旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

農作業

2011年03月19日 20時47分03秒 | Weblog
熱いコーヒーを飲んでから車で菜園に向かった。道のりで1㌔もない。農業資材を詰め込んだポリのストックボックスとショベル、これさえあれば足りる。幅1mほどの農業用水を渡って菜園に入った。到着後の隣の区画を借りている婦人との立ち話の結果、勧めに従って地主さんに挨拶に行くことにした。農協の担当者から、先に菜園を借りているひとの助言に従ってくださいと言われている。

地主さんから、「すべては農協さんにまかせていますから、農協さんのいうとおりに利用してください。」と丁重に告げられた。菜園に引き返すと間もなく当の高齢で小柄な地主さんが小さな荷車を引いてマルチの撤去に現れた。「雑草対策に困って昨年からマルチを敷いた。とにかく耕作してくれる人が現れたのがうれしい。」と終始にこやかな対応だ。瞬く間にマルチは片付いて懐かしい匂いとともに黒い土が現れた。

地主さんの話や隣の区画の婦人の話から、私の区画は3年ほど前まで耕作されていたこと、菜園はもともと田んぼであったこと、やや日照が悪いことが判明した。何のことはない、以前に借りていた農園とよく似た環境だ。美味しいサトイモが採れそうな予感に腹の虫が騒ぐ。なんでも、「私の区画を耕作したひとは皆さんご高齢で、亡くなられるたびに借りる人が変わって。あなたで、えーっと・・・。」と余計なことを仰りそうになったのでお言葉を遮った。

地主さんに対するご挨拶と隣の区画の夫人との初めての交流を終えてから、持参したショベルで土を掘り起こす作業にはいった。数分もすると汗がぼたぼたと耕地に落ちる。農園の耕作をやめて1年以上が経過しているので身体が鈍っている。菜園を借りた目的のひとつに運動不足の解消がある。その昔、ちょうど川向こうにある区のスポーツセンターのプールに通って運動不足の解消を試みた。適度の運動が災いして太りはじめた。

そこで1っ昨年、志和口の農園100㎡、30坪を借りて農業に励んで半年、5キロの減量に成功した。農作業はハードだから減量には特に夏場の農作業が効果的だ。焼けつくような太陽のもとで3時間も農作業に従事すると全身から汗が滴り落ちる。作業を終えるだけで体重が2キロばかり減っている。補給を抑えれば自ずと体重は落ちる。昨年の夏に思いを馳せながらひたすら土を掘り起こせば作業を終えるころには、植える野菜の区割りの青写真も出来上がる。


読む 耕す 汗を流す

2011年03月19日 08時22分20秒 | Weblog
連休の第一日目は「ブッダ最後の旅」を読み返すことから始めた。この原始仏典の「大パリニッバーナ経」の邦訳では、神話化される前のブッダについて語られている。ブッダの最後の言葉は、「さあ、修行僧たちよ。お前たちに告げよう。『もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい。』と。」だ。求道者のそれで好きな表現のひとつだ。

「衰亡をもたらさない7つの法」の5
「修行僧たちよ。修行僧たちが、後の迷いの生存をひき起こす愛執が起こっても、それに支配されない間は、修行僧たちよ、修行僧たちに繁栄が期待され、衰亡がないであろう。」
たとえば、こういう語り口がよい。

昼前に墓参りをすませる。午後は菜園にでかけて土をつくる、陽が落ちるまで畑を耕す予定だ。