旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

走る哲人 黒い苦行僧

2014年07月10日 19時37分57秒 | Weblog

 


アベベ・ビキラ
1960年9月10日、6ヶ月の練習でローマ・オリンピックのマラソンに出場、ハダシの金メダリスト。1964年、東京オリンピックのマラソンで金メダル、2連覇。1968年、メキシコ・オリンピックのマラソンで途中棄権。1969年3月23日、交通事故で全身麻痺。「ことの初めから、すべての現実を徹底的に受け入れようと思った。」「将来のことは神の手にある。誰でも明日死ぬかもしれない。だが私は完全に治すために努力する。できるかどうか、それはわからない。立派な兵士はどんな困難も克服せねばならない。」とインタビューに応える。事故から4か月後、車椅子の姿でパラリンピックの洋弓競技に出場。翌70年夏、パラリンピックに出場、サイン攻めにあう。71年4月、ノルウェイで開かれた身障者スポーツ週間に参加、犬ぞりレースで優勝。その2年半後に永眠。死因は脳出血だったと伝えられる。41歳の若さだった。『戦後世界史の断面 (下)』「アベベ・ビキラ その栄光と死」(青木利夫)を参照抜粋