旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

顛末

2007年07月06日 13時45分00秒 | Weblog
責任者のサインとともに、本社から2行の説明文と付表が送られてきた。この内容ではクライアントからのクレームに対する回答になっていない。担当部署に抗議した。担当者は「じゃ、どのような回答をすればよいのか、あなたが書いてみてください。」とそっけない。

クライアントの要望に沿った形の回答文を自分で作成したうえで、添付ファイルにして本社宛に送った。翌日、ほぼそっくりそのままの文章に役員の署名と役員の印が押された文書が手元に届いた。実に呆気なかった。

クライアントに正式な文書が届いたと伝えた。「遅い!」と多分に呆れた様子であった。とりあえずFAXでクライアントの元に送った。既に1ヵ月が経過している。電話で延々とクライアントの小言が続く。

何はともあれ、役員の権威とやらをうまく利用して、どうにか説明責任を果たした。後は野となれ山となれである。「これでなお、会社を信じていただけないのであれば解約しかない。」と胸を張って言える。

今回は会社組織というものについて考えさせられた。一匹狼を気取っていても、会社という縄張りを失うと一匹狼転じて野良犬になりかねない。会社員というものは安泰に見えても意外に危うい立場に置かれているのだ。

「これ以上本社を追求すると、あんたの首が飛ぶような予感がする。あんたには会社にとどまってもらって、しっかり面倒をみてもらわないといけないからもういい。」とクライアントが言い放った。