面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

今度は毎日新聞が財務省の犬としての緊縮財政を求める社説だ

2023-07-30 13:35:57 | 新聞社説批判
財務省の犬の御用新聞の社説批判は正直面白くないだろう。新しい視点はなく、政府債務が1000兆円を越えて危機的な財政などと財政破綻しないことがバレたから抽象的な言葉に変えた御用新聞の社説を批判するだけなのだから。

しかし財務省の犬の御用新聞はあちらが書いたと思ったら今度はこちらが書くというように飽きもせず財務省のプロパガンダを繰り返す。

私としても社説批判は飽きたのでコラムを批判したいのだが、コラムは有料記事なのだ。新聞不買を呼び掛けている私が批判のために財務省の犬の御用新聞を買うなど本末転倒が過ぎるというものだ。だから無料で読める社説批判になる。

私もまだまだ勉強中の身だが、財務省の犬の御用新聞の社説批判で一人でも多く財務省の洗脳から目が覚めることを願ってやまない。あるいは一人に深く突き刺さり、反緊縮財政派になるでも良い。

また日曜日なので今日は2つ記事を書けるかもしれない。

~~引用ここから~~
社説:来年度予算の要求基準 形骸化が放漫財政を助長 | 毎日新聞

社説:来年度予算の要求基準 形骸化が放漫財政を助長 | 毎日新聞

 1000兆円を超す国の借金への危機感を欠いたままでは、放漫財政を助長するだけではないか。  政府は来年度予算の概算要求基準を決めた。年末の編成に向け、各省庁が具体的...

毎日新聞

 


 1000兆円を超す国の借金への危機感を欠いたままでは、放漫財政を助長するだけではないか。

 政府は来年度予算の概算要求基準を決めた。年末の編成に向け、各省庁が具体的な要求額を財務省に提出する際のルールとなる。一定の枠をはめて、野放図な歳出の膨張を防ぐのが本来の狙いだ。

 だが今回は、岸田文雄首相が倍増を打ち出した子ども関連予算のほか、物価高対策など幅広い分野で金額を示さない「事項要求」を認めた。事実上の青天井である。

 金額の縛りがなければ、各省庁は事業を精査して要求を絞り込む必要性が薄れる。費用対効果が疑わしい事業や、便乗した要求が潜り込む恐れがある。

 もともとは、先行きが見通せない事態などに対応する例外的な措置だ。だが昨年は首相が大幅増額を表明した防衛費で用いられるなど、多額の予算を獲得する手段に変質したとしか思えない。

 暮らしを守る分野などには重点配分すべきだ。だが財政規律を緩めていいわけではない。子ども関連予算も防衛費も財源はあいまいなままだ。規模拡大だけが先行すれば、借金頼みに陥りかねない。

 基準は予算全体の上限金額も設けなかった。事項要求を除いた分だけでも要求総額は10年連続で100兆円を超える見通しだ。これでは形骸化したも同然である。

 政府は新型コロナウイルス感染症の法的分類を引き下げ、巨額の対策費を計上してきた財政を正常化させる方針も表明したが、程遠いと言わざるを得ない。

 背景には自民党で歳出拡大圧力が強まっていることがある。秋以降の衆院解散・総選挙が取りざたされる中、昨年度の税収が過去最高になったことを受け、大盤振る舞いを求める声が相次いでいる。

 政府は最新の財政試算も発表し、健全化目標は2025年度に予定通り達成可能との見方を示した。だが少子化対策の予算増額を織り込まず、高成長と税収増を当てにした甘い見通しだ。

 借金がさらに増えると将来世代の負担は一層重くなる。医療費がかさむ超高齢社会に備えるためにも無責任な先送りは許されない。

 無駄を排し、健全化の明確な道筋を示す予算を編成するのは首相の責務である。

令和5年7月29日毎日新聞社説
~~引用ここまで~~


>1000兆円を超す国の借金への危機感を欠いたままでは、放漫財政を助長するだけではないか。

政府債務が1000兆円を越えて国民生活に何か不利益があったのか。何もない。それに「誰かの赤字は誰かの黒字」なのだ。政府の借金の裏には国民と企業の資産がある。返済などしてしまえばお金が消えてしまうではないか。また現在は「放漫財政」などではない。「緊縮財政」だ。国債発行が少なすぎるのだ。

>政府は来年度予算の概算要求基準を決めた。年末の編成に向け、各省庁が具体的な要求額を財務省に提出する際のルールとなる。一定の枠をはめて、野放図な歳出の膨張を防ぐのが本来の狙いだ。

概算要求基準は財務省の国会権限への越権だ。必要な事業を国会で審議することこそ本来の政治ではないか。なぜ財務省が予算の天井を決めるのか。平時の予算の限界はインフレ率でなければならない。年2%前後のインフレが起きない予算では少なすぎるのだ。それでは国民生活は守れないし、GDPも成長しない。

>だが今回は、岸田文雄首相が倍増を打ち出した子ども関連予算のほか、物価高対策など幅広い分野で金額を示さない「事項要求」を認めた。事実上の青天井である。

概算要求基準の枠外での要求を認めても財務省はその要求を承認しない。何だかんだと理由を付けて歳出を削る。国債発行を減らすためだ。国債を十分に発行しなければ経済は成長しないし、経済的に苦しむ国民を助けられない。

>金額の縛りがなければ、各省庁は事業を精査して要求を絞り込む必要性が薄れる。費用対効果が疑わしい事業や、便乗した要求が潜り込む恐れがある。

初めから金額で縛るべきではない。必要な事業はインフレ率の限界まで予算を増やす必要がある。防災、減災や老朽化したインフラの整備など公共事業はかなり増やさねばならない。少子化対策にも防衛予算も増やす必要がある。

>もともとは、先行きが見通せない事態などに対応する例外的な措置だ。だが昨年は首相が大幅増額を表明した防衛費で用いられるなど、多額の予算を獲得する手段に変質したとしか思えない。

概算要求基準で予算に天井を設けるのがそもそも間違いなのだ。毎日新聞は予算は少なければ少ないほど良いと勘違いしていないか。本当はインフレ率が年2%になるまで国債を発行する必要があるのだ。

>暮らしを守る分野などには重点配分すべきだ。だが財政規律を緩めていいわけではない。子ども関連予算も防衛費も財源はあいまいなままだ。規模拡大だけが先行すれば、借金頼みに陥りかねない。

ならば消費税減税しかない。低所得者からも容赦なく搾り取る消費税は人頭税の次に悪税だ。財務省の犬の毎日新聞には口が裂けても言えないだろうが。そもそもなぜ財政規律を緩めてはいけないのか。借金1000兆円でも何の問題も起きていない。政府の借金は家計や企業とは違うのだ。政府が赤字にならなければ家計も企業も黒字になれないのだ。

>基準は予算全体の上限金額も設けなかった。事項要求を除いた分だけでも要求総額は10年連続で100兆円を超える見通しだ。これでは形骸化したも同然である。

予算が100兆円を越えたと騒いでも国民から税として71兆円も搾り取っているのだ。100兆円では少なすぎる。消費税廃止するならその程度の規模で良いだろうが。

>政府は新型コロナウイルス感染症の法的分類を引き下げ、巨額の対策費を計上してきた財政を正常化させる方針も表明したが、程遠いと言わざるを得ない。

2020年度の安倍晋三の基礎的財政収支の赤字は80兆円だったが、岸田文雄の基礎的財政収支の赤字は10兆円程度でしかない。つまり70兆円もの緊縮だ。毎日新聞はこれを見ていないのか。

>背景には自民党で歳出拡大圧力が強まっていることがある。秋以降の衆院解散・総選挙が取りざたされる中、昨年度の税収が過去最高になったことを受け、大盤振る舞いを求める声が相次いでいる。

自民党が歳出拡大を求めることは正しい。しかし消費税減税に踏み込めない辺りが自民党の限界か。どのみち岸田文雄政権では大して予算は増えないだろう。岸田文雄は財務省の傀儡だからだ。

>政府は最新の財政試算も発表し、健全化目標は2025年度に予定通り達成可能との見方を示した。だが少子化対策の予算増額を織り込まず、高成長と税収増を当てにした甘い見通しだ。

基礎的財政収支の黒字化があまりに有害すぎる目標なのだ。達成すれば何か良いことがあるのか。何もない。ただ途轍もない不況が待っているだけだ。

>借金がさらに増えると将来世代の負担は一層重くなる。医療費がかさむ超高齢社会に備えるためにも無責任な先送りは許されない。

逆だ。今は国債を発行してGDPを増やさなければならないのだ。金など政府も日銀もいくらでも刷れる。しかし「供給能力」はそうはいかない。公共事業予算を減らしたせいで建設会社はバタバタ倒産した。もう金を積んでも公共事業を消化できなくなってしまったのだ。これが財務省による「借金を減らした結果」だ。

>無駄を排し、健全化の明確な道筋を示す予算を編成するのは首相の責務である。

外国へのバラマキだけは真の無駄だから止めなければならない。安倍晋三の54兆円に岸田文雄の29兆7000億円。「誰かの支出は誰かの収入」だから多少非効率でも政府支出は国民か企業の収入になる。しかし外国へのバラマキは国民の収入にならないのだ。外国人の収入になってしまうのである。財政健全化はむしろ有害だ。基礎的財政収支の黒字化目標は早く破棄するしかない。


社説批判は面白くないだろうと思っていたが、私には面白いのだ。財務省の犬の緊縮財政派を完膚なきまでに論破できるからだ。

「積極財政がなぜ必要か」という記事を書くのは一度はできる。

あらためて積極財政が必要な理由を説明したい - 面白く、そして下らない

だが何度も書くことはできない。以前の焼き直しになってしまうのだ。1年や2年後なら私が他から吸収した経済知識により精度が上がった記事になるかもしれない。

しかし積極財政が必要だと何度も繰り返し世の中に訴えねばならないのだ。問題が「積極財政はなぜ必要か」では本当に焼き直ししか書けなくなってしまう。何かヒントというかブログ記事の「材料」が必要なのだ。

その点財務省の犬の緊縮財政派の御用新聞の社説はその「材料」に最適だ。批判するだけでなぜ積極財政が必要なのかという記事が書けるからだ。

財務省の犬の緊縮財政派の御用新聞への批判になり一石二鳥なのだ。しかし読者がつまらないと思うようでは意味がないのだが。

漫画やアニメ的な面白さでは無論ない。しかし興味を引く政治・経済記事でなければ読まれないだろう。義務的に読まれても緊縮財政がなぜ駄目なのかを理解して納得して貰わなければ意味がないからだ。筋金入りの緊縮派を説得することはむろん諦めている。

また財務省の犬の緊縮財政派の御用新聞批判で新聞を解約してくれればなおよい。財務省の犬の緊縮財政派御用新聞は有害だと理解して貰えればただ新聞不買・解約を呼び掛けるより効果はあると思うのだが、簡単に解約できる人はもう解約してしまっただろうな。

あるいはブログ読者が毎日新聞はやはり有害だと理解して納得して貰い、ネットでも現実でも不買・解約を他人に勧めることに意欲を持って貰えるかもしれない。

新聞不買・解約を意欲的に呼び掛けてくれる人が一人でも増えるのは反緊縮財政派が増えることに勝るとも劣るまい。そこまで影響力を与える記事が書けた自信はないのだが。

財務省の犬として緊縮財政を呼び掛ける社説を書く毎日新聞をはじめ全国紙は不買が日本のためなのだ。地方紙も2、3例外はあるがほとんどが緊縮財政派なので不買が正しい。

この記事に賛同してくれたならば新聞の不買と不買呼び掛けをお願いしたい。


カテゴリー変更。
社説日付追加。

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