「新版日本文学史」全8巻(至文堂)と言語学に関する新書・文庫16冊が届いた。前者は昭和48年の発行だというのに使用感が殆どない。魔がさすという言葉がある。価格につられてついネットで買ってしまった。少々活字の色が褪せ始めてはいるが気持ちよく読める。
読み方が気にかかっている言葉がある。「上代」もそのうちの1語だ。いい機会だから日本国語大辞典で引いてみた。上代は「じょうだい」と読む。「日本文学史1 上代」という表題なので、⑤の「上代文学の略」という意味がふさわしい。上代文学は古代文学の前半期、文学の発生から奈良時代までの文学のことを指す。
さらに「神代」の読み方を引いた。神代は「かみよ」または「じんだい」と読む。「神武天皇即位の以前の神々がこの国を支配したという時代」という意味だ。記紀の神話では「天地開闢から神武天皇以前、天津日高日子波限建鵜草葺不合命(あまつひこひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)までの時代」をいう。
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