の大西さんの記事がダイヤモンドに掲載されていました。
上海でも、フリ-ペ-パ-はたくさんあり、一番の老舗はWhenever、次がコンシェルジェ、そして、Supercity。進行ですが元気なのがじゃぴおん。個人的に好きなのがBrosとあります。中国在住日本人相手に日本企業や日本人向けサ-ビス業から広告費を取るモデルですね。
Whenverは中国人向けのフリ-ペ-パ-出版をやっているのですが、コンシェルジェも面白い取り組みをしていたんですね。
以下記事より。
・1995年、大西正也は出版規制の強い中国で、地区政府や日系企業のコンサルティング会社として、フリーペーパー事業を展開する許可を中国の大連市政府から獲得した。チャイナ・コンシェルジュ創業の瞬間だ。
・実父の事業の関係で、94年に中国大陸へ渡った。発展途上の混沌と熱気に興奮し、薬や化粧品のセレクトショップを中国につくりたいと考えた。が、貿易会社をつくるには許可を得るまでに時間がかかり、要求される最低資本金の額もあまりに大きかった。
・壁にぶつかるなか、ハワイやニューヨークでは当然のように溢れている在住日本人向けのフリーペーパーが存在していないことに気づいたが、外国人に出版許可は簡単に下りなかった。このとき目に入ったのが、大連市政府の外国資本を誘致する部署が作った日本企業向け誘致・投資ガイド冊子だ。誤植のひどさにチャンスを直感、冒頭のとおり、フリーペーパー事業へと結び付けた。
・その後、中国人向け訪日旅行誌「A[ei]」を現地旅行会社約180店舗や航空会社、空港などに配布し、12.5万部を発行。「Concierge」は中国や香港で発行されている日本人向け、「needs」は香港人向けのフリーペーパーと事業展開。
・年収350万円以上の中国人富裕層は人口の4.5%、6000万人。彼らにリーチする手法は何か。多くの日本人からの問いに大西が出した解は「海外旅行ができる中国人へのアプローチ」。2005年、日本を旅行する中国人向けのフリーペーパー「A[ei]」を立ち上げた。広告主のターゲットは観光客を求める日本の地方自治体だ。
・当時、訪日中国人客には個人での観光ビザ発給が認められておらず、そこで中国の旅行会社を回り、自治体の地元を訪れる団体ツアーをつくってもらい、広告とともに旅行プランを掲載。また、掲載後はツアー客1人当たり単価や参加人数などの結果、売れなかった場合はその原因をつぶさに自治体へレポートした。こうして06年3月から08年12月までに累計3万2000人の中国人ツアー客を日本に送り込んだ。現在、38都道府県と取引がある。
・今後は、日本政府観光局の中国向けウェブサイトのコンテンツを制作し、訪日へと導くネットマーケティングに乗り出している。
・経営は節目に立つ。04年までは経常黒字を続けたが、その後4年間は赤字。04年に海外五法人を束ねる日本法人の統括会社をつくり、組織強化のために従業員数を大幅に増やし、コストが増大しているのが赤字の主因だ。さらに日本の監査法人の指導を受けて経営体制を厳格化した。業績は痛手を受けたが、中国ルールに従ってきた同社が日本の大手企業や政府との提携、取引を増やしていくには避けられない洗礼だった。12年をメドに上場を目指す。中国大手証券会社からは中国新興市場での上場の提案を受けている。
http://member.diamond.jp/series/entrepreneur/10097/?page=2
さすが元リクですね。日本人からお金を取る収益モデルの事業なんてチャレンジの価値がないと個人的に思っていたのですが、こうやって全体を捕らえてみれば、それなりに論理的で、がんばっているなと思わされます。
そして、上場準備に関連したコスト増に伴い、利益が悪化したというところも参考にする必要がありますね。前は、中国関連企業を東京市場に公開させるという動きがありましたが、是非中国で公開してもらいたいですね。2012年時点だと中国の株式市場がどうなっているか、相当にバブルのリアクションの影響が懸念されますが、すばらしき前例になっていただきたいです。
上海でも、フリ-ペ-パ-はたくさんあり、一番の老舗はWhenever、次がコンシェルジェ、そして、Supercity。進行ですが元気なのがじゃぴおん。個人的に好きなのがBrosとあります。中国在住日本人相手に日本企業や日本人向けサ-ビス業から広告費を取るモデルですね。
Whenverは中国人向けのフリ-ペ-パ-出版をやっているのですが、コンシェルジェも面白い取り組みをしていたんですね。
以下記事より。
・1995年、大西正也は出版規制の強い中国で、地区政府や日系企業のコンサルティング会社として、フリーペーパー事業を展開する許可を中国の大連市政府から獲得した。チャイナ・コンシェルジュ創業の瞬間だ。
・実父の事業の関係で、94年に中国大陸へ渡った。発展途上の混沌と熱気に興奮し、薬や化粧品のセレクトショップを中国につくりたいと考えた。が、貿易会社をつくるには許可を得るまでに時間がかかり、要求される最低資本金の額もあまりに大きかった。
・壁にぶつかるなか、ハワイやニューヨークでは当然のように溢れている在住日本人向けのフリーペーパーが存在していないことに気づいたが、外国人に出版許可は簡単に下りなかった。このとき目に入ったのが、大連市政府の外国資本を誘致する部署が作った日本企業向け誘致・投資ガイド冊子だ。誤植のひどさにチャンスを直感、冒頭のとおり、フリーペーパー事業へと結び付けた。
・その後、中国人向け訪日旅行誌「A[ei]」を現地旅行会社約180店舗や航空会社、空港などに配布し、12.5万部を発行。「Concierge」は中国や香港で発行されている日本人向け、「needs」は香港人向けのフリーペーパーと事業展開。
・年収350万円以上の中国人富裕層は人口の4.5%、6000万人。彼らにリーチする手法は何か。多くの日本人からの問いに大西が出した解は「海外旅行ができる中国人へのアプローチ」。2005年、日本を旅行する中国人向けのフリーペーパー「A[ei]」を立ち上げた。広告主のターゲットは観光客を求める日本の地方自治体だ。
・当時、訪日中国人客には個人での観光ビザ発給が認められておらず、そこで中国の旅行会社を回り、自治体の地元を訪れる団体ツアーをつくってもらい、広告とともに旅行プランを掲載。また、掲載後はツアー客1人当たり単価や参加人数などの結果、売れなかった場合はその原因をつぶさに自治体へレポートした。こうして06年3月から08年12月までに累計3万2000人の中国人ツアー客を日本に送り込んだ。現在、38都道府県と取引がある。
・今後は、日本政府観光局の中国向けウェブサイトのコンテンツを制作し、訪日へと導くネットマーケティングに乗り出している。
・経営は節目に立つ。04年までは経常黒字を続けたが、その後4年間は赤字。04年に海外五法人を束ねる日本法人の統括会社をつくり、組織強化のために従業員数を大幅に増やし、コストが増大しているのが赤字の主因だ。さらに日本の監査法人の指導を受けて経営体制を厳格化した。業績は痛手を受けたが、中国ルールに従ってきた同社が日本の大手企業や政府との提携、取引を増やしていくには避けられない洗礼だった。12年をメドに上場を目指す。中国大手証券会社からは中国新興市場での上場の提案を受けている。
http://member.diamond.jp/series/entrepreneur/10097/?page=2
さすが元リクですね。日本人からお金を取る収益モデルの事業なんてチャレンジの価値がないと個人的に思っていたのですが、こうやって全体を捕らえてみれば、それなりに論理的で、がんばっているなと思わされます。
そして、上場準備に関連したコスト増に伴い、利益が悪化したというところも参考にする必要がありますね。前は、中国関連企業を東京市場に公開させるという動きがありましたが、是非中国で公開してもらいたいですね。2012年時点だと中国の株式市場がどうなっているか、相当にバブルのリアクションの影響が懸念されますが、すばらしき前例になっていただきたいです。