いい陽気だ。庭のサクランボは満開だし杏子も開花を始めた。今朝服用した風邪薬が眠気を誘うから余計気分は春爛漫だ。デスクワークが続いたので体を持て余している。土の香りがなつかしい。遊歩しながら身をほぐすことを思う。
庭先でよく言葉をかわすひとと診療所の待合で偶然会った。しばらく見かけなかったので何かあったのかと尋ねてみた。何もなかった、時間が合わないだけだろうとの返答だった。彼はよく歩きよく語る。話の中で数十年前からウォーキングを始めたのには理由があることを知った。
「わかっちゃいるけど、やめられない」という。やめられなかった喫煙と暴飲はニコチンとアルコールの取りすぎが毒だと体が知らせてくれたのでやめることができた。かかりつけ医の先生から最近特に、高血圧対策のためにとにかく歩けといわれている。
ところが自覚症状がないものだから現代版の「スーダラ節」がきこえてくる。「わかっちゃいるけど・・・」だ。気をつけなくてはならない、高血圧は典型的なサイレントキラーなのだ。たかが症状に殺されてしまうのは不本意だ。養生に努めようと思う。
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