面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

インボイス導入を撤回させよう

2023-06-24 18:20:50 | 経済
消費税は売り上げが年間1000万円以下の個人事業主には免除されていた。これを持って「益税」とする向きがあるがそうではない。売り上げが少ないからと税金を懐に入れられるはずがないではないか。それは横領である。

そもそも消費税が間接税ではないのだ。消費者は消費税とは直接関係がない。事業者に売り上げの10%(現在の税率)を納めさせる外形標準課税なのだ。だから間接税ではなく直接税であり、第二法人税といって良い代物だ。

経団連系の輸出企業には輸出戻し税があり負担にならないようになっている。負担するのは中小企業と価格転嫁で支払わされる消費者だ。消費税は逆進性が強いから低所得層にキツい。

それで住民税非課税世帯のように年間の売り上げが1000万円以下の事業者は免除されていたのだが、10月1日よりインボイスが導入され免税措置がなくなる。

ツイッターで拾ったものだが、ここにある職業が影響を受ける。おそらく廃業だろう。



低所得で足下で日本経済を支えている人達が大勢廃業に追い込まれれば日本経済は取り返しのつかない打撃を受けるのではないか。経済は繋がっているので貴方がサラリーマン・OLでも無関係ではいられない。

~~引用ここから~~
『Zガンダム』エマ役・岡本麻弥、インボイス制度の中止へ涙の訴え 自身も「廃業も視野に入っています」

『Zガンダム』エマ役・岡本麻弥、インボイス制度の中止へ涙の訴え 自身も「廃業も視野に入っています」

ニュース| 『ガンダム』シリーズなどのアニメプロデューサーの植田益朗氏、『機動戦士Zガンダム』エマ・シーン役で知られる声優の岡本麻弥、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイ...

ORICON NEWS

 


 『ガンダム』シリーズなどのアニメプロデューサーの植田益朗氏、『機動戦士Zガンダム』エマ・シーン役で知られる声優の岡本麻弥、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』キャラクターデザインや『呪術廻戦』総作画監督を務めたアニメーターの西位輝実氏が22日、日本外国特派員協会で、クールジャパンを壊すとしてインボイス制度の中止を求める記者会見を開いた。

 アニメ業界の未来を考える会で植田氏は代表世話人を、西位氏は世話人を、VOICTIONで岡本は共同代表を務める。インボイス制度は、今年10月から始まる新たな税の制度。導入によって、声優の約30%が廃業を検討する、というデータもある。

 インボイス制度は若手への影響が大きいことを説明した植田氏は「若手のいない業界は衰退します。アシスタントがいなければ漫画もできず、アニメーターが減ればアニメ作品も激減します。誰もが知る超大作、人気コンテンツは、今はまだ名もない多くのクリエーターがいなければ生まれません。財務省による行為は、日本が世界に誇る文化であり、クールジャパンという輸出コンテンツの目玉であるアニメ、漫画をシュリンクさせる自殺行為であります」と断言した。

 岡本は米国での留学中に日本のアニメで話が盛り上がったことを明かし「アメリカにいる間、何度も日本のアニメや漫画のことを本当に誇らしく感じました」とする。「それが今、日本で始まるインボイス制度で破壊されようとしています。このままでは愛すべき日本のポップカルチャーが失われていってしまいます」と涙ながらに訴えた。

 また、岡本は「声優は事務所に所属していても、ほとんど個人事業主。今、課税事業者になるか、免税事業者になるかの選択を迫られている。96%が免税事業者という実情があります。課税事業者になると消費税の課税義務があると知らずに促されるまま登録している人がいっぱいいます。いろんな業界で起きていることですけど」と実情を語る。

 免税事業者のままでは、仕事が静かに減る可能性も出てくる。一方、課税事業者になれば煩雑な消費税の処理が必要になってくる。「(課税事業者になっても)税理士を雇える人ばかりではありません。もし雇えなければ個人で時間を割いてやらないといけない。私たちは自分を磨くために時間を使いたいんです。あと、若い子たちはバイトしながら、いつかトップを取るために山を登っているんです。なまけているワケじゃない。その山を登っている人たちを、ごっそりなくそうとしている。(免税事業者、課税事業者の)どちらも正解じゃないボタンを押せ、と言われている。免税事業者のままでもいられるでしょう。ただ、同じような年齢で同じようなスキルだと、楽な課税事業者に仕事を振る。私のようにフリーだと、表立って『インボイス制度未登録だから』とは言わない。何か起きるかと言われれば、そっと消えていく。これが1番、恐ろしいこと。そういう人がたくさんいます。もし公正取引委員会に言ったって助けてくれない」と説明。最後は、自身についても「廃業も視野に入っています。こんなの何もいいことないんです」と目を赤くしながら声を上げていた。

 一方、アニメーションの制作会社の現状も明かされた。正確な数字は取れていないが、大小のスタジオからヒアリングした結果として植田氏は「アニメーターの人手不足が業界の常態。アニメーターの方と良好な関係を築くため、という観点でインボイス制度が始まったとしても『今までの条件で続けたいと思っている』と表明されている会社がいます。逆に小さいスタジオからすると、課税事業者になってもらった方が会社の負担は少ない。ですが、『それなら、ほかの会社で仕事します』と仕事を受けてもらえないのが見えている。今まで通りに対応する。これは暫定的な形。激変緩和措置が明け、消費税がさらに上がっていくと、同じような状態が続けるのは難しいというのが多くの方の判断。スタジオにとっても大事な問題。結論的には、制度自体を取りやめていただくのが免税事業者にとっても、スタジオにとってもメリットがあること」と語った。ただ、「『決まったこと』と諦め感が強いですね。残念なことなんですけど」と苦しい胸の内を吐露した。
~~引用ここまで~~


インボイスによって見込まれる増収はわずか2400億円ほどだそうだ。貧乏人からなけなしの金を吸い取っても大した額にはならないということだ。財務省のさらなる増税の布石のために個人事業主・フリーランスは犠牲になるのだ。

そしてアニメも漫画も消えていく。配達のドライバーも売り上げ年1000万円以下の個人事業主だから廃業に追い込まれるだろう。2024年問題と重なり日本の物流は崩壊だ。

これもツイッターで拾ったものだ。赤旗の転載だが。



これまでインボイスについて書いてこなかったのはインボイスについて一知半解だったからだ。三橋貴明のブログを読んで理解したつもりにはなっていたが、またそれを自分の言葉で説明するのは難しいので避けていた。

だが日本外国特派員協会で声優が涙ながらにインボイス撤回を訴えた。これ以上インボイスについて先送りにはできないと思った。10月1日まで3か月余りしかないのだ。インボイス撤回を最優先事項にしなければいけないかもしれない。導入されれば取り返しのつかない事態を招くからだ。

インボイス撤回に全力を挙げたい。


(参考記事)
三橋貴明『どちらも正解ではないボタンを押せ』

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2 コメント

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Unknown (みどりこ)
2023-06-25 13:38:10
有形無形を問わず、日本の資産、技術、文化を安く海外に売る売国政策の一環と思っています。
国民の多くを占める中小企業や個人経営を狙っています。
外国の息がかかった大企業は外されています。
頭脳や知識、芸を売る職業も漏らしていません。
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みどりこさんへ (ぬくぬく)
2023-06-29 19:49:35
コメントありがとうございます。

インボイスは売国というより財務省のさらなる消費税増税への布石でしょう。年間売上が1000万円以下となると中小企業というより個人事業主やフリーランスだからです。インボイスが導入されれば廃業しかなく外国に支配されることもないからです。
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