旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

安芸グランドホテル

2007年04月05日 21時41分36秒 | Weblog
厳島を対岸から一望できる、今風に言うとおしゃれなホテルである。フレンチ系無国籍料理の「サンセット」と日本料理の「厳島」から望む宮島の水中大鳥居や島の遠景は、神の島と呼ぶにふさわしい。彌山から射す朝の光にきらめく内海は神々しい。

初夏から初秋にかけてのバーべキューコーナーには潮の香りが漂い、南国ムードである。ゆったりとした気分で瀬戸内海国立公園の夏の夕暮れを楽しむことができる。眼下は瀬戸の内海、日が落ちれば幻想的な夜景が彼方にゆれる。


趣味は読書

2007年04月05日 00時43分32秒 | Weblog
市内の古書店で王陽明全集全10巻をみつけた。買うべきかどうか深刻に悩んでいる。ビジネスの方が多忙を極めて王陽明を読むほどの時間的、精神的余裕なんてない。でも欲しい。

この古典への渇望の正体がいったい何なのかについてときおり考える。概説書から推すかぎり王陽明の思想は実践に裏付けられている。一歩間違うと空理空論に陥りがちな頭でっかちの観念論とは一線を画していることは明白だ。

後悔することはないとはゆえ、読む時間にすらこと欠く状態で本を買い進むとやや不安になる。他人事ではない、この本の山を死ぬまでに読みきれるのであろうか。

本をこころの友にするならば、生涯読み続けるであろう本の選別は既に済んでいると思っていた。ところが、鈴木大拙の平明な選集に出会って、こころがぐらついている。

全集を買えば、王陽明のうちの何冊かについても生涯の友となる可能性が高い。王陽明を読むほどにそういう予感が増してくるのだ。そしてまたしても王陽明はKさんから疎まれてしまうのだ。

買うべきか買わざるべきか、おおいに悩んでいる。