旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

春の夜長

2014年04月24日 22時21分49秒 | Weblog

軽い夜食を済ませてから久しぶりに本を漁った。週刊誌的新書は食傷気味だ。一般書のコーナーで吉本隆明著「真贋」(講談社)と日本心理学会編「心理学ワールド」50号刊行記念出版の2冊を買い求めた。

「心を描写するためのことばが日本語に豊富にあったとしても、研究者たちが日本語を生かすことを徹底するのが稀となる傾向も強かった。しかし、翻訳や紹介の価値を否定するのではなく、外国から学ぶと同時に日本語を生かした研究や日本文化を強く意識する理論化も大事であり、特に患者と共有しにくい非日常的言語や外国語が臨床理論に多いという傾向は心を取り扱う仕事に相応しくない。」北山修の記事「心理学ワールド」8号から引用。

「真贋」は吉本隆明83歳の著作だ。確か数年前にも購入した。行方は不明。睡眠薬代わりにこれから読む。といって私に睡眠薬がないと眠れなような症状があるわけではない。正しく言えば睡眠薬や寝酒の代わりに読むのでもない。子守唄代わりに読むのだ。子守唄代わりに?これも考えてみると妙な譬えだ。