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専守防衛は平和主義ではない

2020-07-07 23:19:56 | 安全保障
~~引用ここから~~

専守防衛ってどういう意味?

イージス・アショア導入が事実上停止になったので、代案として敵地攻撃能力の獲得が叫ばれています。 ですが、そもそも専守防衛ってどういう定義か...

清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

 


イージス・アショア導入が事実上停止になったので、代案として敵地攻撃能力の獲得が叫ばれています。

ですが、そもそも専守防衛ってどういう定義か、またそれを果たしてそれを国民が理解しているのか大変疑問です。

防衛省のホームページの「防衛政策の基本」の項目は専守防衛について以下のように説明しています。
https://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/seisaku/kihon03.html

>専守防衛とは、相手から武力攻撃を受けたときにはじめて防衛力を行使し、その態様も自衛のための必要最小限にとどめ、また、保持する防衛力も自衛のための必要最小限のものに限るなど、憲法の精神にのっとった受動的な防衛戦略の姿勢をいいます。

この文面を読む限り、先制攻撃は許されません。策源地攻撃にしても、攻撃を受けた後ということになります。
専守防衛という言葉は自体は昭和30年頃から使われて、それを国是として定着させたのは昭和45年に就任した中曽根康弘防衛庁長官の時代です。
その当時には北朝鮮が核弾頭付き弾道弾を持つなんてことは想像もされていませんでした。

専守防衛とは自らが信じる正義のために、基本相手から第一撃を許容することです。当然戦いは後手に回るわけですから、国内を戦場とする可能性は高いということです。国民の多くはリスクと被害を理解していないでしょう。学校でも教えていません。

何となく専守防衛=平和主義ぐらいに思っています。
だから策源地攻撃に脊髄反射的に反対する声が大きい。
ですが、本気で自分たちがそれによる被害を許容するという覚悟はありません。
つまりは多くの日本人にとって専守防衛というは自分たちが痛みを許容するという覚悟もない空理空論の抽象概念に過ぎないわけです。

その意味ではミサイル防衛は優等生です。発射された弾道弾を途中で迎撃するわけですから。ただし相応の負担も必要でこれまで政府はイージス艦8隻とパトリオットPAC3の導入で一応の目処がたったといっておりました。

(略)

完全を期するならばとてつもない費用と時間がかかります。それを国民も望んでいないでしょう。しかもMDは本来攻撃能力から考えれば中国を主たる対象なはずですが、実際は北朝鮮対策であるかのように認識されています。ある意味北のミサイルはおばけみたいなもので、出るぞ、出るぞといっている間が一番怖い。

ですが、使えば終わりです。基本的には政治的な恫喝のための「使えない兵器」です。ですが、何をするか分からないので一応の備えをしておくべきです。であれば、既存のMDで充分ではないでしょうか。
 
専守防衛に話を戻しますが、専守防衛は、その実態は専守防衛ではありません。それは日米同盟があるからです。我が国は盾で、米軍は鉾といわれています。専守防衛の実態は専守防衛+米軍の攻撃能力となっているわけです。

言うならば、ウチは平和主義者ですから、家の守りは鍵をかけているだけです。といいながらチャカを持ったヤクザを用心棒として小遣い払って居候させておいて、何かあったらカチコミをさせるというシステムです。

米軍というヤクザの抑止力がなければ専守防衛は空論ということです。

事実上「専守防衛」は破綻している、といことです。

ところが国民も政府もメディアもこの実態を理解していません。ですから専守防衛=平和主義と思い込んでいるわけです。

しかも居候のヤクザが必ずカチコミをしてくれるという保障がないことです。

一番いい抑止力は核ミサイル積んだミサイル潜水艦の保持です。こちらが核攻撃されれば、報復で平壌や北京を火の海にしてやる能力を持つことです。

ところがこれは世論が許さないでしょう。

ですからぼくは以前からリチウム電池搭載の通常動力の潜水艦でもいいからミサイル潜水艦を作り、弾道ミサイルを搭載すべきだと主張しきました。この種の潜水艦であれば既存の潜水艦よりも3倍ぐらい潜航航行が可能でしょう。

弾頭にはサーボバリック弾なども含めて検討すればいい。それでも一応の報復能力は保持できます。更に必要とあれば核弾頭を搭載するよ、核武装までラストワンマイルですぜ、というメッセージを仮想敵に伝えることになります。

(略)

この機に、専守防衛とは何かという定義の再考、またそれが現実に即しているのかという議論が必要かと思います。

(略)
~~引用ここまで~~


国民の多くは専守防衛を平和主義くらいにぼんやり考えているが、専守防衛は先制攻撃が許されず、敵の第一撃を甘んじて受ける必要がある。大都市に核ミサイルが撃たれれば数十万人の死傷者が出る。国民はこの被害を許容することができるのか。

朝日新聞や公明党は専守防衛を遵守し、敵基地攻撃能力の保有に反対だが、北朝鮮や支那がミサイルを撃ってきた際に出る死傷者に責任が取れるのか。

敵が上陸すれば沖縄戦の悲劇を繰り返すことになる。そんな覚悟を国民も左翼もマスコミもしているとは思えない。ようは手を汚したくないだけなのだ。ただ綺麗な手でいたいだけなのだ。

それに敵の攻撃に対する報復は米軍に期待している。米軍の報復能力がなければ「専守防衛」などと呑気なことを言ってられはしないだろう。

そして必ず米軍が報復してくれるとは限らないことが最大の問題だ。

日本が核攻撃を受けた際に米国の大都市を犠牲にしてまで報復することはないと米国要人は言っている。

~~引用ここから~~
http://deliciousicecoffee.jp/blog-category-1.html?all

(略)

●米国の核の傘はない
【アメリカが、日本のために、支那やロシアと本気で戦うことなど絶対に有りえない!】

元アメリカ国務長官 ヘンリー・キッシンジャー
「超大国は同盟国に対する『核の傘』を保障するため、自殺行為をする訳が無い」

元CIA長官 スタンスフォード・ターナー海軍大将
「もしロシアが日本に核ミサイルを撃ち込んだ場合、アメリカがロシアに対して核攻撃をかけるはずがない」

元アメリカ国務省次官補代理 ボブ・バーネット
(伊藤貫の親友がプライベートの場で)
「あれはイザとなれば役に立たない。もしロシアや中国が日本に核攻撃をかけたとすれば、米国大統領は決してミサイルを使って報復したりしない。残念だけど、アメリカは日本を見捨てるね。他にどうしようもないじゃないか。米国大統領は、自国民を中露からの核攻撃の危険にさらすわけには行かない」
(しかし)
「今まで他の日本政府高官には、日本はアメリカの『核の傘』に頼っていればよい。日本は核を持ってはいけないと語ってきた」

マーク・カーク議員(下院軍事委メンバー、共和党)
「アメリカは、世界中のどの国と戦争しても勝てる、というわけではない。アメリカは核武装したロシアや中国と戦争するわけにはいかない。
今後、中国の軍事力は強大化していくから、アメリカが中国と戦争するということは、ますます非現実的なものとなる。
だから日本は、自主的な核抑止力を持つ必要があるのだ。
アメリカの政治家・外交官・軍人の大部分は、今後、アメリカが日本を守るために核武装した中国と戦争することはありえないことを承知している。
そのような戦争は、アメリカ政府にとってリスクが大きすぎる。」

(略)
~~引用ここまで~~


だから最善は日本も核武装することだ。広島、長崎の悲劇を繰り返してはならない。そのためなら核武装も許容されよう。しかし私は世論が許さない以上に核実験をする場所がないと考えている。その問題はクリアできたのだろうか。

核武装は無理でもその一歩手前ならできる。清谷信一はリチウム電池搭載のミサイル潜水艦に弾道ミサイルを搭載すべきだと主張している。

>ですからぼくは以前からリチウム電池搭載の通常動力の潜水艦でもいいからミサイル潜水艦を作り、弾道ミサイルを搭載すべきだと主張しきました。この種の潜水艦であれば既存の潜水艦よりも3倍ぐらい潜航航行が可能でしょう。

>弾頭にはサーボバリック弾なども含めて検討すればいい。それでも一応の報復能力は保持できます。更に必要とあれば核弾頭を搭載するよ、核武装までラストワンマイルですぜ、というメッセージを仮想敵に伝えることになります。

北朝鮮を始め支那、ロシアが核を搭載した弾道ミサイルを保持している以上「専守防衛」は空理空論だ。日本人には痛みを甘受する覚悟もない。

「専守防衛」が何を意味するのか議論する必要があるし、その結果敵基地攻撃能力の保有になるだろう。


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