Q1:”あなたの仕事は何ですか?”
A1:”営業です”
Q2:”では・・・、あなたは何を売っていますか?”
さて、この問いに、
僕たちはどう答えるか・・・?
先日、僕のクライアントへの納入物(情報機器)に不具合があった。
不具合の原因は、当方側とクライアント側、双方の確認不足から発生したトラブル。
こういう場合は、当然ながら納入者である当方側が改修することに。
そして、クライアント・ビルのシステムルームで、僕と同僚の二人で納品物を再設置した。
そして、これにて改修義務終了・・・
と、思ったとき、
新築ビルの新システムルームの床の上に、僕らの足跡。
そう、僕らの靴底に二重床の糊(ノリ)が付着して、その汚れが足跡として点々と。。。
更にルーム内を一周してみると、、、
その他にも汚れが目立っているところが何箇所も!
その時、同僚のA君が、その汚れを自らの足でゴシゴシと。
すると更に汚れが広がるという始末。。。
クライアントさんは”大丈夫…”と言ったけれども、
僕は、そのシステムルームを出た後も悶々として、、、
と、同僚のA君の顔を見ると・・・、
・・・彼にも少し心残りがあると見た。
そこで僕は、
クライアントに床掃除をさせて欲しいと申し出、雑巾とバケツをお借りして、二人してシステムルームの床を拭いた。
そのシステムルームはおよそ10畳程。
二人して、汚れた箇所を探しながら拭いた。
掃除した後、
”ここまで・・・、するんですね”
と、A君がぽつり。
そう、
僕らは別に、
”単なるモノだけを売っているんじゃない”
モノを通じて、「お客様の事業を支えている」んだ。
確かに、
僕らが取り扱っているモノは、単なる機械だったり機材だったりする。
でも、単なる物売りではないはず。
僕らから買ってくれた人へ、僕らのバリューを届けることが大事。
僕らと取り引きをしてよかったと思われることが大事。
・・・ただ、
そのバリューがこのたびの掃除というわけではない。
僕らの届けたモノやバリューで、クライアントの事業に貢献するということ。
あるいは、僕らとの接点から、クライアントの事業を創造できるということ。
こんな気持ちを持って、モノを取り扱い、販売し、クライアントと”繋がる”ということ。
こういう意識付けが大切だ。
・・・僕は、
A君と掃除という行動を通じて、クライアントを大切にする思いを共にできればいいと思った。
そして、自分のした事が、例え自己満足であっても、納めたモノがクライアントの事業発展に寄与できればうれしいこと。
そんな思いをA君と共有できればうれしいと思った。
そう、
こうした姿勢や気持ちを通じて、またこのクライアントがA君と取り引きを続けてくれたらうれしいと思った。

~初春の陽射しに清々しく映えるパンジー~
さて、冒頭の質問に戻る。
Q1:”あなたの仕事は何ですか?”
単なる、”営業”という答えはしたくない。。。
例えば・・・、
「お客様の事業を支えるICT環境を提供する仕事です」とか。
Q2:”では・・・、あなたは何を売っていますか?”
単なる、モノや機器の名称・種類を言って欲しくはない。。。
例えば・・・、
「お客様の経営を支える情報基盤です」とか。
そして、
それに加えて、以下をぜひ!
「僕自身を買ってもらっています」と。
#随所に主たれ!

END