複合印刷機『キャノン ピクサス MP500』の印字が怪しくなってきた。表面のカラー印刷に異常はないものの、印刷を始めると数ページ目まで、裏面に7~8ミリの黒い帯のようなインクが付着する。インクカートリッジの取り付け方が拙かったったからじゃないかとあれこれいじくり回しても一向に埒があかない。思い起こすとこの症状が現れ始めて半年は経つ。
ネットで調べてみたら、マシーンの老朽が原因であることが直明らかになった。8000円ほど出せば窮地はしのげるが、その先でいつお釈迦になるか判断できないから買い替えを進める声が圧倒的に高い。このMP500を買って既に10年が過ぎた。スキャンやコピー機能がついていることに感動してつい買ってしまったにせよ、本分の印刷も含めて実にこまめに働いてくれた。
修理を断念して近くの家電量販店でリーゾナブルな値段のものに買い替えることにした。コンパクトであることのみを旨としたので機種の選択に時間はかからなかった。渋い赤の複合機に決めた。もちろんカラーコピー・スキャン機能はついているし、無線LANとの接続も可能だった。操作に手間がかからないところも良い。プリンターの寿命は普通使用で4~5年なのだそうだ。セットアップを終えて使い始めるまで30分もかからなかった。10年にわたって働き続けたMP500に代わって、渋い赤色をしたプリンターが私の指示通りに動き始めた。