春になって、そういう時期と言ってしまえばそれまでだけど
お腹の大きい、妊娠した野良猫を見ることはありませんか?
よく行く仕事先の近所に住むおばあちゃんの家に野良猫が住み着きました。
お腹が大きくて、おばあちゃんも外に出てて、
「アリャ♪おめでたなんですねー♪かわいい、元気に生まれるといいですね♪」
なんて義務的に声をかけて、おばあちゃんの返事が頭から離れない。
義務的にと言うのは、わたしは犬好きなので野良猫を見たところで
特別な感情が湧かない。そのおばあちゃんとは何度か挨拶をしたことがあるので、
義務的にネ。
「いやいや、もう困ってるんだわ。去年からいるんだけど子供生んでしまったらネェ。」
「かわいいんだけど困っちゃってね(笑)」
「飼ってあげたらいいのに♪」
「もうこの年だからねぇ、飼えないのよ・・たまにこうしてお菓子あげてね。」
「それにしてもよく冬越してくれたわぁ♪」
なんて嬉しそうに話してたけど。やけにひっかかる。
飼ってあげることができないのにおやつをあげるのは何で?
『保健所に電話したら?』
なんて言葉が頭に浮かぶ。
住み着いて、『かわいそう。』とか、『かわいい。』そんな感情が湧くのは
極自然なことだと思うけど、その猫の運命ってどうなんだろ。
春がきて暖かい日が増えた札幌、これから日向ぼっこする猫が
その辺にたくさん出てくる。とてもかわいらしい光景だとは思うけど
身勝手におやつをあげたりしてませんか。
わたしは極端な性格なので考え出すと止まらない、ので書く。
もし昨日話したおばあちゃんがこれからもお菓子をあげ続けて、
その猫がおばあちゃんの家じゃない家の庭に糞尿をしたとして。
その家の住人が飼い主がいないことを知り、怒って保健所に電話して、
引き取られてしまったら。そこから先は書かなくても想像できるとして、
その環境を作ってしまったのは、誰だろう。
かわいい、かわいそう、この感情でお菓子をあげたおばあちゃん?
それとも保健所に電話する住人?
マンションが増えて、ペットが飼えない住宅に住み、
それでも猫や犬を飼いたいと思ってる人がいて、
野良猫を見つけ嬉しそうに餌を食べる姿を見たいと考え、
餌をあげてしまったら。
この後は考え過ぎだろなぁ。でももし、その日餌をあげるのであれば、
次の日も餌をあげてほしい。出来ることならその餌をあげた後のことも
考えてほしい。動物は人間と同じで何かを口にすればそれが糞尿となって出てくる。
北海道の冬は厳しい、春や夏、日向ぼっこをする猫を見て
かわいい、かわいそうの気持ちで餌をあげるなら
冬のことも考えて、出来れば家に入れてあげてほしい。
猫に関しては懐いても家に入れるのは難しいのかな・・。
ネット上でもよく目にする犬の糞尿の話、
飼い主がちゃんと拾って帰らない、そんな話はよく目にするけど
わたしも犬を飼っているのでモラルを問われるのはどうも心外。
犬のサイズはバラバラで糞尿の量を見ればなんとなく想像できるのだと思うけど
犬のものと決め付けるのはやめてほしい。
でも子供だけで犬の散歩をさせるのは、見てるとちょっと心配。
子供に関して知る限りで思うのは、
「かわいい」って思うのは大人の100倍、
でも糞尿を「汚い」って思うのも大人の100倍。
もちろん『うちの子はちゃんと拾います!』って思う家が多いと思います。
わたし?もちろん拾って帰ります。
どこぞの犬の糞も拾うことがあります、でもこれは環境やモラルうんぬんじゃなく、
ひたすらに「保身」。わたしが住むマンションには犬を飼ってる人が少なく、
近所でもあまり会いません。公園に行けば挨拶できるわんちゃんもいるけど
その辺に糞が落ちてれば、なんとなく気まずい。
隠居さんのものと思われたらたまったもんじゃない、なんて思っての「保身」と、
あとは「プライド」。
野良犬=人に危害を与える、そんなイメージが今だにある中、
野良犬を見つけた人が保健所に電話する、この図式はとても簡単に思い浮かぶのだけど
野良猫を見つけても保健所に電話する人は少ない。
北海道ではあまり聞かないけど繁華街のネズミ。
保健所に電話してもなかなか駆除にきてくれない、それどころか
商売が成り立って、ネズミ一匹駆除するのに1万円は簡単に飛ぶ。
でも犬を引き取ってもらうのはたぶん無料。・・駆除って言葉は
使いたくないからね、引取り。今事情はちょとわかりませんが
よくテレビで犬や猫を助ける感動的なシーンが流れるけど
あの後はどうなってるんだろう。
「やったー!救出に成功です!」なんて話の後に、
「この子の飼い主さんはどちらですか?」
「野良です・・」なんて聞いたら、その子はそれからどこに行くんだろ。
テレビで話題になったら引き取り手はたくさんあるだろうと思う。
野良だったら、救出の後に逃げ出したりしないだろか、人間の手に
慣れてないからね。
逃げた後は?
最初の話じゃないけどおばあちゃんの家に住み着いて、
おばあちゃんが餌をあげて、
もしその野良が他の家の庭に糞尿をしたら。
保健所に電話するのはひどいことだろうか。
それが出来ずで餌をあげ続けるだろうか。
誰かが引き取ってくれることを願うのは人間のエゴだと思う。
ガリガリに痩せて、お腹をすかせて擦り寄ってくる野良猫を見ても、
ここが北海道だってことを頭に叩きつけて、
『精一杯生きろ!』って頭の中で声かけて、素通りできれば上出来だと思う。
どうにかしてあげたいって思ったら、引き取ってあげるか、
保健所に電話して、自分の手で殺すか。
引き取って生かし続けてくれる団体があるのだろか、
でもそれもテレビでいろんな話題になってますね。
不況時代の今、ボランティア団体も大変だと思う、
野良見つけました!何て言って、引き取ってもらうのも手だと思うけど
その後もその行動を続けるのだろか。
自分では出来ないことに人の手を借りるのは普通のことかもしれないけど
野良を引き取った場合、病気の検査やら、何よりその後のご飯の代金。
ボランティア団体に任せてしまえば後は安心、じゃなく、
そこに手を借りるのなら責任は半々であるべきだと思う。
保健所に電話することも餌をあげることもしないわたしの
得意技は見て見ぬふりです。
この考え方は間違ってるかもしれない。
遅いかもしれませんがこれから気付いて修正していきます。
stcさんの話はコチラ。
http://yugenokanatani2.kitaguni.tv/e999571.html