日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

「百度」がニッセンと提携

2009-03-18 | 中国経済関連
 ニッセンが百度と提携したという報道がありましたが、本日の日経BPに掲載されていました。この記事だけでは見えないことも含めて記載します。

記事抜粋とコメント:
・中国インターネット検索最大手のバイドゥ(百度)と日本で通販大手のニッセンホールディングスがネット通販事業で提携した。百度のトップページ下に開設された「日本の窓」というサイトを通じて、ニッセンが扱う約1万点の衣料品や雑貨を販売する。中国におけるEC(電子商取引)の市場規模は拡大を続け、 2011年には4060億元(約6兆円)に達するとの予測もある。提携の狙いを百度の陳海騰(チンカイトウ)日本駐在首席代表とニッセンの佐村信哉社長に聞いた。

・中国ECユーザーは2008年時点で利用者が7500万人いると推定され、2011年には2億人まで増える見込みだ。しかし、競争も厳しくなっているから、外国企業が参入するのは容易でないだろう。

・何よりもブランド力だが、外国企業の多くは中国人に名前を知られていない。私がかつて勤めていたNTT(中国語で「恩梯梯(アンディディ)」)ですら、中国で知っている人はわずかだ。

・ゼロからブランド力を高めようとすれば長い時間と膨大なカネ(広告費)がかかる。その点、百度と組めば道が開ける。中国のネット検索市場における百度のシェアは約7割。人数にして2億人を超える人にアクセスできる。

・ニッセンも中国法人で通販事業を始めていたが、期待するほどのスピードで成長できていなかった。今回、百度と組むことで、1 日に数万人のユーザーが当社の中国語サイトに訪れることを期待している。売り上げ目標は2009年度が5億円、3年後に30億円。百度には「送客数」に応じた対価を支払う。

⇒ニッセンは、中国国内の大手B2C企業麦網と提携し、麦網のサイトで自社製品の販売をしていました。この記事を見る限り、その効果はかなり限定されていた物だったと解釈できますね。麦網との提携における広告費等の費用負担や利益配分の契約条件次第ですが、IRでこういう報道するという事は利益は出ていなかった可能性が大かと想像します。

・ニッセンは、サイトは両社のブランドで運営し、アクセス状況や顧客情報の分析も共同で実施する。ニッセンには通販のノウハウがあり、百度は中国のネット市場をよく知っている。両社で強みを出し合い、売り上げ拡大を目指す。

・ターゲット顧客層は、中間層。この層の購買力は高まっており、一方で商品を見る目も厳しくなっている。沿岸部の大都市では交通渋滞がひどく、家からデパートに行くのに2~3時間もかかる。地方ではそもそもデパートがあまりない。いつでも自宅で好きな商品を買えるネット通販は有利だ。

・家具などの大きな商品以外、日本と同じ商品をほぼ同じ値段で売る。北京や上海など大都市の若い女性は、日本の流行に関心があり、当社の商品ラインアップそのものに価値があるはずだ。

 沿岸部なら、注文後4日で商品を届けることができる。日本国内でも3日なので、もはや国境の壁はほとんどない。

⇒実は百度の「日本の窓」自体を始めて知ったので見てみました。百度で「日本」と入力すると7番目に「日本の窓」の案内が出てきますが、百度の検索サイトの中に「日本の窓」が出てくるわけではないですね。会員数は現在44,505名しかいないようです。主に日本旅行に関する記事がメインのサイトのようですね。

 サイトの下のほうに、サーチナや、エクスプローラ上海が運営する「日趣網」という通販サイトがリンクされています。「日趣網」の業績を調べる事ができれば効果は見えてくると思いますが、サイトを見る全員が会員ではないでしょうけど、たった4万人しかいないのでは、効果は薄いですね。

 ニッセンのIR目的の記事に日経が踊らされたのかな?と思います。

百度の日本サイト
http://www.jpwindow.com/

記事出所
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090317/189207/?P=2

前回のブログ
http://blog.goo.ne.jp/muchida3527/e/dd60711131c2c531c8ae110b55bcfdab
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