面白く、そして下らない

今の停滞した日本には何が必要なのか。政治・経済を中心に語ります。
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任期制自衛官を終身雇用にすべきだ

2021-05-13 21:47:10 | 安全保障
自衛隊は定員割れを起こしている。その原因は少子高齢化や民間企業への就職などひとつではないが、兵士(「士」階級)の採用に「任期制」を採っていることが大きいのではないか。

高卒で自衛隊に就職しても1任期2~3年(陸自は1期2年、海・空は1期3年)働いたら退職を迫られてしまう。再任することもできるのだが、それも3任期までだ。一生を自衛隊で過ごしたいと考えるなら試験を受けて下士官(自衛隊用語では「曹」と呼ぶようだ)にならねばならない。曹まで出世しても定年は53歳だが。

体力がある若い人材が欲しいというのはわかるが、体力が必要なのは歩兵部隊(普通科)だけであり、海上自衛隊の艦艇勤務であれば20代の体力を長年努めた経験で補えるはずだ。客観的な論拠はないのだが。

兵器の高性能化が進んでいるから1任期2~3年で入れ替えるのはもったいない。素人から兵士として訓練してようやく使い物になったと思ったら任期が終わり退職させるのだから。

退職させた任期制自衛官を予備自衛官として登録して有事の際に呼び戻すことを考えているかといえばそうでもない。防衛省は予備自衛官を増やそうとはしているようなのだが、現在は3万2000人しかいないからだ。

現役より数倍の予備役を揃えておいて戦争に備えるのが軍隊の常識なのにこれだから防衛省・自衛隊は戦争を想定していないとしかいえない。自衛隊は阪神大震災以前は日陰者扱いで、ようやく市民権を得たところだ。防衛省が省に昇格したのも2007年のことだ。多くを要求するのは無理があるのかもしれないが。

自衛官候補生と一般曹候補生の採用制度を統合した方が良いと考える。兵士階級の自衛官は非正規公務員でしかなく安定していない。高卒の段階で一生自衛隊で働きたいとの考えは持っていないかもしれない。しかし非正規公務員に志願したいとは思えない。正規公務員になりたいだろう。

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日本は採用段階でキャリア、ノンキャリ、総合職、一般職と分けることが多いが、キャリアでも使えないものはいるし、ノンキャリでも優秀なものはいる。ノンキャリでも優秀なものは抜擢されるのだが、狭き門だ。さらに下士官の採用枠を自衛官候補生と一般曹候補生で分けることに意義を見出だせない。

自衛官候補生と一般曹候補生の採用制度を統合し、始めは兵士として採用して自衛隊に残る意思があれば勤務年数で下士官(曹)に出世させれば良い。その際も筆記試験は必要ないだろう。意思さえあれば自衛隊に一生奉職することを可能にしたい。

任期制自衛官だと任期満了という期限で退職しやすいが、任務中でなければ本人の意思で退職すれば良い。下士官に昇進して自衛隊に残りやすい制度とすれば定員割れも解消できよう。

また「どんな人間でも使いどころを見つけるのが軍隊」という言葉もある。犯罪者は困るが、下士官兵としてならばどんな人間でも使いどころを見つけたい。

米軍の例だが米軍は20年奉職するとそのあと一生年金が出るようだ。高卒の18歳で米軍に志願して20歳年奉職し、38歳で退職するとあとは年金生活だ。遊び暮らすほど高額の年金が出るわけではなかろうが、働く必要はなくなる。夢の早期リタイアというわけだ。日本の自衛隊でも採用しても良いだろう。予算があれば、だが。また早く仕事を辞めすぎて人生の目的を失う人もいるかもしれないが。

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任期制自衛官の見直し、自衛官候補生と一般曹候補生の採用制度を統合し、意思さえあれば53歳の定年まで働ける自衛隊としたい。それが自衛隊の定員割れを解消し、自衛官志願者の人生プランも立てやすくなるから日本の国益にもなるはずだ。

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