
      
雲デルーノ、
暗くナリーノ、
雨フリーノ
ぼくは、また、ヌレーノ。

間の悪いヤツっていつも間が悪い。
そう。ぼくのこと。
早く間の悪犬、卒業シタイーノ。
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Cardごのみ23~雨の通学路&往診

2008年09月07日 | 食玩小物
ちょっとユーモラスな下のカード。怪我をして寝込んだパンダさんを、
クマのドクターとナースが往診してくれています。
優しい治療でパンダさんもきっと元気になることでしょう☆

 
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猫と犬の間には

2008年09月06日 | めんちゃん日記
      (肉球の影が昼寝の邪魔しないであっち行けって指さしてる感じ)

散歩の途中に
のんびりと寝ている猫ちゃんがいたよ。
気持ちよさそうだなあ、わん。
といったら
ニャムニャムと口を動かしただけ。
猫さんは、寝るのが仕事。
ぼくら、ワンちゃんは歩くのが仕事。
どっちがいいか?
うーん。猫さんっていいなあ。ちょっとね。

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こちら、自由が丘ペット探偵局-26-

2008年09月05日 | 投稿連載
こちら、自由が丘ペット探偵局 作者 古海めぐみ
            26
ダンボールの中にいたメスの10才ほどのチワワは、
すでに死んでいた。健太が何かないかとサーブのトランク
からYAZAWAと書かれたバスタオルを持ち出してきて
そのチワワを包もうとすると、上田祐二が親の死に目に
駆けつけた舞台俳優みたいに急に大きな声で健太の行動
を止めにかかった。そして自分の上着を脱いでTシャツ
をくるりとめくるとこっちを使ってくれ、とYAZAWA
を奪い取ってそのTシャツを健太に渡した。
「悪いね。」
「いいッス。もう。汗臭いけど・・・」
と言いながら中島が持っているずぶ濡れの電化製品のマー
クの入ったダンボールをいっしょに抱えた。
健太は、馴れた手つきで亡骸をクルリンと包んで丁寧に
ダンボールの中に寝かせた。
白い毛の亡骸は首が少し垂れたがカチカチでブルーのT
シャツを着た冷凍まぐろみたいにころんと転がって
横向きになった。
「これは、不法投棄と動物虐待で警察に届けてからオレ
が動物霊園に連れて行く。」
「そうう。被害届けは奥多摩町で出してるからこっちで
処理してもいいけどさ。」
中島が消防団の帽子のツバを整えながら言ったが、健太
は強い力を両腕に漲らせてダンボールをしっかりと掴ん
で自分の胸に抱きかかえた。
春は、健太が普段見せない、男らしいといえば男らしい、
おちゃらけない、強い決意の表情をたのもしく見守った。
「この半年で何匹も死んだ犬は、俺たち、処分してきた
から、ちゃんと埋めてやるよ。」
「いや、自分、やります。」
「いいの?」
「こいつは、オレが供養してやりますって。」
健太が静かだがはげしい心の渦を押し出してきっぱりと
言ったので、中島は黙った。
湖の波が雑草のはみ出したコンクリの岸にチャプチャプ
とリズミカルに音を立てていた。
「顎がなくなるまで子供を産まされたこいつを事故死の
犬と同じに山に埋めてやれない。オレ、胸が痛くて、
ただ埋められない。せめて最後は供養したい。」
「健太さんー。」
と春が健太の背中をそっと摩った。
「こんな姿になるまでこき使いやがって・・」
健太は震える指でダンボールのフタを閉じた。
「これって、奇形で顎がないんじゃねえの?」
中島が驚いて聞いた。
「あんまり無理にかけ合わせて何十回も子供産ませると、
メスの骨からカルシュウムが溶け出して子供の方に行っ
ちゃうの。だから、顎の骨がなくなっちゃうの。」
「そういうことで・・・」
春が中島に説明しているのを聞き流して健太はサーブの
荷台にダンボールを運んだ。
「それにしてもヒドイことするよな。」
と祐二もサーブに乗り込んでスポーツバッグから替えの
Tシャツを出して着ると運転台に座った。
健太が助手席に乗り込んでコンパクト・デジカメを祐二
に見せて、パチンと指を鳴らすみたいに言った。
「こいつ、絶対捕まえてやる。」
突き出されたデジカメの液晶画面を見て祐二は驚いた。
「これ、撮ってたんだ。さすが探偵!」
健太は、液晶のボタンを押して、中の画像を拡大した。
するとそこには、逃げるミニワゴンの後ろ姿が映っていて、
どんどん拡大すると後ろのナンバープレートが読める
までになった。
「オレは、許さない。」
そう吐き捨てると、デジカメの電源を切った。
サーブの車内がすうっと暗闇に戻った。
祐二は、室内灯をつけてバックミラーでヘヤースタイル
をチェックしようと前髪を櫛で梳かそうとしたとき、車内
が真昼のように明るくなった。バックミラーが光の反射で
見えなくなって眼球の奥が真っ白に感光した。
「中島さーん。」
上流の方からオートバイが走ってきたのだった。
中島を呼ぶ声の主は、そこに乗っていた。
「根津さん。」
中島が道路の真ん中へ走り出た。
「さっき電話もらって、おばあさんが行方不明だっつうて
たの。見っけたぞ。」
根津さんというシワが深くて農協のキャップを被った痩せ
た老人がカブに跨ったまま、エンジンを切らずに声かけた。
「ハルさん!」
春も眠い目をした朗報配達人のヘッドライトまで駆けつけた。
そばにいた中島が春に大きく頷いた。
サーブから健太と祐二も出てきた。
「どこにいたんですか?」
春が聞くと、エンジン音で聞き取れないのか老人で耳が遠い
のか、ええ?と春に聞き返して春が大きな声で同じ質問を
繰り返すとエンジンを切って、やっと根津爺さんが答えた。
「この先の道で倒れていたっさ。」
「大丈夫なの?」
「なんか寝てるみていぇだ。」
「意識がないの?」
中島がカブから一歩下がって言った。
「わかんねえ。起こしてたらなかなか起きねえで、中島さん
たちの声がすぐ先で聞こえたもんで、こっち来たぅんだ。」
「中島さん。車出してください。」
健太は、一番近い軽トラの荷台に飛び乗った。
中島と春がその運転台に乗ってエンジンをかけると方向転換
してカブの横につけた。
「根津さん。先導して。」
カブと中島の軽トラが発進して、祐二がサーブで後についた。
軽トラの荷台で吠える二匹の犬にエサをやりながら健太が
運転台上の幌フレームにしっかりと捕まった。
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