数学と聞けば砂を噛むような味気ない教科書数学を思い浮かべてしまう。私はその味気ない教科書数学でさえ嫌いではないのだから、経済学を学ぶための数学やビジネスに必要な数学、また、生活してゆくための数学に興味がわく。なぜ、なんのために数学を学ぶのかをあきらかできないと、数学を好きになれないと思う。林周二著「数学再入門」Ⅰ・Ⅱ(中央新書)は「数学に弱いビジネスマンのための数学教科書」だ。代数と微積分・確率と統計について説く。
『この車は岩国に向けて時速60キロで走っている。この車で20分走ったら何キロ進めるのだろう?広島から岩国まで約30キロある。20分経ったらあと何分で岩国に着くと思う?ところでさあ、20分は何時間?』私の助手席に乗った生徒は何を聞かれるか気が気ではない。算数のワンポイントレッスンが終了するころ岩国に到着する。