旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

不動院の煤払い

2008年12月15日 00時42分35秒 | Weblog
準備された取り皿、おにぎり、箸、お絞り、お茶をポリ袋で300セット用意するのが私の役目だった。同じポランティアの皆さんの同意をえながら準備を進めるのはけっこう難しい。10時に煤払いの開始宣言が終わるや10名ほどのボランティアの皆さんが勝手にセット作りを始めてしまった。しかも、予定したセットと異なるセットで準備を始めている。予定どおりのセットにやりかえるように指示こそしたものの、既に始まった流れ作業は止めようがない。

実は、煤払いの最中から食事セットの準備をすると子供たちが焼き肉やぜんざい、餅つきコーナーに気をとられて作業に集中できないかも知れないから、せめて、セットの準備は掃除が始まって一定の時間が経過するのを待つように主催者側から指示されていたのだ。

杞憂であった。子供たちはセットの準備に動揺しなかった。1時間ほどかけた煤払いののち、父兄たちとともに山と積まれたセットの前に整然と並んでくれた。そして、予定通り11時には野外宴会が始まった。焼き肉も、もちも、ぜんざいも、おにぎりも、お茶もすっかり食べつくされて飲みつくされた。お茶が不足しそうなのでペットボトル7本を買いに走った。結果的にはいい流れだった。

嵐のような2時間半の煤払いと野外宴会は終わった。父兄やボランティアの仲間も満足そうだった。わたしは最後の打ち上げで、ビール350mlひと缶に「いいちこ」紙コップ2杯飲んで逝ってしまった。心地よい疲労感のなかでしばしまどろんだ。暖かい日差しの中で、準備段階から最も活躍されたご住職と奥様はよいお顔で微笑んでいらした。